そういうと屋根の上から三十ちょっと位の影がフッと現れる。
(にゃ~っ……)
(ふーっ……)
猫?
いや、違う……全員人間……女だ……
いや……猫耳がある……化け猫か何かか……?
尾が二つに分かれている……猫又かも知れない……
(紹介しよう……僕と関係を持った女の子達だよ……だけど……困った事に僕は一度遊んだオモチャに興味は無いんだ……使い道に困っちゃってね……始末しようかとも思ったんだけど【棘】君の力を借りて再利用する事に決めたんだ……ほらっ……リサイクルの時代だろ……僕もやってみたんだけど……どうかな?)
「お前が何処までも腐りきっているのだけは解ったよ」
(――そんな答えは求めちゃいないよ……僕は。……蠱毒で生き延びた猫を使ったんだよ……それで生まれたのが、この新しいオモチャ……化け猫シスターズさ……そうだな……君達を始末出来たらご褒美にハーレムでも作ってしばらくは遊んであげてもいい……優しいだろ……僕って)
「……もういい……黙れよお前……」
(そう言われると黙りたくなくなっちゃうなぁ……僕は……)
「くたばれ……」
(おっと……これ、なぁんだ…)