2019年3月20日、安土城をメイン訪問先ととしてJR安土駅周辺を散策してきました。
本日はその第12回として旧伊庭家住宅を写真紹介します。
今回でこのシリーズの最終回とします。
旧伊庭家住宅は関西学院大(兵庫県西宮市)の時計台などの設計で知られる米国出身の
建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズが手がけた建物です。
過去の散策記:
第1回 JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その1 一須賀古墳群と渡来人の展示 in 安土城考古博物館
第2回 JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その2 相撲取りの石像
第3回 JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その3 佛立山 東南寺
第4回 JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その4 セミナリヨ跡
第5回 JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その5 新宮大社
第6回 JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その6 法性山 平等寺
第7回 JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その7 安土城跡
第8回 JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その8 石部神社
第9回 JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その9 旧安土巡査駐在所
第10回 JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その10 旧宮地家住宅
第11回 JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その11 沙沙貴神社
旧伊庭家住宅の基本情報
住所:近江八幡市安土町小中191 TEL:0748-46-6324
公開時間:10:00~16:00(受付は15:30分まで)
定休日など:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、年末年始
(1月、2月は、土・日・祝日、予約のみ開館)
料金:無料
設計:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(ヴォーリズ合名会社)
竣工:大正2年(1913)、昭和59年(1979)修復
建築主:伊庭貞剛(住友二代目総理事歴任)
別子銅山の公害問題を解決したことでも有名
居住者:伊庭慎吉(伊庭貞剛四男・安土村村長&沙沙貴神社宮司)
安土村村長には昭和6~8年、16年~20年の二期務めた
構造: 木造、地上3階建
延床面積:352.36m2(1階214.02m2、2階109.55m2、3階28.79m2)
公開HP:https://www.omi8.com/
旧伊庭家住宅の所在地のGoo地図を添付しておきます。
上の写真は駐車場から観た旧伊庭家住宅の外観です。
上の写真は庭側(裏側)から観た旧伊庭家住宅。
上の2枚の写真は他のアングルから観た旧伊庭家住宅
上の写真は現地説明板
大正2年(1912)、建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計によるチューダ様式
も洋風木造住宅で、東側を棟違いとして重厚感を持たせている。
外部は屋根が傾斜のきつい切妻造天然スレート葺で、ハーフティンバー様式の梁及び柱等
の木部にベンガラを、また壁及び煙突部分に漆喰をそれぞれ施している。内部は1階が
和風を基調としており書院など細部に斬新な意匠を施す座敷や仏間他、洋風の暖炉付リビング
や階段ホール等がある。2階は洋風を基調としており、暖炉付アトリエや寝室の他和室
等がある。また屋根裏部屋を設け、隣接してベランダが付く。この住宅は建築当初、
全体が洋風基調であったが、昭和初期に1階の多くを和風に変更した上、位置を変更
した入母屋造瓦葺の玄関を新たに取付け、他に銅板葺の座敷広縁、天然スレート葺の
サンルーム風のものを取り付けている。この建物は内部は昭和初期の改造が著しいものの
外観はヴォーリズ初期の建築としてよく残る上、和風改造後の意匠も洋風部分との調和が
優れ、斬新な意匠も数々みられる大変貴重な建物である。
郷土館として利用されているようです。
上の写真は表玄関の石碑で元伊庭慎吉邸と書かれています。
上の写真は旧伊庭邸に隣接して設置のヴォーリズ学園 安土保育園です。
建物内部は到着した時刻が遅かったため見学できなかった。
そこで内部を紹介したサイトにリンクさせていただきました。
https://diiig.net/lw/124556/708_article.html
その他関連サイト:
旧伊庭家住宅(Wikipedia)
旧伊庭家住宅 (滋賀県観光情報)
Miko-Tv 近江八幡市カフェらんまる&旧伊庭家住宅編
滋賀県蒲生郡の安土町郷土館
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ William Merrell Vories
ヴォーリズライブラリー
公益財団法人 ヴォーリズ記念館
一粒社ヴォーリズ建築事務所
建物の品格 建築家ヴォーリズの“愛される洋館”
ヴォーリズ夫妻と広岡浅子 (大同生命特設WEBサイト)
ヴォーリズを訪ねて
JR安土駅周辺散策記シリーズを終えて
安土城跡を中心とした散策記を書き終えました。
JR線の車窓から安土城の看板は何回か見ておりいつかは訪問したいと思っていました。
さすがに天下人「織田信長」が建立させた城だけに壮大な姿を想像できる場所でした。
本日書いたヴォーリズ建築についてはJR八幡駅方面に多数残っており、別のシリーズで
ブログを作成したいと思っています。