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巷では、20世紀最高の指揮者と言えば、「フルトヴェングラー」か、今日紹介する「トスカニーニ」を挙げる人が多いと思う。
時代は悲劇を生んだのか、この二人、活躍した時期も同時期で、尚且つ引退&他界した状況から、ステレオ盤をこの世に遺していない。うーぅーん、残念!!
もしも、ステレオ期だけで言ったら、20世紀最高の指揮者は、やはり「カラヤン」なんだろうなぁ。
しかし、帝王「カラヤン」でさえも、この二人の域には到達していないと思う。
それほど、この二人は図抜けた巨匠(マエストロ)だと思います。
まぁ、そんな事はどうでも良いんだけど、何を言いたいかと言うと、録音の貧弱さ(悪さ)を除けば、「フルヴェン」「トスカニーニ」の残した芸術は永遠不滅なんだよね。
そこで、今日は「トスカニーニ」の代表的なレコード(CD)を一枚紹介しましょう。
アルバムタイトル…レスピーギ作曲
交響詩「ローマの松」、交響詩「ローマの噴水」、交響詩「ローマの祭り」 ※所謂、「ローマ3部作」
指揮…アルトゥーロ・トスカニーニ~NBC交響楽団
曲目…交響詩「ローマの松」 ①ボルゲーゼ荘の松(2:35)
②カタコンブ付近の松(6:36)
③ジャニコロの松(6:48)
④アッピア街道の松(4:53)
交響詩「ローマの噴水」①夜明けのジュリアの噴水(3:52)
②朝のトリトンの噴水(2:45)
③昼のトレヴィの噴水(3:07)
④たそがれのメディチ荘の噴水(5:23)
交響詩「ローマの祭り」①チェルチェンセス(4:48)
②50年祭(6:55)
③10月祭(7:08)
④主題祭(4:47)
録音…ローマの松・1953年3月17日
ローマの噴水・1951年12月17日
ローマの祭り・1949年12月12日 全てカーネギー・ホールにて
原盤…RCA 発売…BMGジャパン
CD番号…BVCG-9935
演奏について…まず、演奏(指揮)していた時の「トスカニーニ」の年齢だが、ローマの噴水の時で82歳、ローマの噴水の時だと、ほぼ86歳と言う(失礼ながら)かなりの高齢である。
しかしながら、一言で言うと「トスカニーニ」の演奏は、若々しいなどと言うより、そう、血が脈々と通っている(血が滾る)熱い演奏なのである。
大指揮者が、貫禄や威厳でコンダクトしているのでは無く、例を挙げると、80歳台半ばになっても、全く衰えていないイタリアンの総料理長が、3つ星シャフクラスの弟子達がいる現場で、味見の最終チェックをしている様な感じなんだろう。
つまり、「トスカニーニ」の前で、腕利きのソロイスト達が、非常なる緊張感を持って、しかし情熱的に演奏に終始している。
その演奏には、妥協や遊びは一切無いので、正直面白みは全く無いが、研ぎ澄まされたオーケストレーションにて、しかし決して冷徹でクール等ではなく、熱く血が燃えている演奏なんです。
ローマの松では、特に緩楽章の「ジャニコロの松」では、甘すぎないが適度にロマンティックで、自然美を活かした演奏がなされ、「アッピア街道の松」では一転して華美なオーケストレーションで、華やかさを表現する。
最晩年の演奏(指揮)とは思えない程、演奏が自発的な情熱で満ち満ちている。
ローマの噴水は、3曲の中では一番微音をメインにしている曲だが、この微音の表現も、弱弱しくはなく、音は小さくともピシッっと一本筋が通っている。
大先生の前で、楽団員は本当は緊張していただろうが、その演奏にはもはや緊張を超越して、純粋に音楽を追及し邁進している。
「トスカニーニ」…の棒には魔力が宿っているのか?
ローマの祭りはとても華やかな曲だが、演奏は華美なだけでなく、血の通った「即物主義」の原点的な演奏です。
最後にもう一言…冒頭で録音が悪い(モノーラル)だと言ったのだが、正直この時代の録音の中では、かなり音は良くて、聴き難くは無いんです。
「トスカニーニ」の芸術性のすごさを充分に堪能できるレベルに有ります。
是非、ご一聴を…。。。
時代は悲劇を生んだのか、この二人、活躍した時期も同時期で、尚且つ引退&他界した状況から、ステレオ盤をこの世に遺していない。うーぅーん、残念!!
もしも、ステレオ期だけで言ったら、20世紀最高の指揮者は、やはり「カラヤン」なんだろうなぁ。
しかし、帝王「カラヤン」でさえも、この二人の域には到達していないと思う。
それほど、この二人は図抜けた巨匠(マエストロ)だと思います。
まぁ、そんな事はどうでも良いんだけど、何を言いたいかと言うと、録音の貧弱さ(悪さ)を除けば、「フルヴェン」「トスカニーニ」の残した芸術は永遠不滅なんだよね。
そこで、今日は「トスカニーニ」の代表的なレコード(CD)を一枚紹介しましょう。
アルバムタイトル…レスピーギ作曲
交響詩「ローマの松」、交響詩「ローマの噴水」、交響詩「ローマの祭り」 ※所謂、「ローマ3部作」
指揮…アルトゥーロ・トスカニーニ~NBC交響楽団
曲目…交響詩「ローマの松」 ①ボルゲーゼ荘の松(2:35)
②カタコンブ付近の松(6:36)
③ジャニコロの松(6:48)
④アッピア街道の松(4:53)
交響詩「ローマの噴水」①夜明けのジュリアの噴水(3:52)
②朝のトリトンの噴水(2:45)
③昼のトレヴィの噴水(3:07)
④たそがれのメディチ荘の噴水(5:23)
交響詩「ローマの祭り」①チェルチェンセス(4:48)
②50年祭(6:55)
③10月祭(7:08)
④主題祭(4:47)
録音…ローマの松・1953年3月17日
ローマの噴水・1951年12月17日
ローマの祭り・1949年12月12日 全てカーネギー・ホールにて
原盤…RCA 発売…BMGジャパン
CD番号…BVCG-9935
演奏について…まず、演奏(指揮)していた時の「トスカニーニ」の年齢だが、ローマの噴水の時で82歳、ローマの噴水の時だと、ほぼ86歳と言う(失礼ながら)かなりの高齢である。
しかしながら、一言で言うと「トスカニーニ」の演奏は、若々しいなどと言うより、そう、血が脈々と通っている(血が滾る)熱い演奏なのである。
大指揮者が、貫禄や威厳でコンダクトしているのでは無く、例を挙げると、80歳台半ばになっても、全く衰えていないイタリアンの総料理長が、3つ星シャフクラスの弟子達がいる現場で、味見の最終チェックをしている様な感じなんだろう。
つまり、「トスカニーニ」の前で、腕利きのソロイスト達が、非常なる緊張感を持って、しかし情熱的に演奏に終始している。
その演奏には、妥協や遊びは一切無いので、正直面白みは全く無いが、研ぎ澄まされたオーケストレーションにて、しかし決して冷徹でクール等ではなく、熱く血が燃えている演奏なんです。
ローマの松では、特に緩楽章の「ジャニコロの松」では、甘すぎないが適度にロマンティックで、自然美を活かした演奏がなされ、「アッピア街道の松」では一転して華美なオーケストレーションで、華やかさを表現する。
最晩年の演奏(指揮)とは思えない程、演奏が自発的な情熱で満ち満ちている。
ローマの噴水は、3曲の中では一番微音をメインにしている曲だが、この微音の表現も、弱弱しくはなく、音は小さくともピシッっと一本筋が通っている。
大先生の前で、楽団員は本当は緊張していただろうが、その演奏にはもはや緊張を超越して、純粋に音楽を追及し邁進している。
「トスカニーニ」…の棒には魔力が宿っているのか?
ローマの祭りはとても華やかな曲だが、演奏は華美なだけでなく、血の通った「即物主義」の原点的な演奏です。
最後にもう一言…冒頭で録音が悪い(モノーラル)だと言ったのだが、正直この時代の録音の中では、かなり音は良くて、聴き難くは無いんです。
「トスカニーニ」の芸術性のすごさを充分に堪能できるレベルに有ります。
是非、ご一聴を…。。。
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