紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

MJQの古典的名盤…コンコルド

2007-07-01 23:48:03 | ジャズ・コンボ
最近、「J・コルトレーン」、「E・ドルフィー」の魂を削ったハードなアルバムばかり紹介していましたので、筆者を含めて皆様が肩凝りになっているのでは?と思いまして、今日はライトに聴く事ができる名盤を選びました。

アルバムタイトル…「コンコルド」

パーソネル…モダン・ジャズ・カルテット

        ジョン・ルイス(p)
        ミルト・ジャクソン(vib)
        パーシー・ヒース(b)
        コニー・ケイ(ds)

曲目…1.ラルフズ・ニュー・ブルース、2.オール・オブ・ユー、3.四月の思い出、4.ガーシュイン・メドレー、5.朝日のようにさわやかに、6.コンコルド

1955年7月2日録音

演奏について…あと30分すると、52年前の今日に録音されたアルバムと言うことですが、(そう考えると古いなぁって思いますね。)しかし今聴いてもこのアルバムの価値は普遍で、決して古臭くは有りません。

特に名曲の名演として、5曲目「朝日のようにさわやかに」の終盤、「ジョン・ルイス」の弾くアドリブは、古今東西のジャズ・アドリブの中でもベスト1だと、ジャズ評論家、寺島先生が申している超名演です。
私もこんなに美しいアドリブ・メロディがあったのかと、先生同様に感じていますので、皆様も機会があったら是非一聴をお薦めします。

4曲目「ガーシュイン・メドレー」も、「ミルト」のヴァイブと「ルイス」のピアノの絡みが何とも言えず美しく、心が切なくなるぐらいに哀愁に富んだメロディと、アドリブソロが時の過ぎるのを忘れさせるほでです。
ジャズのヴィーナスと言えるぐらいの美演奏です。

オープニング曲「ラルフズ~」は、巷で室内楽的ジャズ・コンボと異名をとる、正にMJQらしい精緻な名演。
ぶいぶい言わすジャズとはおよそカテゴリーが違い、これこそスーツでコンサート会場に来る紳士の聴くジャズでしょう。

3曲目「四月の思い出」は、非常にアップテンポな曲調で進行して、この解釈と演奏が有るので、MJQがBGMを演る、ただのグループ・サウンズでは無く列記とした「ジャズ・コンボ」ですよ、と主張をしている演奏です。

とにかく4曲目と5曲目を是非聴いて下さい。
結婚したい彼女がいる方なんか、BGMに最高にお薦めですよ。
「彼女が貴方を惚れ直す事間違い無し」とまで言ったら、言い過ぎでしょうか?(笑)(爆笑)。。。


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2 コメント

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MJQ好きです。 (garjyu)
2007-07-02 06:58:58
おはようございます。

格調が高く、大人の雰囲気のMJQは大好きです。《コンコルド》も昨年良く聴いていました。ミルト・ジャクソンとクラシック(というかバロック音楽)の素養もあるジョン・ルイスが肝でしょうか。
クラシック派には入りやすい音楽ですね(逆にジャズ本格派からは、軽視されていたりもするんでしょうか?)。
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MJQは絶対に軟派じゃない。 (えりっく$Φ)
2007-07-03 19:31:47
私の全く個人的な意見ですが、MJQを軽視するジャズ・ファンは、極論ですが「真のジャズ・ファン」とは言えないぐらいに思っています。(多分反論有る方も多いでしょう。)
何故なら、理由はいつも言っていますが、ライトなジャズとヘヴィーorフリー&アヴァンギャルドなジャズとでは、ジャズの歴史的重みは多少違うかもしれませんが、「音楽」と言う素晴らしい媒体を奏でる事に関して、なんら変わりがないからです。
加えて、MJQの演奏には、ジャズの本質である「アドリブ」は必ず存在しますし、ジャズルーツの一つである「ブルース魂」も同じく存在します。
私大好きな「J・コルトレーン」ですが、彼の問題作「アセンション」よりも、MJQの「ジャンゴ」や「ラスト・コンサート」の方が名盤・名演と思っています。
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