つぶやき・ツッコミ・つれづれ語り

言わないけど内心でツッコミ入れている、日常語り。

ヴァイオリン工房へ。

2018年03月12日 | 日常のこと
うちのヴァイオリンがちょっとおかしくて
先生に紹介してもらった工房へ持ち込むことになりました。

電話で予約をして
今度の週末は工房へ!

という時に限って
ヴァイオリンが直りました。

電化製品が壊れて
「そろそろ買い換えよっか」とか言うと
直ってしまうという現象に似ているなと思いました。

私「お前、調整に出されたくなかったんだな・・・」

先生「一度も調整してないんでしょ」
先生「見てもらった方がいいよ」

そういうわけで
アドバイスどおり工房へ持ち込みしました。

私がヴァイオリン工房に足を運ぶのはこれが初めてでした。

そしてビックリ。
まるでジブリ映画の「耳をすませば」だったんです。

倉庫みたいだとは
予約したときに言われていました。

モダンな幾何学模様のドアがある木造の建物。
ちょっといい倉庫、という感じ。

入ってすぐ
促されて、下に降りる階段へ。

見上げると、かまぼこ天井。

階段を降りてすぐの所にアンティーク調の応接セット。

クッションの色は抜けてしまっていたけれど
きれいに払ってあったので座るのに抵抗は感じませんでした。

机の上にはいろんな茶色系の
にかわとかニスとかの瓶がごろごろ。

音叉が無造作に転がっていたり
心柱を付けるときの金具が転がっていたり。

すぐ脇はガラス戸で開けっ放し。
外は青空と、すぐそこに木がたくさん茂っていて、風がすずやか。

内部に灯りはなし。

天窓がふたつ、
そこから日差しが降りてきて
日差しのさしかかっている先には古そうな木のデスクが一つ。

日差しの当たったところと影のところと
その色あいがまさにジブリ。

広くて暗いけど
大きな窓を開け放してあるので
工房の奥まで見えました。

床にコントラバスとかチェロの
弦の張られていない物が並んでいて
どれもほこりをかぶっていて、しばらく並べたままらしい。

工房主さんは
私が置いたケースを開けて楽器を取り出し
指でノックして音の反響で不具合を見てくれました。

不具合の原因はアジャスターではないかということでした。

駒を変えた方がいい、とのこと。

工房主さんは駒の位置を直すと
私の楽器をどんどん弾き始めました。

かまぼこ天井の意味がこの時に分かりました。

音がすごくよく響くのです。
コンサートホールみたいに。

「耳をすませば」は
天井あたりは何も表現していないけど
きっと同じように音が響く構造に違いない、と思いました。

工房主さん、楽器の構えはきれい。

うちの楽器は弾きこんであるから
それなりに鳴る自信はあったけど
「弾いてみて」と渡されたときは緊張しました。

弾いてみると
不具合はなし、大丈夫。

うちの楽器は私が弾いても他の人が弾いても
同じ音が鳴るんだなと感心したり。

駒を変えた方がいいという件については
うちの子は調整に出されるのを嫌がっていたので
(とは言わなかったが)
また近いうちにお願いしますと伝えました。

たぶん次は嫌がらないだろう。

駒の交換と、受け取りに行くときと。
あと2回、遊びに行ける。

代金を聞いたら
「うーん、じゃあ、千円で」と、ざっくり。

わりと値段とか無いらしい。
お昼ご飯代くらいの感覚なのかも。

次はいつにしよう。

隠れ家みたいなこの工房が
とても気に入ってしまったのでした。

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