失礼ながら、とても二枚目とは言えない外見に似合わず?とても叙情的な、和風のフォーク・ソングを書き、歌っていた「村下孝蔵」が亡くなってから、もうすぐ10年が経とうとしています。
私、個人的には、日本のポップス・ミュージシャンで3本に入るくらい好きなアーティストだったので、亡くなったと聞いた時には、当時とてもショックだった記憶があります。
今日は、そんな彼のアルバムを1枚紹介したいと思います。
このアルバムは、シングル・コレクションなので、所謂、ベスト盤のカテゴリーに入り、「村下」の世間的に認知されている作品が多いので、皆様のお気にも召すはずだと思います。
それでは解説に入りましょう。
アルバムタイトル…歌人(シングルコレクション)
アーティスト…村下孝蔵(歌・作詞・作曲)
曲名…1.松山行フェリー、2.かげふみ、3.午前零時、4.レンガ通り、5.ゆうこ、6.初恋、7.少女、8.踊り子、9.花れん、10.春雨、11.酔いしれて、12.夢の跡
原盤…CBS SONY 発売…CBS SONY
CD番号…30DH-168
演奏について…1曲目「松山行フェリー」…「村下」にしては、かなりライトな仕上げのポップスで、いかにも80年代と言う印象の曲ですが、編曲でのギターとシンセサイザー、そしてバック・コーラスを効果的に使用していて、ちゃんと「村下」流にしています。
特に終盤での、ギター、シンセ、コーラスのコーダ的な盛り上げはgoodです。
2曲目「かげふみ」…名曲「踊り子」っぽい叙情性が抜群の1曲。
メロウな歌詞と、「村下」のソフトな歌声に対して、かなり骨っぽいドラムスとベースのチョッパー演奏が、良い味を出しています。
このブイブイ言わせるリズム楽器と、ソフトな歌声が、バッチリマッチするのが、「村下」流なんですね。
3曲目「午前零時」…序奏のエレキ・ギターの哀愁メロディから一気に引き寄せられるが、「村下」の歌は、やや投げやり風に、荒っぽい歌い方をしていて、これが又、「村下」の別の魅力を出している。
この男の歌声…普段はかなり女々しいってイメージを持っているけど、実は違うと言うことが良く分る。
終盤でのイントロのサビは、「風」の超名曲、「22才の別れ」を彷彿させる、名フレーズです。
4曲目「レンガ通り」…個人的に、待ってました~!!の絶叫をしてしまう、「村下」裏名曲の筆頭です。
センチメンタリズムと、繊細な哀愁メロディに涙出まくりで…ギターのリフと「村下」の女性的なぐらいに優しい心情を表現した切ない歌声が最高です。
この曲まじで良いですよ!
5曲目「ゆうこ」…まぁ、「村下孝蔵」を多少なりとも知っていれば、この曲はご存知の方も多いはず。
「初恋」や「踊り子」に繋がる、「村下」の初期のヒット曲。
※いや、確かデビュー曲だったかも。
「村下」は、天下のCBSがスカウト・発掘したアーティストだけに、(冒頭で述べたが、ルックスは良く無くても、それを全く払拭する音楽性と歌唱力があった訳で、)このデビュー曲から、もはや、その才能が煌いています。
6曲目「初恋」…「村下孝蔵」最大のヒット曲で、今さら説明は不要でしょう。
今、若いアーティストが、シングル・カヴァーしてますよね。
でも、やっぱりこの曲は「村下」じゃないと、僕は駄目だなぁ。
一番の持ち味と言うべき繊細さが、他のアーティストでは欠如している感じがする。
この叙情性120%の作品は、ガラス細工よりも壊れ易いんですよ。
7曲目「少女」…この曲も比較的初期の佳作で、曲の雰囲気からすると「踊り子」のカップリング曲だった気がする。
とても和風の仕上げがなされていて、「村下」節がビンビンと湧き出てくる曲です。
今の時代とは、かなりかけ離れている、まじな純情さが、ノスタルジックで郷愁を誘いますねぇ。
聴いていると、一気に高校生(中学生)へとタイム・スリップしちゃいますよ。
8曲目「踊り子」…いつ聴いても良い曲ですね。
オールドだ!懐古趣味だと罵られても、良い物は良いんです。
断固、妥協は致しません。
特にサビの部分で「村下」と哀愁のヴァイオリン伴奏に涙が溢れますねぇ。
こんなに清らかで、胸キュンの曲&サウンド…今のJ-POPには全く無いのが残念です。
この曲を聴く度に「村下孝蔵」の夭逝が、つくづく悔やまれます。
9曲目「花れん」…この曲も青春ソングで、若くて清くて、清々しさが溢れ出す魅力一杯の佳曲です。
甘くて、優しい「村下」のヴォーカルが冴え渡ります。
10曲目「春雨」…「さだまさし」の所属していた「グレープ」を思い出させる、序奏のヴァイオリン演奏が印象的で、ものすごく和風で、壊れ物の様に繊細なガラス工芸品の様な1曲です。
「村下」の繊細さ200%の歌も◎で、曲調・メロディは、まるで青春映画の1コマの様にも感ずる。
サビのアコースティック・ギターの伴奏が渋くて、メチャ、カッコイイです!
本当に大好きな曲です。
11曲目「酔いしれて」…案外有りそうで無い「村下」が、生ギター1本で歌い仕上げたフォーク曲で、(実際は中途からベース、ドラムスなんかも入るんですが…)70年代風のテイストが、とても美味しい曲です。
昔の高校生の純情さから、少しばかり酔いしれて…多分、大学生か、グリーン社会人の年代に、つまり少し酒が飲める大人になった心情が歌われています。
ラスト「夢の跡」…最後の曲は原点の青春帰りで、叙情性が思い切り噴出すぐらいの佳曲・名曲です。
「村下」が哀愁と、はかなさを見事に歌い上げてくれます。
この曲を聴いても、やはり「村下」がいないこと、彼が二度と戻らないことに対して、本当に侘しく、寂しく思います。
決して、大御所とまでは言われないミュージシャンだとは思いますが、彼の才能は他人には真似できない、言わば相撲界の一代年寄り的とも言うべき、稀有なアーティストだったと思います。合掌!!!
私、個人的には、日本のポップス・ミュージシャンで3本に入るくらい好きなアーティストだったので、亡くなったと聞いた時には、当時とてもショックだった記憶があります。
今日は、そんな彼のアルバムを1枚紹介したいと思います。
このアルバムは、シングル・コレクションなので、所謂、ベスト盤のカテゴリーに入り、「村下」の世間的に認知されている作品が多いので、皆様のお気にも召すはずだと思います。
それでは解説に入りましょう。
アルバムタイトル…歌人(シングルコレクション)
アーティスト…村下孝蔵(歌・作詞・作曲)
曲名…1.松山行フェリー、2.かげふみ、3.午前零時、4.レンガ通り、5.ゆうこ、6.初恋、7.少女、8.踊り子、9.花れん、10.春雨、11.酔いしれて、12.夢の跡
原盤…CBS SONY 発売…CBS SONY
CD番号…30DH-168
演奏について…1曲目「松山行フェリー」…「村下」にしては、かなりライトな仕上げのポップスで、いかにも80年代と言う印象の曲ですが、編曲でのギターとシンセサイザー、そしてバック・コーラスを効果的に使用していて、ちゃんと「村下」流にしています。
特に終盤での、ギター、シンセ、コーラスのコーダ的な盛り上げはgoodです。
2曲目「かげふみ」…名曲「踊り子」っぽい叙情性が抜群の1曲。
メロウな歌詞と、「村下」のソフトな歌声に対して、かなり骨っぽいドラムスとベースのチョッパー演奏が、良い味を出しています。
このブイブイ言わせるリズム楽器と、ソフトな歌声が、バッチリマッチするのが、「村下」流なんですね。
3曲目「午前零時」…序奏のエレキ・ギターの哀愁メロディから一気に引き寄せられるが、「村下」の歌は、やや投げやり風に、荒っぽい歌い方をしていて、これが又、「村下」の別の魅力を出している。
この男の歌声…普段はかなり女々しいってイメージを持っているけど、実は違うと言うことが良く分る。
終盤でのイントロのサビは、「風」の超名曲、「22才の別れ」を彷彿させる、名フレーズです。
4曲目「レンガ通り」…個人的に、待ってました~!!の絶叫をしてしまう、「村下」裏名曲の筆頭です。
センチメンタリズムと、繊細な哀愁メロディに涙出まくりで…ギターのリフと「村下」の女性的なぐらいに優しい心情を表現した切ない歌声が最高です。
この曲まじで良いですよ!
5曲目「ゆうこ」…まぁ、「村下孝蔵」を多少なりとも知っていれば、この曲はご存知の方も多いはず。
「初恋」や「踊り子」に繋がる、「村下」の初期のヒット曲。
※いや、確かデビュー曲だったかも。
「村下」は、天下のCBSがスカウト・発掘したアーティストだけに、(冒頭で述べたが、ルックスは良く無くても、それを全く払拭する音楽性と歌唱力があった訳で、)このデビュー曲から、もはや、その才能が煌いています。
6曲目「初恋」…「村下孝蔵」最大のヒット曲で、今さら説明は不要でしょう。
今、若いアーティストが、シングル・カヴァーしてますよね。
でも、やっぱりこの曲は「村下」じゃないと、僕は駄目だなぁ。
一番の持ち味と言うべき繊細さが、他のアーティストでは欠如している感じがする。
この叙情性120%の作品は、ガラス細工よりも壊れ易いんですよ。
7曲目「少女」…この曲も比較的初期の佳作で、曲の雰囲気からすると「踊り子」のカップリング曲だった気がする。
とても和風の仕上げがなされていて、「村下」節がビンビンと湧き出てくる曲です。
今の時代とは、かなりかけ離れている、まじな純情さが、ノスタルジックで郷愁を誘いますねぇ。
聴いていると、一気に高校生(中学生)へとタイム・スリップしちゃいますよ。
8曲目「踊り子」…いつ聴いても良い曲ですね。
オールドだ!懐古趣味だと罵られても、良い物は良いんです。
断固、妥協は致しません。
特にサビの部分で「村下」と哀愁のヴァイオリン伴奏に涙が溢れますねぇ。
こんなに清らかで、胸キュンの曲&サウンド…今のJ-POPには全く無いのが残念です。
この曲を聴く度に「村下孝蔵」の夭逝が、つくづく悔やまれます。
9曲目「花れん」…この曲も青春ソングで、若くて清くて、清々しさが溢れ出す魅力一杯の佳曲です。
甘くて、優しい「村下」のヴォーカルが冴え渡ります。
10曲目「春雨」…「さだまさし」の所属していた「グレープ」を思い出させる、序奏のヴァイオリン演奏が印象的で、ものすごく和風で、壊れ物の様に繊細なガラス工芸品の様な1曲です。
「村下」の繊細さ200%の歌も◎で、曲調・メロディは、まるで青春映画の1コマの様にも感ずる。
サビのアコースティック・ギターの伴奏が渋くて、メチャ、カッコイイです!
本当に大好きな曲です。
11曲目「酔いしれて」…案外有りそうで無い「村下」が、生ギター1本で歌い仕上げたフォーク曲で、(実際は中途からベース、ドラムスなんかも入るんですが…)70年代風のテイストが、とても美味しい曲です。
昔の高校生の純情さから、少しばかり酔いしれて…多分、大学生か、グリーン社会人の年代に、つまり少し酒が飲める大人になった心情が歌われています。
ラスト「夢の跡」…最後の曲は原点の青春帰りで、叙情性が思い切り噴出すぐらいの佳曲・名曲です。
「村下」が哀愁と、はかなさを見事に歌い上げてくれます。
この曲を聴いても、やはり「村下」がいないこと、彼が二度と戻らないことに対して、本当に侘しく、寂しく思います。
決して、大御所とまでは言われないミュージシャンだとは思いますが、彼の才能は他人には真似できない、言わば相撲界の一代年寄り的とも言うべき、稀有なアーティストだったと思います。合掌!!!
正直、《踊り子》と《初恋》しかメロディが思い浮かびませんが(多分、聴けば『あ、これかあ。』というのはあると思います。)、どちらも名曲ですよね。《初恋》は、一時期カラオケでよく歌っていました。懐かしいなあ。
garjyuさん、お早うございます。
<< 《初恋》は、一時期カラオケでよく歌っていました。
奇遇ですね。滅多に行きませんが、(何年かに1回ぐらい???)《初恋》…実は私も持ち歌?の一つです。(大爆笑)
※余談ですが、本日5月11日、当方の誕生日です。
年齢は恥ずかしながら…言えませんが、ここに閲覧に来られている方々と同世代は間違いないです。