大空と大地の中で。

大自然を相手に駆け回ってます。

室堂平〜五色ケ原 ♯2

2021-09-14 19:22:16 | 北アルプス縦走

2021年8月30日(月)

 

天気予報では、晴れるハズだったのに・・・。

起床すると外は真っ白、朝食を済ませ再び外に出てみると小雨も降ってきて風も強くなっています。

この日はスゴ乗越泊でコースタイム5時間位なので、行こうと思えば行けるが、

このルートはエスケープルートがない。

スゴ乗越まで行ってしまったら折立に下山しなければならない。

気象が荒れてしまったらスゴ乗越で停滞か、雨の中を進まなくてはならない。

事前に念入りにルート確認しているが・・・。

 

小屋の中で迷う・・・どうしようか?

オーナーは「今年も天気予報は、全く当てになりませんよ」って。

確かに納得。

迷ったあげく、風も気になるし視界もないのでスゴ乗越・太郎平小屋をキャンセルし、

室堂平に戻る事に決定。

あぁ〜あのザラ峠をこの霧と雨の中、登り返すのかと思うと心が折れたが、

行くしかない!

風と雨が吹き付ける中、小屋を後にした。

 

ザラ峠を登っている間、日本海から吹き付ける強風と雨にさらされながらひたすら登る。

寒い!体が冷えてきている。

頭の中では分かっていた事だが、こんな状況の時に低体温症の事故が発生するのかと身に染みて理解が出来た。

こんな天候の日に、大きなザックを担いだ若者とすれ違う。

小屋を出てからやっと人に出会った。

若者に「雷鳥がいますよ」って、教えてもらいシャッターを押すが、

後は写真を写す気にもなれなく、早く室堂まで辿り着きたいだけであった。

雨と風は激しさを増し、こんな日に道を間違えてしまったらアウトだ。

登山道のペイントの印だけが頼りだ、やっとの思いで一ノ越まで下山した。

ホットとした。

ここまで来たらもう安心、室堂ターミナルまでもう少し頑張りましょう。

天候が悪かったので、雷鳥には沢山出会えましたよ。

ターミナルで着替え、扇沢まで直行!

黒部平まで来ると雨が上がっていたけど、上はどうだろうか?

 

扇沢から信濃大町駅に出て、特急あずさで帰宅。

なんだか疲れました。

 

こんな経験は滅多にない事なので、山道具の見直し、こういう時はこんな物があった方がいいなとか、

色々と学びました。

あまりこんな経験はしたくないけど、逆に良い経験が出来ました。

 

このルートはいつかリベンジします。

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室堂平〜五色ケ原 ♯1

2021-09-14 06:35:45 | 北アルプス縦走

2021年8月29日(日)-30日(月)

 

8月29日〜9月1日 3泊4日で、

念入りに天気予報も調べ室堂平〜折立まで、ソロ縦走の予定で室堂平に入った。

もちろん3日間天気もバッチリだった!が・・・。

 

前夜都内を出発し、朝7時室堂平に到着。

今年は都内も真夏の暑さはやや収まっていたので、標高の高い室堂平は外に出ると寒かった。

室堂ターミナル内で朝食をとり、身支度を整え8時頃にスタート。

石畳みを10分程歩き浄土山方面へと進み、

そのまま真っすぐ歩いて行ってしまい展望台まで行っちゃいました。

戻って浄土山方面へと軌道修正。

爽快な青空、奥大日岳に大日岳も重圧感たっぷり。

まだ人もあまり歩いてなく、足元の花に癒されながら石畳の中を登ってゆきます。

途中から眺めた室堂平とみくりが池。

ここからだと剱山もまだ見えていました。

もう少し上に行ってしまうと、雄山に隠れてしまい見えなくなっちゃうかな?

白山も見えています。

進行方向に向かって槍や笠ケ岳もクッキリ!

良い眺めです。

一ノ越分岐から立山三山が連なり、剱の頭もまだ眺められました。

そして南アルプスに富士山も薄っすら見えてましたが、写真では確認できませんね。

岩ゴロの鬼岳へ。登るにつれ若干風が気になります。

鬼岳東面

鬼岳の雪渓も今年は少なく、残雪の上を歩かなくてすみました。

ここのルートは花と眺望が良く好きなルートです。

雄山と一ノ越からロッジくろよんへのルートがはっきり分かります。

歩いてる人いるのかな?

さてここから獅子岳へもうひと登りです。

夏の花から秋の花へ、色とりどり。

日本海も見えました。

獅子岳山頂。360度の大パノラマ。

数年前に歩いた時は、大勢の人で賑わっていた縦走路なのに。

今はコロナの影響で、歩いてる人は殆どいません。

山頂から針ノ木岳稜線と黒部湖。

針ノ木岳縦走した時、こちら側の稜線をいつか歩いてみたいと思っていたルートを、

今回は縦走しています。

立山・雄山もここで見納めです。

獅子岳山頂からザラ峠まで地獄の下りが始まります。

ストック出して、いざ出発!

梯子・鎖を通り過ぎ足元はザラザラ、

しかも急坂で滑りやすく踏ん張って下って行きます。

数年前に下った時は、膝がガクガクになってしまったけど、今年は難なく下る事が出来ました。

これも以前の予備知識があったからだと思っています。

下っている途中に眺めた風景。綺麗ですね。

天気が良ければ五色ケ原に向かって槍・笠ヶ岳を眺めながら歩いて行けます。

この稜線上を五色ケ原〜スゴ乗越〜薬師岳〜太郎平〜折立まで、3泊の予定でソロ縦走の始まりです。

私にとっては、どっぷり北アルプスにとけこめる壮大な計画で、心がうずきます。

しかしお山の上に傘雲。

このまま天気が続いてくれる事を願っていました。

例年のこの時期は、夏山 真最中で暑い!暑い!って、登っていたけど、

今年は気候・空気等全く違う雰囲気を感じ風は冷たく、もう秋の山でした。

例年気象が変化している様です。

足元の花に癒されます。

ザラ峠まで下りました。ホット一息。

もうひと登り!これを登れば五色ケ原の別天地が待っています。

頑張れ!

荒々しい景色から、天空の楽園に舞い降りたかのように木道が続いています。

まさに別天地。手を伸ばせば雲が掴めそう。

やっとここまでやって来ました。嬉しい(^^♪

赤いお屋根の山荘までもう少し。

受付を済ませ、部屋に案内されました。

コロナの影響でこの日のお客様は、私を含め6組だったので一人一部屋。

到着後ゆったり寛ぐ事ができたけど、こんな状況で山小屋経営も大変だろうな。

そして今年の天気予報は全く当てにならなく、キャンセルも多かったとオーナーが話していました。

 

五色ケ原山荘はお風呂も入れるので、さっぱり出来ました。

夕食も豪華で美味しく、翌日の縦走に備えエネルギーをたっぷり補給でご飯お替り!

食事中のテーブルも密を保ち、一人ひとテーブルただ黙々と食べるのみ。

早く例年の賑わいのある山小屋に戻るといいな。

早い時間に就寝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳

2010-08-06 12:45:06 | 北アルプス縦走

2010年7月19日 縦走 3日目 晴れ

【蝶ヶ岳 ~ 徳沢 ~ 上高地 ~ タクシー 沢渡駐車場 ~ 中房温泉駐車場】

山の朝は早い しかし!


昨夜はテントを飛ばされるのではないかと思うほど 風が強い夜だった
何度も風の音とテントのバサバサ云う音で目が覚めてしまった

朝になっても風が強かったので さっさとテントを撤収してヒュッテの裏手で
朝食を摂った 今朝 登って来たと云う方からトマトを頂く

6:30スタート テント場から直ぐの蝶ヶ岳へ

蝶ヶ岳 2677m 

蝶ヶ岳から御嶽山

蝶ヶ岳から乗鞍岳

蝶ヶ岳から焼岳

蝶ヶ岳からヒュッテとテント場

この山並を脳裏に焼き付け これでさらばじゃ・・・
(ちょっと寂しい )

今日は縦走最終日 下界に下りれば温泉に入れる喜びと
この大自然の中に身を置いていた丸2日間の
夢の様な現実が交差して複雑な心境

長塀尾根で徳沢まで下山です
蝶ヶ岳から徳沢までは 丸っきり視界がない 
背丈程のハイマツの中の藪漕ぎ こりゃぁ~ 凄い!やっと正規のコースに出ると
妖精の池が登山道の脇にあった 妖精が居る様には思えなかったが?
高山植物が沢山 咲き誇っていた 

長塀山 7:30 休憩

展望のない急勾配の樹林帯をジグザグに黙々と下る  
このコースは長い!段々 飽きてくる 登りは結構大変そうだ・・・

遠くで川の流れる音がしてきた・・・
徳沢園の屋根が見えてきた・・・ 


やったぁ~ 着いた! 
徳沢 9:30着 お疲れ様・・・
徳沢園で食事をして休憩 ホットする

2泊3日ですべてのパワーを出し尽くした
この冷たい川の水と緑に 次へのパワーを貰った

梓川のほとりを縦走の疲れを癒しながら ゆっくり歩きたかったが・・・

今度は ゆっくり写真撮りながら 歩こうね・・・

合羽橋から

三連休とあって 合羽橋は凄い人・人・人・・・だった
観光客を掻きわけながら 明神 上高地と歩いて行った

上高地からタクシーに乗り沢渡駐車場まで 沢渡で温泉に入り サッパリ
中房温泉まで行き お疲れ様 解散

高速に乗る手前で 天ざる定食を食べた
海老が大きくて 美味しかった


5:30 この辺り 何処の辺りだろう?  まだ流れていましたが
その後・・・
中央高速 35キロの大渋滞に嵌ってしまった
縦走帰りのお疲れのところ 大渋滞に嵌り 運転お疲れさまでした 

          
                                           
                                        ・・・  完  ・・・

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燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳

2010-08-05 20:47:02 | 北アルプス縦走

2010年7月18日 縦走2日目 晴れ

【大天井岳 ~ 常念岳 ~ 蝶ヶ岳】

6:15スタート 重たいザックを担ぎ 今日も一日 頑張りましょう ♪

遠くに富士山を望む
朝のスガスガしい冷たい空気に触れながら 東大天井岳までの緩やかな稜線をゆく

スタートして1時間程 雪渓が出現し

西を見れば槍ヶ岳


ほんの少しだけの雪渓歩き 下からあがってくる冷気が気持ち良い 

涸沢カールに穂高
今年はカールの所の雪が多いねって誰かが言ってたけど
「ふぅ~ん、そうなの?」って感じ だって去年は知らないし

7:30 東大天井岳へ登る手前 絶景のパノラマに圧巻 アァ~ングリ ポッカ~ン

東大天井岳の登り 左右はハイマツの海 
関西からバスで来た単独の女性とお話


横通岳を過ぎると 遠くに赤い屋根の常念小屋が眼下に見え ホットする 休憩が出来るぞぉ
四国から来た団体さん達とすれ違う


 常念小屋で小休止 岩だらけの道を上る為 小屋で極冷えの「なっちゃん」を買って
水分・糖分を補う ゴクゴクゴク 冷たくて美味しくて顔が緩む 

9:00スタート ザックを背負いながら 石コロだらけの急な登りを見上げ・・・ 
これ登るのねぇ~ サッサと登り上がってしまいたい そんな衝動でした

1/3程登ったところで後ろを振り返り そして上を見上げ まだまだねぇ~と、心で思うが
まだ元気です


常念小屋まで下りてきた尾根道


後 少しだ頑張れ・・・


小さな祠がある 常念岳 2857m 10:30着
山頂は狭い 人がウジャウジャしていたので 少し下がった場所で休憩
この日の目的を1つ達成 これから先もまだ長いが ここち良い疲労感を味わう


この稜線を歩き蝶ヶ岳へ 後ひと踏ん張り? イエイエ違います まだまだです

途中 常念岳を見上げた瞬間 威圧された この山を上って下りたんだと仰天! 

そして・・・

蝶槍までの試練が待ち構えていた・・・ 


時は正午過ぎ 上からは容赦なく太陽が照りつけ とにかく暑い!
水分を摂り過ぎて食欲もあまりない
蝶槍までは樹林帯の中 風通しもあまりなくアップダウンを繰り返す
足が徐々に重たくなってきた 前の人から遅れてくる ヤバイ!バテテ来た
ウェストポーチに忍ばせて置いた ゼリー状のアミノバイタルを口にくわえ呑みながら上がる
無性にホットコーヒーが呑みたくてたまらなくなる
途中で無理やり胃に物を流し込み ホットコーヒーを呑む

どうにか乗り越え 辛い登りのピークを越した所で 前日の夜テント場で一緒になった
ギャルと遭遇し ヒュッテでまた会おうね・・・と挨拶して別れる


眼下に梓川が見える 広々とした場所に出た瞬間 
あの樹林帯の中の登りから やっと解放された! 
手を広げ解放された喜びを叫びたかった
写真を撮る余裕も出た  
あの辛い登りは 一体なんだったのかぁ~ 


ヒュッテまで 後少しだよ・・・
でも・・・
テント場は 凄い混雑らしいです 張る場所があるのかな?

瞑想の丘を通り抜けると・・・


遂に!とうとう やったぁ~ \(◎o◎)/
ヒュッテ到着です 生き延びた・・・

テント場は 超満員 張る場所があまり残ってない
テント場から少し下がった場所に設営して
小屋の中の小さなスペースのテーブルでお疲れ様
近くには大天井岳テント場で会ったギャルも居た 
2日目と云う事もあって話が盛り上り賑やかな宴会となった



   
                                         ・・・ 続く ・・・
                

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燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳

2010-08-04 21:31:47 | 北アルプス縦走

2010年7月18日 縦走2日目 

前日の疲れもなく 大天井岳テント場での夜明けを迎えた


夜明けのシンフォニー

ファインダーの中から雲上散歩に出てみると

雲の上から顔を出してる 山々が真っ赤に燃えてきた  



朝もやにかかる安曇野

槍が岳

さて・・・
そろそろ 本日のテント場 蝶ヶ岳へ向かって出発しますかぁ~

                                          ・・・ まだ 続きます ・・・
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燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳

2010-08-02 21:40:38 | 北アルプス縦走

2010年7月17日18日19日  

赤いテールランプが重なりあう夜のハイウェイを
 梅雨明けもしていない三連休の前夜 北アルプス縦走計画の為 長野へと車を走らせた

当初7月の三連休は 白山の予定だったが 急遽 
北アルプス 燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳の2泊3日のテント泊縦走に変更になった

午前零時 双葉SAで他のメンバーと合流 沢渡駐車場へ
沢渡駐車場で1台車をデポし 中房駐車場へ 2:30着 仮眠

【1日目】 中房温泉登山口 → 燕岳 → 大天井岳泊
【2日目】 大天井岳 → 常念岳 → 蝶ヶ岳
【3日目】 蝶ヶ岳 → 徳沢園 → 上高地 → タクシーで沢渡駐車場 → 中房駐車場

最初に目指す山 燕岳

中房駐車場から舗装道を上がると 中房温泉バス停登山口
途中 猿の親子に遭遇 木の上から「行ってらっしゃぁ~ぃ」と見送られる


登山口 5:30スタート     笹が茂る樹林帯の中を上ってゆく


第一ベンチ 


第2ベンチ 6:15  第3ベンチ6:45  

第1ベンチから第2ベンチまでは 樹林帯の中の急坂が続く
第2ベンチ 荷場用のケーブルが見えた 「ケーブルで運んでもらいたい!」

第3ベンチ手前辺りから視界が開け 稜線が見える 
第2ベンチから第3ベンチは 割合に楽でした

第3ベンチ~富士見ベンチ 松林の中 階段があったり ちょっとした岩登りも・・・


富士見ベンチ7:25
7時を過ぎた頃から日差し出てきて 一気に汗ばんでくる 着ていたシャツはびっしょり
奥さまに置いてきぼりにされてしまった 山梨から来た方とお話しをする

合戦小屋 8:00  やっと着いたぁ~ \(◎o◎)/ 20分程休憩
この先の北アルプス三大急坂に備えて スイカを一心不乱にかぶりつく 生き返った・・・
男女4人の若者達と出会い 途中まで一緒に上がる  

燕山荘まで 後もう少し 頑張れ・・・

赤い実を付けたハイ松があちらこちらに 柔らかい風がサラサラっと吹き抜け
ダケカンバの尾根道をマイペースで上がってゆくと

遠くに燕山荘がやっと見えたが燕岳は霧の中で見えません
雨が降ってないだけ いいと思わなければネ
さらに上がってゆくと・・・

燕岳も見えて来ました
一足先に燕山荘まで上がった方の歓声が聞こえたが 
この時は登る事に精一杯 友の声には無反応でひたすら登ってた

燕山荘 9:30
あの叫び声が 今 やっと理解出来た
東の空は霧がかかっていたが 燕山荘に着いて見た西の山並みに青い空
立ちくらみするような光景 遥か彼方へ続く雄大な山々・・・スケールが違い過ぎる
人間なんて チッポケな者だと改めて思い知らされ 
人生観が変わるって、こう云う事なんだ・・・と、解った
梅雨明けした事を知る

少々休憩して 燕岳へ・・・



                                      ・・・続く・・・


 

 

 

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