またまた、ブルー・ノートのアルバムを紹介しちゃいましょう。
ヴァイブ奏者、「ボビー・ハッチャーソン」が、奇才「アンドリュー・ヒル」他
のメンバーにサポートされて、録ったのがこのデビュー・アルバムなんです。
演奏、曲ともハイ・センスで、そこにブルー・ノート特有のテイストも加味され…長い鑑賞に耐え得る出来栄えです。
アルバムタイトル…ダイアローグ
パーソネル…リーダー;ボビー・ハッチャーソン(vib、marimba)
フレディ・ハバード(tp)
サム・リヴァース(fl、ss、ts、b-cl)
アンドリュー・ヒル(p)
リチャード・デイヴィス(b)
ジョー・チェンバース(ds)
曲目…1.カッタ、2.アイドル・ホワイル、3.レ・ノワール・マルシェン、4.ダイアローグ、5.ゲットー・ライツ
1965年4月3日 録音
原盤…BLUE NOTE ST-84198 発売…東芝EMI
CD番号…TOCJ-6632
演奏について…アルバム・タイトル曲の4曲目「ダイアローグ」…異空間に飛び廻る「ハッチャーソン」のヴァイブや、「ハバード」のトランペット、そして「リヴァース」のソプラノ・サックスが、名作「エリック・ドルフィー」の「アウト・トゥ・ランチ」の演奏を想像させる。
「ハッチャーソン」は、和音や音階等については、殆ど無視同然で、あくまでも自由奔放に、音の自己表現をする。
「デイヴィス」の野太く、ハードなベースと、「ジョー・チェンバース」の時空を超えた様な不思議なタイム感覚が、彼等の自由世界を後押ししている。
但し、ピアノの「アンドリュー・ヒル」だけは、とても流麗で、また、雨だれの様なきれいな響きのピアノ演奏を終始演っていて、異質だが、これが美しいアクセントとなっている。
曲の後半では、弓弾きで更にいかつい低音を演る「デイヴィス」がgood jobです。
フリー好きな方にお薦めしたい名演です。
オープニング曲「カッタ」…「ジョー・チェンバース」のスティックのリードから、「アンドリュー・ヒル」と「チェンバース」の乗りの良いラテン・ビートで曲が幕を開ける。
「ハバード」の輝かしいトランペットのメロディ演奏に続いて登場するのが、この曲の主役、「サム・リヴァース」である。
かなりアグレッシブなアドリブ演奏で、ぶいぶいと演って、テナー・サックスで吼え捲り、漢の戦い方を見せる。
受ける「ハバード」のアドリブはとても流麗で、健康的です。
この辺りの演奏の違いが面白いですね。
それから、「ハッチャーソン」が、縦横無尽にヴァイブを敲くんですが、この曲では、そんなに突拍子も無いって程じゃない。
かなりメロディアスで、「ヒル」のラテン・ピアノとピッタリマッチするんです。
ラテン大好きな私には、いきなりのお気に入り演奏が幸せですぅ。
5曲目「ゲットー・ライツ」…アンニュイでサディスティックな雰囲気を纏った、変則のブルース曲で、「ハバード」のひねった様な音色で、捻じ曲げたメロディを吹くアドリブが、とても印象的です。
「リヴァース」がこの曲で、ソプラノ・サックスを使用して、演奏はまんま「コルトレーン」をパクッたと思うぐらいに酷似していて、面白いです。
やっぱり、この時代の「トレーン」の影響力は半端じゃないですね。
☆今でも影響力は半端じゃないでしょうけれど…。
「ハッチャーソン」は、前曲の異次元演奏から、地上に戻って来て、かなり正統的なブルーズを演ってくれます。
何か若返った「ミルト・ジャクソン」みたいです。
2曲目「アイドル・ホワイル」…「リヴァース」のフルートと「ハバード」のトランペットが二重奏で、ロマンティックにメロディを序奏で演じる。
その後の「ハバード」のバラード調のソロは、とても品が高く、高貴な音色でテーマを展開して行く。
バックでは、「チェンバース」が、ブラッシュで上品にリズムを描き続ける。
「ハッチャーソン」は、アルバム中でも、最も幻想的で魅惑的なフレーズのアドリブ・ソロを演ってくれて…気持ちが良いですねぇ。
「デイヴィス」も終盤に、深くて静かな音色のベース・ソロを決めてくれて…演奏にアクセントを付けます。
ユニゾンでの、最後の終わり方もアンニュイな感じでgoodです。
3曲目「レ・ノワール・マルシェン」…変調のマーチ風リズムの序奏に、「アンドリュー・ヒル」のおどろおどろしいピアノが時々、顔を出しながら進行して行く。
「ハッチャーソン」は、思う存分フリーに敲き、「チェンバース」も速くしたり、止めたり、急いだり、間を置いたり…と自由にシンバル&ドラムの時間を操り、使用します。
「ハバード」のソロ、「リヴァース」のフルートは、全く各自自由にアドリブを演って、極彩色のサウンドに仕上げて来ます。
但し、極彩色と言っても、ヴァイブの「ハッチャーソン」が居るので、かなり幻想的なイメージで仕上がり、絵画で言えば、「シャガール」のパステル・カラーの方がより近いかもしれません。
いずれにせよ、フリー要素の強い、若若しいサウンドと演奏です。
ヴァイブ奏者、「ボビー・ハッチャーソン」が、奇才「アンドリュー・ヒル」他
のメンバーにサポートされて、録ったのがこのデビュー・アルバムなんです。
演奏、曲ともハイ・センスで、そこにブルー・ノート特有のテイストも加味され…長い鑑賞に耐え得る出来栄えです。
アルバムタイトル…ダイアローグ
パーソネル…リーダー;ボビー・ハッチャーソン(vib、marimba)
フレディ・ハバード(tp)
サム・リヴァース(fl、ss、ts、b-cl)
アンドリュー・ヒル(p)
リチャード・デイヴィス(b)
ジョー・チェンバース(ds)
曲目…1.カッタ、2.アイドル・ホワイル、3.レ・ノワール・マルシェン、4.ダイアローグ、5.ゲットー・ライツ
1965年4月3日 録音
原盤…BLUE NOTE ST-84198 発売…東芝EMI
CD番号…TOCJ-6632
演奏について…アルバム・タイトル曲の4曲目「ダイアローグ」…異空間に飛び廻る「ハッチャーソン」のヴァイブや、「ハバード」のトランペット、そして「リヴァース」のソプラノ・サックスが、名作「エリック・ドルフィー」の「アウト・トゥ・ランチ」の演奏を想像させる。
「ハッチャーソン」は、和音や音階等については、殆ど無視同然で、あくまでも自由奔放に、音の自己表現をする。
「デイヴィス」の野太く、ハードなベースと、「ジョー・チェンバース」の時空を超えた様な不思議なタイム感覚が、彼等の自由世界を後押ししている。
但し、ピアノの「アンドリュー・ヒル」だけは、とても流麗で、また、雨だれの様なきれいな響きのピアノ演奏を終始演っていて、異質だが、これが美しいアクセントとなっている。
曲の後半では、弓弾きで更にいかつい低音を演る「デイヴィス」がgood jobです。
フリー好きな方にお薦めしたい名演です。
オープニング曲「カッタ」…「ジョー・チェンバース」のスティックのリードから、「アンドリュー・ヒル」と「チェンバース」の乗りの良いラテン・ビートで曲が幕を開ける。
「ハバード」の輝かしいトランペットのメロディ演奏に続いて登場するのが、この曲の主役、「サム・リヴァース」である。
かなりアグレッシブなアドリブ演奏で、ぶいぶいと演って、テナー・サックスで吼え捲り、漢の戦い方を見せる。
受ける「ハバード」のアドリブはとても流麗で、健康的です。
この辺りの演奏の違いが面白いですね。
それから、「ハッチャーソン」が、縦横無尽にヴァイブを敲くんですが、この曲では、そんなに突拍子も無いって程じゃない。
かなりメロディアスで、「ヒル」のラテン・ピアノとピッタリマッチするんです。
ラテン大好きな私には、いきなりのお気に入り演奏が幸せですぅ。
5曲目「ゲットー・ライツ」…アンニュイでサディスティックな雰囲気を纏った、変則のブルース曲で、「ハバード」のひねった様な音色で、捻じ曲げたメロディを吹くアドリブが、とても印象的です。
「リヴァース」がこの曲で、ソプラノ・サックスを使用して、演奏はまんま「コルトレーン」をパクッたと思うぐらいに酷似していて、面白いです。
やっぱり、この時代の「トレーン」の影響力は半端じゃないですね。
☆今でも影響力は半端じゃないでしょうけれど…。
「ハッチャーソン」は、前曲の異次元演奏から、地上に戻って来て、かなり正統的なブルーズを演ってくれます。
何か若返った「ミルト・ジャクソン」みたいです。
2曲目「アイドル・ホワイル」…「リヴァース」のフルートと「ハバード」のトランペットが二重奏で、ロマンティックにメロディを序奏で演じる。
その後の「ハバード」のバラード調のソロは、とても品が高く、高貴な音色でテーマを展開して行く。
バックでは、「チェンバース」が、ブラッシュで上品にリズムを描き続ける。
「ハッチャーソン」は、アルバム中でも、最も幻想的で魅惑的なフレーズのアドリブ・ソロを演ってくれて…気持ちが良いですねぇ。
「デイヴィス」も終盤に、深くて静かな音色のベース・ソロを決めてくれて…演奏にアクセントを付けます。
ユニゾンでの、最後の終わり方もアンニュイな感じでgoodです。
3曲目「レ・ノワール・マルシェン」…変調のマーチ風リズムの序奏に、「アンドリュー・ヒル」のおどろおどろしいピアノが時々、顔を出しながら進行して行く。
「ハッチャーソン」は、思う存分フリーに敲き、「チェンバース」も速くしたり、止めたり、急いだり、間を置いたり…と自由にシンバル&ドラムの時間を操り、使用します。
「ハバード」のソロ、「リヴァース」のフルートは、全く各自自由にアドリブを演って、極彩色のサウンドに仕上げて来ます。
但し、極彩色と言っても、ヴァイブの「ハッチャーソン」が居るので、かなり幻想的なイメージで仕上がり、絵画で言えば、「シャガール」のパステル・カラーの方がより近いかもしれません。
いずれにせよ、フリー要素の強い、若若しいサウンドと演奏です。
このアルバム、A.HillとJ.Chambers 作品集みたいなものでしょうか。
輸入盤CDに収録されている追加曲『Jasper(A.Hill)』も、マイナーキーのアップテンポナンバーなので、フリーもOKなえりっく$Φさんにお勧めです。
貴重なアドヴァイス…ありがとうございます。