大そうじ(掃除)を
していると、
実に、いろいろなものが 出てきます
「宝物也(たからものなり)。」・・
( お父さんの字だ
)
去年、亡くなった・チットのお父さん
が、
ふうとう(封筒)にしまっていた
宝物・・
(・・って、何
)
中を 見てみると、
そこには、
チットが、小学生のころ
ワープロで作った
「サービス券(各種)」
と
チットが 描いた、つたない絵
(女の子のイラストなど)
さらに、
チットの つうしんぼ(通信簿)
などが、ありました。
(・・・あそんでばっかの、小学生だったくせに、
「通知表」には、
「よくできる」の、オンパレード。。
なんで~)
チットのところに
もっていくと、
「
あ~、昭和57年度の 公立小学校なんて、
こんなもんよ。
私ら、団塊Jr.だから
受験は厳しかったけど、
とにかく 人数が多かったから、先生たちも
児童・生徒
全員なんて、
把握しきれてなかったよね~
今の子どもたちみたいに、
細かいところまで チェックされなかったし、
親も そこまで要求しなかったから、
いい意味で、ユルかった
というか・・
のびのびした子ども時代 だったよね
宿題だって、出さなければ 勝手に評価が下がるだけで、
小・中・高・大、
たいがい自己責任で、あっさりしてたわ
最近は
「宿題代行サービス」に依頼してでも
子どもの宿題をととのえる親が、いるみたい
時代が変わったんだな・・
と思うわ。
そういう「ズル」ってさ、
私たちのころは
やましさをもって、ひっそり行われるものだったし、
うちの親も含めて、
「なんで子どもの宿題を親が手伝うの」
って親が、ほとんどだったと思う。
ましてや、
お金を払って代行を頼むとか・・
発想になかったでしょ。
・・・つくづく、
そういうのが常識、っていう空気の中で育って よかったわ
宿題代行なんか、平気で頼むような親だったら、
たぶん、嫌いになってた。
内心「チョロい」と
軽蔑しながら、
そういう親に 依存している自分も、いつかは、嫌いになる・・
悲しい親子関係だわ。。
大人になって思えばさ、
学校で出される課題なんて
たいした質量じゃないし、
いつかは
どうせ勉強しなきゃならないわけじゃない
それに、
決められた期間内にやりきることで
計画性や処理能力も 養われていたんだよね。。
当時は、夏休みの宿題とか呪っていたけどさ~。
でも、画一的だった 私たちのころにくらべると、
少子化の今の学校で、
なんの意味もない課題を出す
先生なんて、、
少ないと思うし
自分でやったほうがいいよ
ねえ・・、
これ見てよ
小学生のころ描いた、「あさりちゃん」の
あさりとたたみの
衣装・ベストセレクション
数十冊もの コミックの
中から、
「これぞ」という おしゃれ服を選抜して
抜き描きしたの
何日もかけた、一大事業だったんだよ
お父さんは、宿題は 手伝わなかったけど、
こういうことには、
いくらでも つきあってくれた
一緒に、何時間も話し合って、選んだわ
たぶん、お父さんも わかってたんだよ
この、
一見意味のない作業に没頭させることが、
娘の
根気と探究心を、引き出すということを
だから、この紙、
「宝物袋」に入れて
とっておいたんじゃないかな~」
(チット談)
(・・・そ、そ、そこまで、イミブカ(意味深)
なの
この絵・・ ただ・たんに、面白いからとっておいたんじゃ
)