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今日は、モダン・ジャズ・カルテットのベスト・パフォーマンスが収録されたライヴ盤、ヨーロピアン・コンサートを紹介しちゃいましょう。
彼等のライヴアルバムとしては、1974年の「ラスト・コンサート」と双璧の金字塔的な名盤です。
このライヴでは、勿論、(ラスト・コンサートの様な)解散の雰囲気等は皆無であり、正に彼等の心技体の全てが充実した、素晴らしい演奏が展開されています。
アルバムタイトル…ヨーロピアン・コンサート
パーソネル…モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)
リーダー;ジョン・ルイス(p)
ミルト・ジャクソン(vib)
パーシー・ヒース(b)
コニー・ケイ(ds)
曲目…DISC1…1.ジャンゴ、2.ブルーソロジー、3.アイ・シュッド・ケア、4.ラ・ロンド、5.クリフォードの想い出、6.フェスティヴァル・スケッチ、7.ヴァンドーム、8.明日に賭ける
DISC2…1.ピラミッド、2.スウィングしなけりゃ意味ないね、3.スケーティング・イン・セントラルパーク、4.ザ・シリンダー、5.ラウンド・ミッドナイト、6.バグズ・グルーヴ、7.四月の想い出
1960年4月11日~13日 ストックホルム、ゴッテンブルグにてライヴ録音
原盤…ATLANTICー1385 発売…ワーナーパイオニア
CD番号…50XD-1013~14
演奏について…まず、掴みはOK、スタート・ダッシュに賭ける「ジャンゴ」…「コニー・ケイ」のセンス抜群のブラシ演奏に導かれて、「ミルト・ジャクソン」のヴァイブが踊り、跳ねて、グレイトなアドリブ・パフォーマンスを演じる。
「ジョン・ルイス」は最初は地味に、控えめに伴奏に徹するが、弾いているメロディはセンチメンタル且つ、メロディアスで…アドリブに入ってからは、転がりながら光輝く宝石の様に、キラキラときれいで、「ルイス」の面目躍如と言った所です。
もう一人、「パーシー・ヒース」のドライブ感抜群のベース演奏も通を唸らせる出来栄えです。
2曲目「ブルーソロジー」…とてもジャジー&ブルージーなチューンで、MJQは美しくて聴き易いだけのコンボで無い事が良く分かる1曲です。
こう言うブルーズをベースにしたグルーヴ感の有る曲にも、見事な適応を見せるのが、彼等のもう片側の顔なんですね。
ブルース命の「ミルト」の演奏が良いのは当然ですが、「ルイス」のピアノも何気にこう言う時に素晴らしいパフォーマンスを演るんですよね。
奥が深い、そして、引き出しの多いコンボだねぇ。
3曲目「アイ・シュッド・ケア」…映画「スリル・オブ・ア・ロマンス」からのバラード・チューンで…「ミルト」の幻想的なヴァイブが、「ルイス」の美音ピアノにねっとりと絡み付いて…大人のディズニー映画の様な感覚に陥ります。
「コニー・ケイ」と「パーシー・ヒース」のリズム・セクションは、相変わらず裏方に従事していますが、その部分を集中的に聴いていると…二人の演奏がキー・ポイントになっている事が分ります。
野球の試合で言えば、名セット・アッパー(中継ぎ)、サッカーなら名ボランチと言えば分るかなぁ。
4曲目「ラ・ロンド」…MJQ初期のヒット曲だが、とにかく「パーシー・ヒース」のど真面目なベース・ソロをリスペクトした曲&演奏で、MJQと言う稀代の名コンボが、決して著名なフロント・ライン二人のコンボでは無いことが分ります。
「ヒース」の超絶ベースを聴いてくれ!!
5曲目「アイ・リメンバー・クリフォード」…「ルイス」がメロディ・テーマを奏でて、「ミルト」が、とてもメロディックなアドリブで続く。
すると「ルイス」は、またまたテーマ・メロディを余りいじらずに、「ミルト」から受け取る。
それを「ミルト」が発展させて…更に良いアドリブ・パートへと持って行く。
終盤は二人の掛け合いがもっと高いステージで融合されて、大満足の演奏に仕上げてくれます。
6曲目「フェスティヴァル・スケッチ」…南仏カンヌでのジャズ・フェスティヴァルをイメージして、「ジョン・ルイス」が作った曲だそうだが、わりと早めのテンポで、「ミルト」が駆け、「ルイス」が紡ぎ、「ヒース」が運び、「ケイ」が〆る4人のそれぞれのパートが見事に機能し、MJQがクラシカルな室内楽的なジャズ・コンボと言う事を再認識させる1曲です。
7曲目「ヴァンドーム」…名盤「ピラミッド」等でも演奏されている、フーガ形式、リアル・バッハ的な魅惑の1曲。
この演奏こそ、MJQの核心的な演奏&曲で、「ミルト」の先演奏を、「ルイス」が輪唱的に追いかけて…正にビューティフルな演奏です。
8曲目「明日に賭ける」…「拳銃の報酬」で知られる映画のために「ジョン・ルイス」が作曲したトラック。
曲の前半は、とても渋く、沈静さが極まる、叙情的なサウンドで…そのメロディが心の琴線に触れて…もの悲しいイメージが、いつの間にか脳内を洗脳する。
終盤はメジャー・コードに転調して、「ミルト」が楽しげに力強く跳ねる様なヴァイブを敲いて、任務が成功し、報酬を頂いた事を物語っているのでしょうか?
しかし、大ラスでは、またまた、とても静かなエンディングを迎えるので、映画は…ハッピー・エンドで終わったのか?悲しい結末なのかは?聴いている方の想像にお任せします。
これにてDISC1はお終いです。
続きは又、明日………。。。
彼等のライヴアルバムとしては、1974年の「ラスト・コンサート」と双璧の金字塔的な名盤です。
このライヴでは、勿論、(ラスト・コンサートの様な)解散の雰囲気等は皆無であり、正に彼等の心技体の全てが充実した、素晴らしい演奏が展開されています。
アルバムタイトル…ヨーロピアン・コンサート
パーソネル…モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)
リーダー;ジョン・ルイス(p)
ミルト・ジャクソン(vib)
パーシー・ヒース(b)
コニー・ケイ(ds)
曲目…DISC1…1.ジャンゴ、2.ブルーソロジー、3.アイ・シュッド・ケア、4.ラ・ロンド、5.クリフォードの想い出、6.フェスティヴァル・スケッチ、7.ヴァンドーム、8.明日に賭ける
DISC2…1.ピラミッド、2.スウィングしなけりゃ意味ないね、3.スケーティング・イン・セントラルパーク、4.ザ・シリンダー、5.ラウンド・ミッドナイト、6.バグズ・グルーヴ、7.四月の想い出
1960年4月11日~13日 ストックホルム、ゴッテンブルグにてライヴ録音
原盤…ATLANTICー1385 発売…ワーナーパイオニア
CD番号…50XD-1013~14
演奏について…まず、掴みはOK、スタート・ダッシュに賭ける「ジャンゴ」…「コニー・ケイ」のセンス抜群のブラシ演奏に導かれて、「ミルト・ジャクソン」のヴァイブが踊り、跳ねて、グレイトなアドリブ・パフォーマンスを演じる。
「ジョン・ルイス」は最初は地味に、控えめに伴奏に徹するが、弾いているメロディはセンチメンタル且つ、メロディアスで…アドリブに入ってからは、転がりながら光輝く宝石の様に、キラキラときれいで、「ルイス」の面目躍如と言った所です。
もう一人、「パーシー・ヒース」のドライブ感抜群のベース演奏も通を唸らせる出来栄えです。
2曲目「ブルーソロジー」…とてもジャジー&ブルージーなチューンで、MJQは美しくて聴き易いだけのコンボで無い事が良く分かる1曲です。
こう言うブルーズをベースにしたグルーヴ感の有る曲にも、見事な適応を見せるのが、彼等のもう片側の顔なんですね。
ブルース命の「ミルト」の演奏が良いのは当然ですが、「ルイス」のピアノも何気にこう言う時に素晴らしいパフォーマンスを演るんですよね。
奥が深い、そして、引き出しの多いコンボだねぇ。
3曲目「アイ・シュッド・ケア」…映画「スリル・オブ・ア・ロマンス」からのバラード・チューンで…「ミルト」の幻想的なヴァイブが、「ルイス」の美音ピアノにねっとりと絡み付いて…大人のディズニー映画の様な感覚に陥ります。
「コニー・ケイ」と「パーシー・ヒース」のリズム・セクションは、相変わらず裏方に従事していますが、その部分を集中的に聴いていると…二人の演奏がキー・ポイントになっている事が分ります。
野球の試合で言えば、名セット・アッパー(中継ぎ)、サッカーなら名ボランチと言えば分るかなぁ。
4曲目「ラ・ロンド」…MJQ初期のヒット曲だが、とにかく「パーシー・ヒース」のど真面目なベース・ソロをリスペクトした曲&演奏で、MJQと言う稀代の名コンボが、決して著名なフロント・ライン二人のコンボでは無いことが分ります。
「ヒース」の超絶ベースを聴いてくれ!!
5曲目「アイ・リメンバー・クリフォード」…「ルイス」がメロディ・テーマを奏でて、「ミルト」が、とてもメロディックなアドリブで続く。
すると「ルイス」は、またまたテーマ・メロディを余りいじらずに、「ミルト」から受け取る。
それを「ミルト」が発展させて…更に良いアドリブ・パートへと持って行く。
終盤は二人の掛け合いがもっと高いステージで融合されて、大満足の演奏に仕上げてくれます。
6曲目「フェスティヴァル・スケッチ」…南仏カンヌでのジャズ・フェスティヴァルをイメージして、「ジョン・ルイス」が作った曲だそうだが、わりと早めのテンポで、「ミルト」が駆け、「ルイス」が紡ぎ、「ヒース」が運び、「ケイ」が〆る4人のそれぞれのパートが見事に機能し、MJQがクラシカルな室内楽的なジャズ・コンボと言う事を再認識させる1曲です。
7曲目「ヴァンドーム」…名盤「ピラミッド」等でも演奏されている、フーガ形式、リアル・バッハ的な魅惑の1曲。
この演奏こそ、MJQの核心的な演奏&曲で、「ミルト」の先演奏を、「ルイス」が輪唱的に追いかけて…正にビューティフルな演奏です。
8曲目「明日に賭ける」…「拳銃の報酬」で知られる映画のために「ジョン・ルイス」が作曲したトラック。
曲の前半は、とても渋く、沈静さが極まる、叙情的なサウンドで…そのメロディが心の琴線に触れて…もの悲しいイメージが、いつの間にか脳内を洗脳する。
終盤はメジャー・コードに転調して、「ミルト」が楽しげに力強く跳ねる様なヴァイブを敲いて、任務が成功し、報酬を頂いた事を物語っているのでしょうか?
しかし、大ラスでは、またまた、とても静かなエンディングを迎えるので、映画は…ハッピー・エンドで終わったのか?悲しい結末なのかは?聴いている方の想像にお任せします。
これにてDISC1はお終いです。
続きは又、明日………。。。
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