一ノ倉・中央カンテ -1-

2008-07-21 01:23:27 | クライミング

三連休は会の金○さんと一ノ倉に行ってきた。企画が流れっぱなしになっていた、中央カンテと変形チムニーを登りに。

土曜日の夕方に待ち合わせてロープウェーの駐車場へ。6階にあがるとなんとフロアにはまだ誰もいない!時間が早い(20時半くらい)のだろうか。軽くビールを飲んで、早めに寝る事にする。

0時前くらいになって仮眠の人達が集まりだした。夜中だというのに大きな声や、笑い声で目が覚める。常識がない連中は、いつでも自分の事しか頭にないのだ。山では縦走であれバリエーションであれ、朝は早いもの。他の人達の事を考えたら、少しでも静かに振る舞うのが当たり前だと思うのだが・・・まあ静けさを求めるなら、誰もいないところで幕張って寝ろって言われそうだけど。

駐車場を3時半近くに出発。出合を4時前に出た。雪渓がテールリッジまで続いており、とても楽に取り付けた。この時期の一ノ倉は始めてだったので、この楽さにはちょっと感動。ゆっくり歩いたのに1時間半も掛からず凹状の取り付きに到着。まだ早いのか、確認したパーティはダイレクトカンテの1パーティーと変チの1パーティーのみ。落石の心配が少ないので、安心して取り付いた。

1ピッチ目(まリード)
ところどころ濡れていて見た目怖いトラバースだが、進んでいくと特に問題なし。トラバース後の草付きの緩斜面も楽にいける。

2ピッチ目(金○リード)
草付きの緩斜面をさらに進み、中央カンテによりに左上。快適。

3ピッチ目(まリード)
スタートが濡れていて、あまり気持ちよくない。しかし慎重にいけば支点もあり特に問題なし。カンテに入ってからは快適なクライミングを楽しめる。去年滑落した○山さんはここで落ちた。実力のある○山さん。こんなところで落ちるなんて、油断以外のなにものではない。もっと傾斜のきついところならあんな怪我もしなかっただろうに・・・。カンテ途中でピッチを切る。

4ピッチ目(金○リード)
ここも快適なカンテ。ただただ快適。となりの変形チムニーの人達が苦労しているのを、のんびり眺めたりしてた。ガイドブックに「小垂壁」とあるが、どこが垂壁だったの?というくらい気持ちよく登れた。

5ピッチ目(まリード)
ネットの記事で何度も見たチムニーがあるピッチ。傾斜があるのでちょっと気合いが入ったが、登ってみるとガバだらけで、ここも快適に登れる。とにかく楽しい。

6ピッチ目(金○リード)
このピッチ。何故かあまり記憶がない。

7ピッチ目(まリード)
さあ、核心の始まりだ。核心の垂壁部分を通り過ぎ、ピナクルの狭い隙間をズリズリしてピナクルの上に立つ。ここからこの垂壁を登るの?ハーケンないじゃん!こわー!っと悩んでいたら、金○さんからの助言。「もう少し右のスリングの掛かっているところじゃないですかー!?」。あ、なるほど。そうでした。傾斜が強いので一瞬ビビるが、ホールドは全てガバ。落ち着いていけば問題ない。むしろ抜けたと思った後のマントリング?が怖かった。4畳半テラス直下ではロープの流れを考えて一旦切る。

8ピッチ目(まリード)
ここもよくネットの写真で見る場所である。下から見ると簡単そうであるが、取り付いてみると結構急。でも右側の壁をよく探ると、やはりガバだらけ。落ち着いていけばそう難しくはない。やはりここも、抜けた後の一手が怖い。

9ピッチ目(金○リード)
Ⅳ級のピッチ。簡単そう。しかしこういうところが実は怖い。ピンも少なく、草が多い。セカンドで登ってもあまり気持ちがいいものでは無かった。金○さんはビレイポイントを行き過ぎ、少し戻ってピッチを切る。ここのピッチはちょっと時間が掛かった。

10ピッチ目(まリード)
通常9ピッチ目のところ。自分も切る場所を通過してしまい、危ういハーケンとリングボルトでピッチを切る。

11ピッチ目(金○リード)
すぐ上が終了点だった。ここで登攀終了。本来なら烏帽子岩の左を登り、懸垂岩まで2ピッチ伸ばして終了するのだが、翌日は変チもあるし、後続も核心部まで上がってきてるし、同ルートを下降する事にした。そして悲劇が始まった(たいした事ないけど)・・・






 


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