代官山ランチ
をおえた・クリンたちは、自由が丘に向かいました
自由が丘は、クリンのお友だち・「おいちゃみさん
」が、
いつも
絵画てん(展)を
開いているところです
(クリンも、しょうたい(招待)されてます
)
「こんにちは~♪ あっ
おいちゃみさんだ
」
「おいちゃみさ~ん」
「
あっ!クリンさん!」(おいちゃみ)
「わ~来てくれてありがとう
」(おいちゃみ)
(←抱っこ
)
「
クリンさん!今日のドレス、かわいい~
」
「写真撮るからこっち来て」
「うん
」
とまあ、こんなかんじに、クリンを大かんげい(歓迎)してくれる、
本当にやさしい・女性
それが
おいちゃみさんです
そんな、日本画家・おいちゃみさん
の、今回のこてん(個展)の
テーマは、
「乙女座円卓会議」
気合を入れて描いた、幻想的な少女たちの絵をならべた、
「新作発表会」
なのでした
そこに加えて、おいちゃみさん
本来の中心的作品ぐん(群)
といえる、
自然のけしき(景色)を
描いた絵
や、
その中にくらす、小さな生きものたちを描いた絵
などは、
いつもどおりに
てんじ(展示)されています
実は、クリン、このおいちゃみさん
という女性画家の
ぶろぐを
毎日よんでいるのですが、
そのぶろぐには、おいちゃみさん
が、森や池や、じゅかい(樹海)に入って
とりだめた、
花
や、鳥
や、こん(昆)虫
や、カエルの卵
などの
シャシン(写真)が、
いっぱい
いっぱい
いーっぱい
アップされてて、
すごいことになっています
おいちゃみさん
自身は、この絵のような、せんさい(繊細)な見た目の、
かよわい・女性なのですが・・
かの女のぶろぐには、ギャップともいうべき・「ファーブル昆虫記」な
土色が、
あふれかえっており
それが、作品にも
ずいじ(随時)・反映されてしまうのです
先日、
実家のげんかん(玄関)よこに、エメラルドグリーンのガ(蛾)が
とまっていて、
クリンも
チットも
お母さんも
ふるえあがる、というじけん(事件)があったのですが・・
その後、たまたま・同じガ(蛾)を見つけた
おいちゃみさん
が、
「美しいすばらしい
会えてうれしい」
と
ぜっさん(絶賛)していて、
クリンたち、
びっくりしました
「
おいちゃみさんってさあ、私が好きな、平安時代のお姫様に
似てるんだよね~。」
と
うちのチットは
言っており、
「堤中納言物語」っていう、古典の本
を 出してきました
その中にある
「虫めづる姫君」
というお話の主人公が、
と、いうのです
昔むかし、平安京の、あるおやしきに、虫が大好きな
小さな姫君が
住んでいました
姫君は、
とくに、毛虫がお気に入り
手乗りにしては、
飽かず・ながめておりました
お年ごろになっても
虫好きは かわらず、
来る日も来る日も
昆虫採集やその観察に
明け暮れてる・姫君・・・
おしゃれにも、
お化粧にも、
男の人にも、
まるで興味をしめさずに、
虫・まっしぐらな
その暮らしぶりに、
さすがの親たちも
心配し始めます
のぞきに来た・貴公子たちが、
「美人なのに、惜しいなあ・・」
と
がっかりして帰るのを見るにつけ、
姫君の両親や、お付きの者たちは
「いいかげん、普通の姫になって」
と
懇願するのでした
しかし、姫君は、
そんな周囲の焦燥など
意に介さず、
「毛虫が好きで、何が悪いのよ
あなたたちが好きな蝶々だって、
もとを正せば毛虫なのよ
ものごとは、うわべじゃないの。
本質を見なさい」
などと、
正論をぶちかますのでした。。
うちのチット
は、この、平安きぞく(貴族)と思えない、
個性ゆたかな姫君のお話を
いたく
気に入っており、
姫君がつぶやく、
「虫って、成長や変化を見られるのが
おもしろいのよね!」
のくだりをよむと、
おいちゃみさん
の気もちは、つまり・これにちがいない
と
わかると言います
そんな、
チットやクリンですので、
さいきんは
おいちゃみ作品へのりかい(理解)も
だいぶ
ふかくなってきて、
おいちゃみさんが、何を描きたいのか?
とか、
そういうことが
きかなくても、わかるようになりました
たとえば、このバラの絵
この絵の、真の主役は
、バラではなく
、そのはいご(背後)にある
クモのす(巣)である
ってこととかです
「・・・それ、ほんとなの~?」 「う~ん、たぶん?」