2021年8月30日(月)
天気予報では、晴れるハズだったのに・・・。
起床すると外は真っ白、朝食を済ませ再び外に出てみると小雨も降ってきて風も強くなっています。
この日はスゴ乗越泊でコースタイム5時間位なので、行こうと思えば行けるが、
このルートはエスケープルートがない。
スゴ乗越まで行ってしまったら折立に下山しなければならない。
気象が荒れてしまったらスゴ乗越で停滞か、雨の中を進まなくてはならない。
事前に念入りにルート確認しているが・・・。
小屋の中で迷う・・・どうしようか?
オーナーは「今年も天気予報は、全く当てになりませんよ」って。
確かに納得。
迷ったあげく、風も気になるし視界もないのでスゴ乗越・太郎平小屋をキャンセルし、
室堂平に戻る事に決定。
あぁ〜あのザラ峠をこの霧と雨の中、登り返すのかと思うと心が折れたが、
行くしかない!
風と雨が吹き付ける中、小屋を後にした。
ザラ峠を登っている間、日本海から吹き付ける強風と雨にさらされながらひたすら登る。
寒い!体が冷えてきている。
頭の中では分かっていた事だが、こんな状況の時に低体温症の事故が発生するのかと身に染みて理解が出来た。
こんな天候の日に、大きなザックを担いだ若者とすれ違う。
小屋を出てからやっと人に出会った。
若者に「雷鳥がいますよ」って、教えてもらいシャッターを押すが、
後は写真を写す気にもなれなく、早く室堂まで辿り着きたいだけであった。
雨と風は激しさを増し、こんな日に道を間違えてしまったらアウトだ。
登山道のペイントの印だけが頼りだ、やっとの思いで一ノ越まで下山した。
ホットとした。
ここまで来たらもう安心、室堂ターミナルまでもう少し頑張りましょう。
天候が悪かったので、雷鳥には沢山出会えましたよ。
ターミナルで着替え、扇沢まで直行!
黒部平まで来ると雨が上がっていたけど、上はどうだろうか?
扇沢から信濃大町駅に出て、特急あずさで帰宅。
なんだか疲れました。
こんな経験は滅多にない事なので、山道具の見直し、こういう時はこんな物があった方がいいなとか、
色々と学びました。
あまりこんな経験はしたくないけど、逆に良い経験が出来ました。
このルートはいつかリベンジします。