生来から、小児麻痺の影響もあり、不自由な右手で奏でるサウンドが、強烈な個性を放つ、ブルー・ノートお抱えのピアニストが、「ホレス・パーラン」です。
今日、紹介のこのアルバムは、この「パーラン」の録音の中でも、屈指の渋い作品で、よほどのジャズ・マニアか、ブルー・ノート好きの方しか、多分耳にした事がないのでは?と危惧していますが、参加のアーティストも、ファンキーでブルージーな、いかにもブルー・ノート臭さがぷんぷんのアーティストばかりで…結構聴いていて、楽しいアルバムなので、お薦めしたいです。
アルバム・タイトル…オン・ザ・スパー・オブ・ザ・モーメント
パーソネル…リーダー;ホレス・パーラン(p)
トミー・タレンタイン(tp)
スタンリー・タレンタイン(ts)
ジョージ・タッカー(b)
アル・ヘアウッド(ds)
曲目…1.オン・ザ・スパー・オブ・ザ・モーメント、2.スクー・チー、3.アンド・ザット・アイ・アム・ソー・イン・ラヴ、4.アルズ・チューン、5.レイ・C、6.ピラミッド
1961年3月18日 録音
原盤…BLUE NOTE ST-84074 発売…東芝EMI
CD番号…TOCJ-6651
演奏について…表題曲でオープニングの「オン・ザ・スパー~」…ブルーズ調のリズムから「トミー・タレンタイン」が、スタッカート風に吹き始めて、それから流麗なソロへと繋げて行く。
受ける「ホレス・パーラン」…ブルースを自分流にアレンジして…崩しと一音外した和音?で、独特の世界観を表現する。
それから、「スタンリー・タレンタイン」は、かなり豪快にブロウして、またベースの「タッカー」が、重厚なソロを演って、曲はどんどん盛り上がって行く。
中間部では、「ヘアウッド」も、チョイ・ソロなんか敲いてくれて…ファンキー、ブルース、そしてハード・バップと、色々なエッセンスのジャズ演奏・スタイルが楽しめます。
2曲目「スクー・チー」…2管でユニゾンとハーモニーを絡めた、ハード・バップの正統的なテーマ進行から、「スタンリー」が思い切りブロウして、威勢を駆る。
その後の「トミー・タレンタイン」も、とても輝かしいフル・トーンで華麗なアドリブを吹いて続く。
そして「パーラン」は遊び心を満載した、面白おかしいフレーズを使用して、とてもいとおかしなソロで興味を引かせるんです。
最後はもう一度、「スタンレー」が、ハードなプレイで纏め上げてくれます。
飽きさせないgoodな1曲ですね!
3曲目「アンド・ザット~」…このアルバム唯一の寛ぎ系ナンバー。
元は「ハロルド・ウーズリー」作曲のバラード曲だとか…。
最初のソロを取る「スタンリー」、すぐ後に続く「トミー」とも、明るめのフル・トーンで、原曲のメロディに即した、アドリブで演ります。
「パーラン」は、とてもリズムカルな演奏で、可愛らしく曲を彩ってくれます。
それから、もう一つこの演奏で聴いて欲しいのは、二人のリズム・メンの演奏で、軽快にシンバルでサポートする「ヘアウッド」と、実直に職人的にベースで皆をドライヴする「タッカー」の演奏です。
4曲目「アルズ・チューン」…いかにもブルー・ノート…って感じの、マイナー・ブルーズで、「トミー・タレンタイン」が、ファンキーで且つアラビック(アラビア風の)なメロディ・アドリブを演奏する。
その後を受けて、「スタンリー・タレンタイン」は、更にファンキーさを際立たせた、アドリブ演奏で展開させる。
「パーラン」のチョイ、メロディを崩した、アドリブ・フレーズが、個性的であり、また、聴く耳に不思議な印象を残す。
「モンク」の様に、下手うまに知的に崩すにでは無く、自然に演られた、言わば天然の崩しなんです。
終盤では「タッカー」のガッツリ行く、ベース・ソロも聴き所で、最後はブルー・ノートお得意の、ファンキーなユニゾン演奏で〆になります。
5曲目「レイ・C」…この曲も来た来た来た~って感じだね。
まんま、ブルー・ノート色の服を着てやって来た、一寸下品なモデルの様です。
「スタンリー」から「トミー」へと続く、アドリブ・ソロも、理想的なマイナー・メロディを活かしたアドリブ展開で…ブルー・ノート好きには、堪んねぇ~!!
「パーラン」のアドリブも良いですよ~!
聴いているだけで、体がリズムを刻み、頭が前後して演奏に惹き込まれるんだよ。
ここでも「タッカー」が、渋いベース・ソロを演ってくれるし、「ヘアウッド」の単純明快なシンバル・ワークが、カッコイイんです。
この曲もエンディング演奏は、お決まりで…ユニゾンで2管が演ってくれて…一安心ですね。
6曲目「ピラミッド」では、「ヘアウッド」が繰り出すラテン・リズムに乗って、「スタンリー」が、軽快に気持ち良くアドリブを吹き、「トミー」もブリリアントな音色で、流麗なフレーズを一発決めます。
「パーラン」は、もう「パーラン」節オンリーで通し貫きます。
ここが最高に「パーラン」の良い所だ!
ワン・パターンなんか言うやつはクソ食らえで、全く無視だよ~!!
個性は、貫き通さなきゃダメなんだ!!
今日、紹介のこのアルバムは、この「パーラン」の録音の中でも、屈指の渋い作品で、よほどのジャズ・マニアか、ブルー・ノート好きの方しか、多分耳にした事がないのでは?と危惧していますが、参加のアーティストも、ファンキーでブルージーな、いかにもブルー・ノート臭さがぷんぷんのアーティストばかりで…結構聴いていて、楽しいアルバムなので、お薦めしたいです。
アルバム・タイトル…オン・ザ・スパー・オブ・ザ・モーメント
パーソネル…リーダー;ホレス・パーラン(p)
トミー・タレンタイン(tp)
スタンリー・タレンタイン(ts)
ジョージ・タッカー(b)
アル・ヘアウッド(ds)
曲目…1.オン・ザ・スパー・オブ・ザ・モーメント、2.スクー・チー、3.アンド・ザット・アイ・アム・ソー・イン・ラヴ、4.アルズ・チューン、5.レイ・C、6.ピラミッド
1961年3月18日 録音
原盤…BLUE NOTE ST-84074 発売…東芝EMI
CD番号…TOCJ-6651
演奏について…表題曲でオープニングの「オン・ザ・スパー~」…ブルーズ調のリズムから「トミー・タレンタイン」が、スタッカート風に吹き始めて、それから流麗なソロへと繋げて行く。
受ける「ホレス・パーラン」…ブルースを自分流にアレンジして…崩しと一音外した和音?で、独特の世界観を表現する。
それから、「スタンリー・タレンタイン」は、かなり豪快にブロウして、またベースの「タッカー」が、重厚なソロを演って、曲はどんどん盛り上がって行く。
中間部では、「ヘアウッド」も、チョイ・ソロなんか敲いてくれて…ファンキー、ブルース、そしてハード・バップと、色々なエッセンスのジャズ演奏・スタイルが楽しめます。
2曲目「スクー・チー」…2管でユニゾンとハーモニーを絡めた、ハード・バップの正統的なテーマ進行から、「スタンリー」が思い切りブロウして、威勢を駆る。
その後の「トミー・タレンタイン」も、とても輝かしいフル・トーンで華麗なアドリブを吹いて続く。
そして「パーラン」は遊び心を満載した、面白おかしいフレーズを使用して、とてもいとおかしなソロで興味を引かせるんです。
最後はもう一度、「スタンレー」が、ハードなプレイで纏め上げてくれます。
飽きさせないgoodな1曲ですね!
3曲目「アンド・ザット~」…このアルバム唯一の寛ぎ系ナンバー。
元は「ハロルド・ウーズリー」作曲のバラード曲だとか…。
最初のソロを取る「スタンリー」、すぐ後に続く「トミー」とも、明るめのフル・トーンで、原曲のメロディに即した、アドリブで演ります。
「パーラン」は、とてもリズムカルな演奏で、可愛らしく曲を彩ってくれます。
それから、もう一つこの演奏で聴いて欲しいのは、二人のリズム・メンの演奏で、軽快にシンバルでサポートする「ヘアウッド」と、実直に職人的にベースで皆をドライヴする「タッカー」の演奏です。
4曲目「アルズ・チューン」…いかにもブルー・ノート…って感じの、マイナー・ブルーズで、「トミー・タレンタイン」が、ファンキーで且つアラビック(アラビア風の)なメロディ・アドリブを演奏する。
その後を受けて、「スタンリー・タレンタイン」は、更にファンキーさを際立たせた、アドリブ演奏で展開させる。
「パーラン」のチョイ、メロディを崩した、アドリブ・フレーズが、個性的であり、また、聴く耳に不思議な印象を残す。
「モンク」の様に、下手うまに知的に崩すにでは無く、自然に演られた、言わば天然の崩しなんです。
終盤では「タッカー」のガッツリ行く、ベース・ソロも聴き所で、最後はブルー・ノートお得意の、ファンキーなユニゾン演奏で〆になります。
5曲目「レイ・C」…この曲も来た来た来た~って感じだね。
まんま、ブルー・ノート色の服を着てやって来た、一寸下品なモデルの様です。
「スタンリー」から「トミー」へと続く、アドリブ・ソロも、理想的なマイナー・メロディを活かしたアドリブ展開で…ブルー・ノート好きには、堪んねぇ~!!
「パーラン」のアドリブも良いですよ~!
聴いているだけで、体がリズムを刻み、頭が前後して演奏に惹き込まれるんだよ。
ここでも「タッカー」が、渋いベース・ソロを演ってくれるし、「ヘアウッド」の単純明快なシンバル・ワークが、カッコイイんです。
この曲もエンディング演奏は、お決まりで…ユニゾンで2管が演ってくれて…一安心ですね。
6曲目「ピラミッド」では、「ヘアウッド」が繰り出すラテン・リズムに乗って、「スタンリー」が、軽快に気持ち良くアドリブを吹き、「トミー」もブリリアントな音色で、流麗なフレーズを一発決めます。
「パーラン」は、もう「パーラン」節オンリーで通し貫きます。
ここが最高に「パーラン」の良い所だ!
ワン・パターンなんか言うやつはクソ食らえで、全く無視だよ~!!
個性は、貫き通さなきゃダメなんだ!!
私事ですが、週末にアンプ(とーっても安い中古!)を入れ替えて、音のチェックしている最中なんで・・・。
『Skoo Chee (B.Ervin)』のラスト、テーマ部で「Skoo Chee !」と叫んでいるのは、タレンタイン兄弟のどちらでしょうか(笑)。
ライナーから推測すると、スタン?
正直、私には分りません。
加持さんが言われるなら、やっぱり「スタンレー」ではないでしょうか?
ところで、変えたと言う中古アンプ…どこのメーカーの型式は何番なんでしょうか?
宜しければ教えて下さい。
因みに、私はメイン視聴機は、プリアンプ・アキュフェーズC-280L、パワーアンプ・アキュフェーズP-300V、ラックスマン・M07α、CDプレイヤー・SONY製の安物(高級機が壊れたため)、アナログプレイヤー・ヤマハGT-2000、スピーカー・DENON、アコースティックエナジー、KEF、自作(長岡スペシャルのスワン)等、聴き比べています。
その他、DENONと、ビクターのパーソナル・オーディオを使用しています。
☆ビクターは、木製コーンを使用しているので、ミニサイズながら、結構、音が良いですよ。