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JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その5 新宮大社

2019年05月13日 06時32分36秒 | 滋賀県情報
2019年3月20日、安土城をメイン訪問先ととしてJR安土駅周辺を散策してきました。

本日はその第5回として新宮大社を写真紹介します。

過去の散策記:

第1回 JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その1 一須賀古墳群と渡来人の展示 in 安土城考古博物館

第2回 JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その2 相撲取りの石像

第3回 JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その3 佛立山 東南寺

第4回 JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その4 セミナリオ跡

新宮大社の基本情報
住所:近江八幡市安土町下豊浦3319
主祭神:速玉男神(はやたまおのみこと)、事解之男神(ことほぎのみこと)
創建:不詳だが速玉神社として速玉男神、事解之男神を祀る(社領1,000町の田)
   75代崇徳天皇天承元年(1131)豊浦冠者行実が熊野本宮より伊弉冉尊を勧請
   同年、前齊院仁子女王(白河法皇の孫)が水田20町3反を豊受皇大神に寄進
   伊勢より天照皇大神を併せ祀り新宮大社と改めた。


新宮大社の所在地のGoo地図を添付しておきます。



拝殿



上の2枚の写真は拝殿の遠景と近景です。
この神社の最も重要な建物の一つで茅葺(かやぶき)の拝殿になっています。
正面三間(11.36m)、側面五間(7.82m)、入母屋造です。
屋根は入母屋造りで材料は地元のヨシで20年に1度葺き替えられるらしい。
毎年、近所の水辺で刈り取ったヨシを蓄えておくらしい。
拝殿内には平成27年(2015)や平成17年(2005)奉納絵巻を中心に奉納された絵が掲示されています。
ここで奉納相撲も行われるようです。
相撲と言っても竹相撲と言われるもので平成27年に竹相撲奉納が行われたようです。

上の写真は平成27年(2015)に行われた竹相撲奉納を記念して作成された石碑
平成27年6月7日に信長参拝絵巻にて竹相撲が奉納されました。


上の写真は信長参拝絵巻の竹相撲 平成27年12月20日に奉納
オリジナルの絵巻は信長が名付けた東家、西家が奉納

 下記のブログで奉納の様子を詳しく書かれています。
 https://blog.goo.ne.jp/kkkk_015/e/4b515263c2089cd053ec22b89541ff79


 同じく奉納除幕の様子を滋賀報知新聞が下記サイトで報道しています。
 https://azch.exblog.jp/24081707/


上の写真は拝殿の現地説明板。

奉納されていた絵巻の写真を添付しておきます。(下の3枚の写真)







大宮

上の写真は大宮の祠
御祭神は伊弉冉尊 (いざなみの、いこと)と事解之男神(ことほぎのをのかみ)

以下現地掲示板(安土町教育委員会)よりの引用です。
この建物は、当神社の本殿です。
三間社流造、桁行三間(4.15m)、梁間2間、一間の向拝付(3.93m)
建立年代は棟札(正徳2年(1712銘)と様式、手法が一致することから
江戸時代中期の正徳2年に建てられたと認められます。
向拝の手狭等部分的様相を示す部材が残ります。
平成11年(1999)の修理で桧皮葺から銅板葺に改められましたが、建立年代が明らかで
意匠がまとまった安定感のある前室付三間社流造(さんげんしゃながれづくり)
として価値の高い建物です。


聖社

上の写真は聖社の祠
御祭神は瓊々杵尊(ににぎのみこと)

若宮

上の写真は若宮
御祭神は天照皇大神(あまてらすおおみかみ)

速玉神社・津島神社

上の写真は速玉神社・津島神社の祠
御祭神は速玉之男神(はやたまのをのかみ)、建速須佐之男命(たけはやすさのをのみこと)

太神宮

上の写真は太神宮の祠
御祭神は天照大神、豊受大神

手水舎


入口鳥居


新宮大社社歴略記

上の写真は拝殿に掲示の新宮大社社歴略記

当神社は往古より早玉神社として速玉之男神・事解之男神二柱の神霊を祀り神威灼然朝野の
崇敬深く社領千町田を設置せらる。
降って人皇75代崇徳天皇の御代天承元年(1131)近家十二代豊浦冠者行実(ゆきざね)
なる人が紀伊熊野本宮より伊弉冊の大神を勧請し花を以て之を祭る。
又同年、白川法皇の皇女前齊院仁子女王が豊受皇大神に水田二十町三反を御寄進遊ばされ、
伊勢より天照皇大神を勧請併祀し社名を新宮大社と改め祭礼を三月五日と定められた。
日本書紀神代巻に次の通り伝えられている。「伊弉冊尊火の神を生み給時に火傷をして
神去り給うた。そこで紀伊国熊野の有馬村に葬り申し上げた。この国の土俗(むらびと)、
この神の魂を祭るには花の季節には花を供え飾って祭り又鼓や笛を鳴らし幡や旗を飾って
歌い舞う」とあり、この古事を祭の基源とする。
故に本社の祭礼は、旧暦三月一日より五日までとし、八幡神社・活津彦根神社・出雲神社・
石部神社の四社と本社との組合い祭にして時世の変遷に伴い更革せられたる点間々ある
伝統の主たる規約は今に確守せらる。
尚。當時の領主たりし近実家の権威により定めたる感深きものあり

新宮大社鎮座840年記念 昭和46年(1971)3月吉日


御神歌

上の写真は拝殿に掲示の御神歌

絹本着色釈迦十六善神像


絹本着色釈迦十六善神像(新宮大社) 安土町指定文化財
釈迦十六善神像は、大般若教会の本尊画像として法会の際に懸けられるもので、
鎌倉時代以降に広く流布した坐像である。
この画像はもと、下豊浦(しもといら)の東家(ひがしけ 豊浦冠者)に伝わって
いたものが新宮神社に寄贈された縦133.1cm横65.2cmのもので、当時非常に
高価であった群青(ぐんじょう)が多用された優品である。
製作は室町時代中期と考えられ、この絵と対になる般若経は同じ東町の正禅寺にあり、
康暦元年(1378)の開版刊記のものである。
安土町教育委員会


境内より安土山を臨む

上の写真は新宮大社より安土山(安土城跡)を臨んだ景色です。
安土城への距離的にも近く織田信長が境内で行われた竹相撲の興行を楽しむ
様子を夢想できます。

元明天皇が近実家に宿泊
和銅年間(708-715)に第43代元明天皇(在位707-715)が近実家(現、東康彦氏)
に宿泊された記録が残っています。

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