ルドルフ・ミュラーのワインと、長いお別れ。

　「過去の中に生きるのは、うまくいかない。過去はもう実存していないからだ」（ by チャック・スペザーノ ）

　PANDA様のおかげで、ルドルフ・ミュラーのピースポーターと、長いお別れをすることができました、心から感謝致します。

ようやく、明治屋に行って買ってきました～（嬉涙）ロゼワインフェアをものともせず（苦笑）ずかずかと、ドイツワインの並んでいる棚へ歩み寄り、「２００７ ピースポーター・ミヘルスベルグQ.b.A」をむんずと掴んでレジに並びました。

きっちり冷して一口飲んで、まず感じたのはハチミツの甘さでした。これで、あぁ、今飲んでいるこのワインは、あの時のワインと違うものなのだ。生きているワイン、生きているブドウで作られるワインに、同じものなど無いのだと、痛切に感じました。同じ名前を持つワインでも、違う。それをようよう受け入れることができました。

ワインが、まったくもって贅沢な飲み物だと今更ながら実感しました。一期一会、毎年違うブドウの質と、天候に気温。２０年前と同じ味など、在りはしないんです。

これからは、過去の味を求めることなく、いま美味しいと感じることを大切にしていきたいと思います。長い、長い、思い出の中のルドルフ・ミュラーとのお別れでした。