2017年4月30(日)
三峰神社~雲取山~鴨沢縦走2日目の朝は、避難小屋で目覚めました。
この時は、まだ昨夜の謎?には気がついていなかった。
昨夜 18:44就寝
20:13 足元でガサガサしている音で、一旦目覚め時計を見る。
この時、こんな時間に誰かが入って来て寝支度をしているんだろうと思いながら、起き上がって確認することもなく再び寝入った。
5:00 外に出る為に避難小屋の土間へ
足元には、昨夜 就寝する時に空いていた場所に、1名寝ていた。
20時頃にガサガサ音と、ポリポリと人間が何かを食べてる音で目が覚めたのはこの人だったのか・・・。
土間で靴を履こうとしたら、自分の携帯していった物が土間に数点転がっていた。
何でこんな所に私の物が・・・と、疑問。
足元で寝ていた人が暗闇の中、身支度をしながら私の物が転がってしまったのかな?
なぁ~んて、軽い気持ちで考えていた。
外に出てみると、真っ赤な朝焼け
まだ登って来る人もいない静かな尾根
昨夜、何がおきたのか、知ることもなく平和なひと時。
富士山は、まだ眠そうです。
昨夜の出来事、知っていたら教えて下さい。(この時は何も気がついてなかったけど)
登って来る太陽の恵みをタップリと浴び、朝食にしましょう。
朝食メニューは、山友さんが持参してくれたマルシンハンバーグと、残っていたおいなりさん1つを食べ終了。
おいなりさんが残っていなければ、この日食べようとした朝・昼用のフランスパンを小分けにして持参したのを食べる予定でした。
朝食も済み、片付けしてパッキング。
最後に朝・昼用のフランスパンは、潰れてしまうのでザックの一番上に載せましょうとした瞬間、
小分けにしておいた2つのフランスパン、あれ?あれぇ~? おかしいな、ないよ。
寝るときには足元の壁際に置いておいた物は、食料、コッヘル・バーナー。
土間に転がっていた私の数点の物、小分けにしておいたフランスパン。
そして、歯ブラシが何でこんな場所に?
何で?何で? 頭の中はテン・テン・テン状態。
フランスパン盗難?まさか! 山の中で盗難なんてありえないし、そんな事は絶対にないし信じられない。
小動物が小屋に入って来て持っていった?
避難小屋から鴨沢までのコースタイムは3時間程、6時にスタートしてもお昼前には鴨沢に下山出来るので、
お昼用の食料がなくてもシリアルがあるので、この時はあまり緊迫感はなかった。
なくなっていた物は、フランスパンのみ。
パッキングも終わり、頭の中は疑問だらけのまま、6:00過ぎに避難小屋スタート。
ちなみに、下山する時 足元で寝ていた人と少々会話。
就寝する時は、6名だった避難小屋 朝、目覚めた時は3名増え計9名であった。
後から来た3名は同じグループで、深夜2時に避難小屋に着いたんだって。
じゃぁ~、20時頃にガサガサしていた音って何だったの?
この人達ではないんだ。 謎だ。
謎だらけのまま、下山。
下山する時には、早くも下から多くの人が登ってきていた。
さすが、GW。
今回の登山で目に付いたのは、親子連れ登山が多かった事。
これから、どんどん増えるのだろうね。
奥多摩小屋のテン場、このテン場も景色が良く人気のあるテン場です。
フランスパン2つの行方が、何となく腑に落ちなくて、
昨夜から朝の出来事を1つ1つ確認しながら下山していると、そうだ!もう一つなくなっている物があった事に気がつく。
予備の食料として、持参したアルファー米・アマノフーズのクリームシチューとビーフシチュー・カップのトマトスープを、
一式入れといた袋もない。
まさか・・・ 動物が夜、避難小屋に入って袋ごとくわえて行った?
それともネズミが食べた?袋も綺麗に食べた?
無くなった物は、食料だけ。 不思議だ。
動物の悪戯?人間の悪戯?
1gでも減らしたいと、最低限の荷物を担いで山に入っているのに、
食料がなくなるって、どういう事?
今回は、3時間程度の下山と山友さんが居たので、万が一の場合でも対処できたけど、
これが単独行で昼過ぎになってしまう下山や、縦走するような場合は命とりになります。
人間の仕業だと思いたくないけど、絶対にあってはならない行為。
そして、寝るときにすべてザックに入れていなかった私も悪かったと反省。
食料だけで良かった、命ではなく。
山の夜は皆さん早寝、20時頃って盲点ですね。
特に避難小屋は、ガサガサやっていたとしても、誰かが着いて寝支度でもしていると思う人の方が多いですよね。
改めて避難小屋、一人で泊まる勇気はありません!実感しました。
余談ですが・・・
こんな出来事を、ある山小屋で話しをしていたら、
今、山小屋でも盗難が多発してるらしいです。
それも、12本アイゼンが盗まれるらしいです。 信じられません。
気を取り直して・・・
三峰神社から雲取山までの北斜面は、若葉はまだ芽吹いていなかったけど、
雲取山から鴨沢までの南斜面は、ブナの新緑に複雑なモヤモヤとした気分を癒してくれました。
東北のブナの新緑が観に行きたくなりました。
ヒトリシズカも、ひっそりと楽しませてくれました。
避難小屋の2度目の体験の謎でした。