ずっと以前から、
本好きの間では話題になっていた作品でした。
香月日輪著
「妖怪アパートの優雅な日常」
漫画で読んだら
ものすごく面白かったので
原作の小説を読んでみたくなりました。
期間限定でコミックス版の帯が付いています。
(表紙だと思っていたら幅の広い帯なんだそうな!)
コミックスから入った私としては
こちらが良いと思い
本屋さんに注文して揃えました。
今、思うと、
本の帯を指定して注文したなんて
大それた事をしてしまった気がします。
大事に読むって決めて
少しずつ読んでいたのに
面白さのあまり、後半はいっき読み!
とうとう最後の1冊となりました。
やばい、最終巻は絶対に泣く(予感)
真ん中くらいの巻で
とても気に入った表現があったんです。
以下、ネタバレ。
「これは必要な悲しみだから、いいんだよ」
好きな人と離れて
寂しい、悲しいと思うのは
必要な悲しみだからいいんだよって。
悲しいという感情を
こんなに優しく肯定してくれる小説があるとは。
ここを読んだとき、
とても嬉しかったんです。
喜怒哀楽その他諸々、
感情が豊かであることは素晴らしいと
この本に教えてもらいました。
その感情をどう昇華させるかということも
考えさせられました。
怒っていい、悲しんでいい、
自分の中で昇華させれば、自分の成長につなげられる。
最終巻はどうなるんだろう。
前半で良い感じに布石が並んだし
このまま良い調子で読み終えそうな予感がします。
でも読み終わるの、もったいないです。