What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

「世界短篇傑作集 天外消失」

2009年07月22日 14時39分15秒 | 図書館で借りた本
 ジョージ・オーウェルの『1984』の新訳版が、7/18に早川書房から発売になりました。SF好き&本読みの皆さん、この表紙を見ているだけで、嬉しくて震えがきませんか?(笑)

私は、先に映画を観てから原作を読んだんですが(十代でした)、このお話がもたらした「きたるべき未来にあるかも知れない恐さ」のショックは、いまもって忘れられないです。初めは純粋に「本を読む事が罪になる」という恐さがまずありましたが、だんだんと「その世界の仕組みそのものの恐さ」が理解できてくるに従って、このお話が持つチカラに震えがきました。

これはねぇ、一家に一冊あってしかるべき小説だと思います。できれば、映画も素晴らしいので、併せてお勧めします。あの焚書の場面は、本読みにはショックですよ。


 同じく早川書房から、素晴らしいアンソロジーが昨年末に発行されました。

天外消失:ハヤカワ・オンライン  より引用

〈世界ミステリ全集〉の最終巻として刊行された『37の短篇』は、古典風のパズラー作品から、ハードボイルド、クライムストーリーにいたるまで、傑作中の傑作を結集した画期的アンソロジーだった。三十五年の時を経て、その精髄がここに復活。密室不可能犯罪の極致ともいわれる、上記クレイトン・ロースンの「天外消失」をはじめ、ブレット・ハリデイの名作「死刑前夜」、メグレ警部登場のジョルジュ・シムノン「殺し屋」、スパイ小説の巨匠アンブラーの本格ミステリ「エメラルド色の空」など多士済々の十四篇を収録。

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 お話の中でよく引き合いに出される名作ってあるでしょう?名前とあらすじだけは知っていた名作を、ようやく読む事が出来ました。やっぱり、名作は死なずですよ。これまた一家に一冊あってしかるべきです(笑)

>この中でも、特に読みたかった作品。

・ジャングル探偵ターザン (エドガー・ライス・バロウズ)
・女か虎か (フランク・R・ストックトン)
・火星のダイヤモンド (ポール・アンダースン)

>余韻が素晴らしい作品。

・死刑前夜 (ブレット・ハリディ)
・殺し屋 (ジョルジュ・シムノン)
・探偵作家は天国へ行ける (C・B・ギルフォード)

>そういうことか!と、読後に叫びたくなる作品。

・天外消失 (クレイトン・ロースン)
・この手で人を殺してから (アーサー・ウイリアムズ)
・ラヴデイ氏の短い休暇(イーヴリン・ウォー)
・最後で最高の密室 (スティーヴン・バー)


「女か虎か」は、文章の持つ奥深さというんでしょうか、ひとつひとつの単語を咀嚼して、自分ならどう思う?どう考える?と、飽きずに脳内を働かせる楽しみに浸れます。

「火星のダイヤモンド」は、もうS・ホームズ万歳ですよ!(笑)

「処刑前夜」は、極上のワインを舌の上でじんわり味わう気分です。男同士の会話ってのは、こういう事だっ!(苦笑)と堪能出来ます。

「ラウデイ氏の短い休暇」は、途中でじんわりと結果が見えるんです。その見える結果を招く好意と救いの無い狂気が、なんともねぇ・・・。


どれも深い余韻のあるお話ばかりです、どうぞご一読を!
コメント (4)
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web漫画 『くるねこ大和』より 「 にゃ~」

2009年07月22日 13時49分47秒 | 漫画
くるねこ大和

 胡ぽち 「にゃ~」

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 号泣。



 長男(高二)も次男(中一)も、部活が毎日あるので、夏休みといえども日中は家に居ません。相変わらず、お弁当のネタに詰まってひーひー言ってますが、これが子離れへの練習開始かなと思います(苦笑)

胡ぽちちゃんの「にゃ~」という鳴き声が、胸に染みました。
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