「じゃあ、千円ね」
「はいはい……千円ですね、今……お支払い……」
「ちょちょちょ……ちょい待ち……今、あんたからスカートめくったやん」
「そうよ、サービスしてあげたのよ。だから、お代をいただこうと思っただけじゃない……」
「ちょっと、待て!あんたには恥じらいってもんが……」
「……おかしなマスクをつけてるあなたに言われたくないけどね」
「これは……その……と、とにかく、こっちは真面目に恋愛指導してんねん、邪魔せんとき」
「あら、恋愛指導なら私に任せてよ、ちゃんと手取り足とり腰取り筆おろししてあげるわ」
「ちゃうねん、そんなことやない……こいつにはちゃんと……あんたにそないな事してもらわんとも……こいつはホンマは持っとるんや……そやから……」
碧仮面は混乱した。
彼女はこんな事をさせるために太輔に協力させた訳じゃなかった。