桜もそろそろ終わりです…
毎年、桜は愛でられて散ってゆきますね。
桜の咲くのをまだかまだかと待って、
私も公園や街の中の桜の木の下を歩きます。
なんだかソワソワ。
満開の頃に雨が降るか、次の雨は花散らしの雨になるかと…
ワイドショーのお天気予報も桜の話。
街のあちこちの桜の木の下へ行ってみたり、遠くに見える薄い桜色のかたまりを眺めたり…
あの頃の、この頃のさくらのこと、
心には色々よみがえる…
何とも不思議な桜の季節。
さくらさくら
咲くのを迎え、散るのを見送り…
そして黄緑色の若葉が茂るころ、
その木が桜であることはだんだんわすれてしまう…
桜の花の咲くころは
よみがえる思い出の数がどうして多いのでしょう。
山の奥の日の当たる斜面にさく桜は
誰も見ていないけれど
それは美しくつぼみを付けてやがて花開くのでしょう、
人の思惑など知ることもなく
時期がくればしずかに散ってゆくのでしょう。
人間はただ桜の木の下で
あれこれ戸惑っているばかり…
今年も桜をめでて歩く人の上で
晴れの日も雨の日も
桜は静かに咲くばかり…
やさしく人々を見おろしている桜の姿です。