「大バッハ」芸術の金字塔の一つ、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲)」を今日の紹介アルバムとし、私の敬愛するI氏に捧げましょう。
さて、今日は表題の様に、私がお世話になった(特に精神的に支えて下さった)知人I氏が、病気の為に亡くなられました。
享年52歳と言う若さでした。(佳人薄命でしょうか?)
病気をされていた事は聞いていたのですが、まさかこんなに病状が悪く、帰らぬ人になるなんて想像もしていませんで、結局お見舞いに行く事も出来ませんでした。
何か自分にとって、一生後悔が残りそうに落ち込んで、申し訳ない気持ちに苛まれています。
せめてもの御侘びに、I氏が天国に召される様に、心よりお悔やみ申し上げ、「J.S・バッハ」の無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータをご供養代わりに捧げます。
演奏は稀代のバッハ弾き、多分、ヴァイオリニストの中では、史上最高のバッハ奏者と言っても良い、「ヘンリク・シェリング」の名盤をチョイス致します。
アルバムタイトル…J.S・バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲) BVW1001-1006
ヘンリク・シェリング(vl)
曲目…1.ソナタ第1番 ト短調 BVW1001
①Adagio、②Fuga.Allegro、③Siciliano、④Presto
2.パルティータ第1番 ロ短調 BVW1002
①Allemande、②Double、③Courante、④Double Presto、⑤Sarabande、⑥Double、⑦Tempo di Bourree、⑧Double
3.ソナタ第2番 イ短調 BVW1003
①Grave、②Fuga、③Andante、④Allegro
4.パルティータ第2番 ニ短調 BVW1004
①Allemande、②Courante、③Sarabande、④Gigue、⑤Chaconne
5.ソナタ第3番 ハ長調 BVW1005
①Adagio、②Fuga alla breve、③Largo、④Allegro assai
6.パルティータ第3番 ホ長調 BVW1006
①Preludio、②Loure、③Gavotte en Rondeau、④Menuet Ⅰ/Ⅱ、⑤Bourree、⑥Gigue
1967年7月8~20日 スイス、ヴヴェイ劇場 録音
原盤…Deutsche Grammophon 発売…ポリドール
CD番号…F66G-20001~20002
演奏について…一言で言えば、亡き故人を畏怖、尊敬し、清々しいピュアな心で無心に祈りを込めるのに相応しい、尊厳ある名演奏がこのアルバムでなされている。
神の如く、シンプルだが無限の拡がりを見せる、「バッハ」の曲には、余計な考えや、計算は正直言って不必要である。
そこで「シェリング」は、何も余計な事には手を加えず、大バッハのスコアを忠実に楽器を演奏すると言う、至ってシンプルに音を出す事に終始して、時空を超えて「バッハ」が音楽によって語ろうとしている精神性を、逆に表現する事が出来たのである。
音色はどこまでも澄んで美しく、余計な力は必要以上には加えず、楽器から出る自然な音を心から喜んで、出して行く。
「バッハ」の曲はヴァイオリニストとしては、それ程、超絶技巧で無くとも演奏は可能だが、神の声(音)を弾きこなし、音を出す事は本当に難しい。
しかし、「シェリング」は「バッハ」を敬愛し、多くの曲を弾き込んで来たので、自然にその演奏が出来ている。
特にお薦めの曲(楽章)だが、やはり無伴奏全曲中、最も有名な「パルティータ第2番 ニ短調」を上げたい。
①~④までの特徴的な舞曲に加えて、長大な⑤曲目「シャコンヌ」に、「バッハ」ヴァイオリン曲のエッセンスが全部と言って良いくらい盛り込まれた、偉大な芸術家の集大成の楽章だ。
「シェリング」は、持てる技術の全てを駆使して演奏表現するが、これは上述の通り外面的な物で、この演奏の真髄は「大バッハ」の精神性をどこまで、表現できるかに有る。
己を出さずに、「バッハ」の神の声を楽器からそのまま出すと言う、シンプル・イズ・ベスト…実は最も難しい事を「シェリング」は、やり遂げている。
自然発生の表現(音)を出したとは言ったが、演奏の内容的にも、非の打ち所が無く、知・情・意のバランスも素晴らしく、魂の宿った演奏が、貴方の心を揺さぶるでしょう。
最後に…このアルバム(曲)聴き終えた時に、貴方の心は清らかに浄化され、一服の清涼剤を飲んだ様に、晴れやかな気分になる事でしょう。
I氏も、何も迷わずに天国に行って、この世界を見守って頂きたいと願っています。
I氏…お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。(合掌)。。。
さて、今日は表題の様に、私がお世話になった(特に精神的に支えて下さった)知人I氏が、病気の為に亡くなられました。
享年52歳と言う若さでした。(佳人薄命でしょうか?)
病気をされていた事は聞いていたのですが、まさかこんなに病状が悪く、帰らぬ人になるなんて想像もしていませんで、結局お見舞いに行く事も出来ませんでした。
何か自分にとって、一生後悔が残りそうに落ち込んで、申し訳ない気持ちに苛まれています。
せめてもの御侘びに、I氏が天国に召される様に、心よりお悔やみ申し上げ、「J.S・バッハ」の無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータをご供養代わりに捧げます。
演奏は稀代のバッハ弾き、多分、ヴァイオリニストの中では、史上最高のバッハ奏者と言っても良い、「ヘンリク・シェリング」の名盤をチョイス致します。
アルバムタイトル…J.S・バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲) BVW1001-1006
ヘンリク・シェリング(vl)
曲目…1.ソナタ第1番 ト短調 BVW1001
①Adagio、②Fuga.Allegro、③Siciliano、④Presto
2.パルティータ第1番 ロ短調 BVW1002
①Allemande、②Double、③Courante、④Double Presto、⑤Sarabande、⑥Double、⑦Tempo di Bourree、⑧Double
3.ソナタ第2番 イ短調 BVW1003
①Grave、②Fuga、③Andante、④Allegro
4.パルティータ第2番 ニ短調 BVW1004
①Allemande、②Courante、③Sarabande、④Gigue、⑤Chaconne
5.ソナタ第3番 ハ長調 BVW1005
①Adagio、②Fuga alla breve、③Largo、④Allegro assai
6.パルティータ第3番 ホ長調 BVW1006
①Preludio、②Loure、③Gavotte en Rondeau、④Menuet Ⅰ/Ⅱ、⑤Bourree、⑥Gigue
1967年7月8~20日 スイス、ヴヴェイ劇場 録音
原盤…Deutsche Grammophon 発売…ポリドール
CD番号…F66G-20001~20002
演奏について…一言で言えば、亡き故人を畏怖、尊敬し、清々しいピュアな心で無心に祈りを込めるのに相応しい、尊厳ある名演奏がこのアルバムでなされている。
神の如く、シンプルだが無限の拡がりを見せる、「バッハ」の曲には、余計な考えや、計算は正直言って不必要である。
そこで「シェリング」は、何も余計な事には手を加えず、大バッハのスコアを忠実に楽器を演奏すると言う、至ってシンプルに音を出す事に終始して、時空を超えて「バッハ」が音楽によって語ろうとしている精神性を、逆に表現する事が出来たのである。
音色はどこまでも澄んで美しく、余計な力は必要以上には加えず、楽器から出る自然な音を心から喜んで、出して行く。
「バッハ」の曲はヴァイオリニストとしては、それ程、超絶技巧で無くとも演奏は可能だが、神の声(音)を弾きこなし、音を出す事は本当に難しい。
しかし、「シェリング」は「バッハ」を敬愛し、多くの曲を弾き込んで来たので、自然にその演奏が出来ている。
特にお薦めの曲(楽章)だが、やはり無伴奏全曲中、最も有名な「パルティータ第2番 ニ短調」を上げたい。
①~④までの特徴的な舞曲に加えて、長大な⑤曲目「シャコンヌ」に、「バッハ」ヴァイオリン曲のエッセンスが全部と言って良いくらい盛り込まれた、偉大な芸術家の集大成の楽章だ。
「シェリング」は、持てる技術の全てを駆使して演奏表現するが、これは上述の通り外面的な物で、この演奏の真髄は「大バッハ」の精神性をどこまで、表現できるかに有る。
己を出さずに、「バッハ」の神の声を楽器からそのまま出すと言う、シンプル・イズ・ベスト…実は最も難しい事を「シェリング」は、やり遂げている。
自然発生の表現(音)を出したとは言ったが、演奏の内容的にも、非の打ち所が無く、知・情・意のバランスも素晴らしく、魂の宿った演奏が、貴方の心を揺さぶるでしょう。
最後に…このアルバム(曲)聴き終えた時に、貴方の心は清らかに浄化され、一服の清涼剤を飲んだ様に、晴れやかな気分になる事でしょう。
I氏も、何も迷わずに天国に行って、この世界を見守って頂きたいと願っています。
I氏…お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。(合掌)。。。
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