紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

チャーリー・ラウズ~「ヤー!」

2007-07-07 23:55:08 | ジャズ・テナー・サックス
今日紹介するアルバムは、「セロニアス・モンク・カルテット」のテナーマンとして知られる、「チャーリー・ラウズ」の代表作です。
バックの3人はチョイ渋めのメンバーですが、そこはかとなく、リーダー「ラウズ」をしっかりサポートしています。

アルバムタイトル…「ヤー!」

パーソネル…リーダー;チャーリー・ラウズ(ts)
      ビリー・ガードナー(p)
      ペック・モリソン(b)
      デイヴ・ベイリー(ds)

曲目…1.恋の味をご存知ないのね、2.リル・ラウジン、3.ステラ・バイ・スターライト、4.ビリーズ・ブルース、5.ラウゼス・ポイント、6.ノー・グレーター・ラヴ

演奏について…それでは、お薦め曲を言いましょう。
まず、参加メンバー作曲のオリジナル曲だが、「ビリーズ・ブルース」が非常にソウルフルで、ジャジーなナンバーで聴き応えがある。
「ラウズ」と「ガードナー」の丁々発止も良いし、アルバム唯一のベースの「ペック・モリソン」のアドリブソロも、この演奏を2ランクぐらい上級にしている。

3曲目「ステラ・バイ・スターライト」は、モンク学校?出身の人とは思えないくらいにロマンティックな名旋律&フレーズを奏でる「ラウズ」の演奏技量に感激する。
同じくロマンティックなブロックコードを繰り出す「ガードナー」の演奏も目を見張るものがあり、両者によって素晴らしいバラードが仕上がった。

オープニング曲「恋の味をご存知ないのね」は、飾り付けの少ない非常にストレートな表現・演奏ではあるが、「ラウズ」のテナー・ソロは装飾が少ないにも拘らず、とても歌心溢れていて、すごく魅了される。
「ベイリー」のブラシ・ワークはじめ、バック3人はとても控え目だが、しっかりとしたサポートをしています。

5曲目「ラウゼス・ポイント」は、ファンキーでアップテンポな曲だが、「ラウズ」はとても乗った演奏をしており、ベース「モリソン」も激しいドライヴィングの演奏をして、それに触発されて、ピアノ「ガードナー」も乗ってきて、中途では遊びで他曲のフレーズを弾いたりして、曲にアクセントをつけている。
「ベイリー」はバランスの良いタイムキーピングをして、4人の融合を図っていて、さすがベテランドラマーの職人仕事だと、うならせる。

ラストナンバー「ノー・グレーター・ラヴ」も、非常に寛ぎと余裕を持たせた、ミドルテンポ・バラードで、「ラウズ」以下全員も、緊張感などとは全く無縁の、大人の遊びジャズを演っていて、終曲を飾るのに相応しい演奏です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿