9月も20日過ぎるのに、今日もアツイいち日でした。夕方になり涼しい風が吹くようになったので、スーパーへと川沿いを自転車で走ります。
すると、十字路に立っているおばあさんが私に笑って頭を下げます。それは親しい人にする微笑、としか思えない笑顔でした。
あ…私も思わず頭を下げました。でも、知らないおばあさんです。自転車の速度を落として振り向くと、まだ、何か話したげに笑って私を見送っています。
…夕方の風がちょっと寂しく頬に吹きました。
この街はお年寄りが多いです。いえ、どの街でも、そうなのかな…。
元気な人は手押し車を押して、一人でスーパーに来ています。また、夕方に戸外に出て、お年寄り同士お喋りしたり、風にあたっていたり…。時折、寝たきりの方のための「出張お風呂サービス」の車が、玄関先に停まっているお宅もあります。
地区のデイサービスの送迎バスも、頻繁に見かけます。ウチの母も週２回、デイサービスのお世話になっています。母も老いと戦っているのが良くわかります。ボケないように、転ばないようにと…。
ねえユリ…。最後のポテトチップスひと切れを、おとなしくお座りしている愛犬と分け合いました。あのおばあさん、私を誰だと思ったんだろうね。
