紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

昨日の続き行っちゃおうかな?…ケニー・バレル~アット・ザ・ファイヴ・スポット・カフェ

2008-05-08 22:44:16 | ジャズ・ギター
今日は、昨日の続きです。

4曲目は「レディ・ビー・グッド」…「ボビー・ティモンズ」がピアノで入るトラックで、「ケニー・バレル」は、序奏からビンビンにギター・ソロを演り捲くる。
非常にキレ味のある演奏で、自己主張して行く。
また、相変わらず御大のタイム・キーピングは完璧で、若手に混じって、さりげなくも偉大にアシストして、場をどんどん盛り上げる。
「ベン・タッカー」は変わらず、渋く重厚に、そしてタイトにリズムを刻む。
そして終盤は「ティナ・ブルックス」の出番で、軽快に(フットワーク軽く?)いなせにアドリブを決める。
昨日も書いたが、テナーにしては音が明るめで軽くて、西海岸的なサウンドですが、これも「ブッルクス」の大きな個性ですね。
その後は、「ティモンズ」が華麗にファンキー節で、纏めて行きます。
「ブルックス」に負けないぐらい軽快なソロで、「ファイヴ・スポット」の聴衆を歓喜の渦に引き込みます。

5曲目「ラヴァー・マン」この曲もピアノは「ボビー・ティモンズ」ですが、序奏から、とても素敵な哀愁調で、聴く物の気持ちを惹きつける。
その後の「バレル」も、それ以上に、哀愁度120%のメロディ・ソロで、ロマンティック度も益々ハイに上げて、「バレル」の世界を構築して行く。
いつまでも聴いていたいソロで、まるでジャズ・ギター(とピアノの)桃源郷の世界の様です。
「ティモンズ」も「バレル」に負けて堪るか!と、更に魅惑度を上げて応戦します。
この2人をサポートする「ブレイキー」は、終始、ブラッシュ・ワークでお上品に仕上げて行って、2人のソロを際立たせます。
とにかく、聴いていると、徹頭徹尾ギターとピアノが織り成す素敵光線に打たれて、参っちゃいます。
このアルバム、ナンバー1のベスト・チューンで…最高です。

そしてラストの曲が「36-23-36」です。
この曲は「ローランド・ハナ」がピアニストになります。
まず、「バレル」が、渋く決めるブルーズで、青黒いサウンドでソウル・エナジーを抽出します。
受ける「ローランド・ハナ」も、かなりブルージィにピアノを弾いて行って、短い曲ながら、ワン・ポイント楔を打ち込む、一撃を演ってくれます。

今宵のファイヴ・スポットは、地味目のメンバーながら、ホットな演奏に魅せられますよ。


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