俺たちは異変に気付き、すぐに対応した。
新しい【闇】は旧【斑】と同じように人から人へ移るタイプだった。
怖いのはのり移られた人間の口の中に隠れているという事だった。
操られている人間が口を開けたら中から顔が出ている姿は不気味以外の何者でもなかった。
俺たちはうまく盛り塩による結界で【闇】を隔離した。
その中で俺はトドメを刺すべく【闇】に迫っていった。
だけど、素早く結界内を動く奴はヒットアンドウェイで攻撃を仕掛けては離れるのを繰り返してなかなか俺に反撃の隙を見せなかった。
そして、奴のセカンド・アビリティーが明らかになる。
奴は【覚(さとり)】という妖怪と融合しているのか人の心を読む事が出来るらしい。
俺の攻撃が当たらないのもその為だったようだ。
だが、【昏】にも言ったが俺には仲間がいる。