What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

犬村 小六 『とある飛空士への追憶』 ほか

2010年08月24日 11時01分46秒 | 図書館で借りた本
 この暑さで、「文字を読んで、内容を理解する」脳内の働きが、どうも鈍くなってます。室温32度で、昨日の34度よりはマシって思う自分に泣けてくる。

○犬村 小六 『とある飛空士への追憶』 (小学館 ガガガ文庫)

 あ~、私はピュアな心では読めませんでした(笑)どうしたって、訓練も受けた事の無いお姫様が、乗せられた戦闘機の急旋回飛行に平然としていることに、耐えられませんでした。華麗な戦闘シーンなんだけど、映画「インディ4」の冒頭で、”インディが冷蔵庫に入って飛ばされても、無事だった”映像が脳内再生されちゃって、笑いを抑えられませんでした。他にも突っ込んだらキリ無いんですが・・・ラノベって、だから馴染めないんだよ~。

このお話、アニメ化されるそうですが、どうなんだろ?ピュアな心に自信のある方たちは、OK?


○岩崎 夏海 『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』 (ダイヤモンド社)

 作者さんが、TVのバラエティ番組などの放送作家さんだったという略歴を読んで、なるほどなぁと思いました。小説書きの人が書いた文章じゃないんですよ。だからって、映像が脳内再生され易い訳でもなくて、文章力って大事だなぁと、しみじみ感じたお話でした。

このお話の一番良い捉え方は、若い人がこのお話でドラッカーの他の著作や、経済の成り立ちに興味を持ったら好いな、ってところじゃないかな。

○近藤 史恵 『アネモネ探偵団 香港式ミルクティーの謎』 (メディアファクトリー)/『桜姫』 (角川書店)

 この二冊、書かれたのに八年間の差があるんですが(『桜姫』が2002年発刊、『アネモネ探偵団』が2010年発刊)作者さんの力量の差をまざまざと感じました。もうね、『アネモネ』は余裕しゃくしゃくの文章で、読みやすいったらありゃしない(笑)そもそも子供向け作品だからですが、中学二年の次男も続きを読みたい!というくらいで、お話の成り立ちも進み具合も、無駄が無いんです。ところが『桜姫』は、ラストに大どんでん返しが待っているのにも関わらず、どうにももっさりした文章で、なんだか勿体無い。これ「探偵今泉シリーズ」の一作なので、事件が起こんなきゃしょうがないお約束だったのかもしれませんが、そのエピソードが無くても、魅力的だったろうにと思います。う~ん、叶うなら今の近藤さんにリライトして頂きたいなぁ。


*近藤史恵さんのブログ「むくいぬ屋仮宅」( http://fumie-k.txt-nifty.com/ )より引用

 初の児童文学である「アネモネ探偵団・香港ミルクティの謎」(メディアファクトリー)も発売されました。イラストも可愛いですし、楽しんで書きました。一応、小学生4年生くらいから6年生くらいまでがターゲットのつもりです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あ、やばい(汗)小学校高学年向きだったわ。そりゃ次男もさくさく読めるはずだ(笑)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« NHKアニメ 『心霊探偵八雲』... | トップ | 過去最高、室温36度! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

図書館で借りた本」カテゴリの最新記事