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クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

蛍が出てくる小説・12『暁けの蛍』(朝松健)

2020-08-31 | 本と雑誌

「ホタル」を、

はるか昔の時代と ドッキング

させれば、

 そこに 現れるのは、「幻想の世界」


という イメージを、

なんとか

ぼんやり・形にしようと がんばったのが


 あさまつけん(朝松健)の

『暁けの蛍』です。


こちら、

「室町幻想小説」と うたった

物語の

主人公は、

 ぜあみ(世阿弥)と  一休(宗純)

という

室町二大スター

 この二人が、淀川のさんばし(桟橋)

たまたま出会い

世を てっ(徹)して 

互いの半生を 語るうち

とつぜん

あらわれた、あやしい船に のせられて

48年に一度しか 

出現しない、

「海上の遊郭・暁蛍楼(ぎょうけいろう)」

へと

連れていかれる・・



という、、



ちょっときくと、ナニソレ な、せってい(設定)


ですが・・



「荒唐無稽な、トンデモ小説」

なんかでは なく

作者の、

時間をかけて しらべたであろう

入念の こんせき(痕跡)が

ずいしょ(随所)に見られ、


勉強になる

マジメな作品で あるらしい


(しん(親)友・チット いわく

 世阿弥と一休って、それぞれ北山文化と

東山文化の 大きな担い手だから、

なんとな~く

異なる時代に生きているような 

気が

しちゃうんだけど・・

世阿弥・30歳くらいの時に 

一休は 生まれているんだよね


そして、、

世阿弥を寵愛していた

足利義満の御前で、

小坊主の一休は、

『屏風の中の虎を捕縛する🐅』

という

とんちを 披露している


二人が 同じ時代に生きていたのは、すごいことだわ


 しかも、世阿弥は 全盛

を きわめたのち

転落して

晩年は 島流し・・


一休も、 

天皇のご落胤に 生まれながら

晩年は

風狂の人と化す・・



これほど

波乱にみちた・二大スターの 

ニアミスに 目をつけた

作者の気持ちは、痛いほど、わかるわ





うなって いました



 歴史に くわしくない、いっぱん(一般)の

読者が 

どこまで楽しめるかは 

わかりません・・


 また・・、ラスト40ページ

くらいの

「幻想話」

だそく(蛇足)だって

チットが 言っていました・・。


でも


 ぜあみ世阿弥)が、バサラ大名「佐々木道誉」に 

見いだされる・シーン

一休が「建仁寺」を出て・修行するシーン

「出色の出来栄えだった




と、

うちの歴女(チット)は 

ほめて おりますので・・



<オススメ度:まあまあ> に、しときます


(次回はラスト 麻耶雄嵩のミステリー小説『螢』を レビューします


コメント (6)
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蛍が出てくる小説・11『細雪』(谷崎潤一郎)

2020-08-30 | 本と雑誌

 「 物思へば 沢の蛍も

我が身より 

あくがれ出づる たま(魂)かとぞ見る」(和泉式部)



先日、

この歌を 取り上げたおり、

ふと、

しん(親)友・チットは 

何かに ひらめいていました



 「 谷崎潤一郎って、、和泉式部の この和歌が 

好きだったんじゃないかな


『細雪』の中で

登場人物に 同じこと言わせてるわ



 <『細雪』下巻・蛍狩のシーンより一部抜粋>

「自分がこうして寝床の中で目をつぶっているとこの真夜中にも、あの小川のほとりではあれらの蛍が一晩中音もなく明滅し、数限りもなく飛び交うているのだと思うと、云いようのない浪漫的な心地に誘い込まれるのであった。

何か、自分の魂があくがれ出して、あの蛍の群れに交じって、水の面を高く低く、揺られて行くような、、」



 『細雪』(ささめゆき)とは、昭和の文豪」

たにざきじゅんいちろう(谷崎潤一郎)

が 

書いた、

「関西のお嬢様の生態を描いた・有名な長編小説」

です。




 おじょうさま(嬢様)たちは、4姉妹で

あしや(芦屋)に

住んでおり

 上の二人は けっこん(結婚)

してますが、

三女の「雪子さん」

30さいだけど なかなか・片付かなくて、

みんな ヤキモキ・・




 なので、一年中、見合い

ばっかり している

という、、


 はな(華)やかにして

ちょう(超)

グダグダした ものがたり(物語)・・



たにざき(谷崎潤一郎)は

そんな 内容の 

小説を、

なんと

 太平洋戦争中の、

昭和18年に

書いて、

当局に おこられたりしていました


チットいわく・・

ストーリーは、まあ・・

どうしようもないのよ。。

まさに 

グダグダした 大衆小説。


 主人公たち・4姉妹も、

お嬢様ったって、

没落成金

の 

娘たちで、

 ワガママだし、プライド高いし、

意外に下世話だし



 ただ・・、戦前の京阪神の

お金持ちの

遊興レベルが すごいの


細かく記されているぶん、

驕慢ともいうべき 豪華さなのよね


 春は花見、夏は蛍狩・七夕、秋は月見・・

と、

 年中行事や お出かけに

いちいち

着飾ってさあ、、

風情があるわ


しかも、、

イベント前には 恒例の 着物選びがあるの


 彼女たちの、晴れ着のワードロープが

披露されるんだけどね


 そのシーンには、

一体いくら、お金が かかっているんだろう


思うような、

贅をこらした着物が 

何枚も 出てきて、、

和装好きには たまらないわ




 男性で ありながら、

谷崎潤一郎が

色柄まで 

詳しく 記しているのは

彼独自の 

美意識の、発露だけど、、


 時代に対する、彼なりの抵抗なのか と思えば、

心打たれるものが あるわ


 文ごう(豪)の すごさを

語っていました



ないよう(内容)は 

グダグダな

『細雪』ですが、、


 ホタルがり(蛍狩)の 

シーンは、

作者(谷崎潤一郎)こだわりの

「美しい描写」

長文で つづられています・・


 お読みに なるさいは、

そこんとこ

注目してあげて ください


・・・・・・


にしても、

ネタのため とはいえ、


 キモノ、いっぱい・出しすぎちゃったなあ~~~

チットに おこられる・・


片付けなきゃ 朝までかかりそう・・



<おすすめ度:そこそこ>


(次回は、朝松健『暁けの蛍』を レビューします


コメント (17)
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蛍が出てくる小説・10『源氏物語』&和泉式部

2020-08-28 | 本と雑誌

日本の古典・・

 

とりわけ 

和歌の世界では、

「恋心の象徴」として、ホタルが 多用されています。

 

 「蛍が出てくる小説特集

を はじめる

に あたり、

しん(親)友・チットが 

真っ先に 

そうき(想起)した、「ホタル文学」は 2つ

 


『源氏物語』

和泉式部の 和歌でした

 



 「 物思へば 沢の蛍も我が身より あくがれ出づる

たま(魂)かとぞ見る」(和泉式部)

 

 

 

ことばがき(詞書)

には、

 

 

「男に忘れられたころ、貴船神社を参詣し川に飛ぶ蛍を見て詠んだ」

 

 

と あります。



 恋を失った・かなしみで、ついえてしまいそうな

女の心、、

 



さまようホタルの光が、

千年のあいだ

「あはれ」を さそ(誘)った、

 

式部の、代表歌です。

 

 


 それに対し

 

『源氏物語』の ホタル

は、

恋の道具として、利用されています

 主人公の「光源氏」は、

よう(養)女に

していた

美しい・たまかずら(玉鬘)に 

男たちが

よってくるのが、おもしろくて・仕方ない

 

 

そこで

 

ホタルの光を あつめて

たまかずらの姿

を 

くらやみ(暗闇)で チラ見させ

 

 

男たちの 恋心が

さらに ふっとう(沸騰)するさまを見て、

 

めっちゃ・よろこぶ

 

 

という・・

 

 千年のあいだ 男性の好き心を しげき(刺激)

してきた、名場面です

 

 

 

 

おもしろみのない 

現世も、

幻想的な光で ボワっと 包んでくれる

 

ホタ

 

また・・

 

 

声にならない・想いを、

昔の人が 

その小さな光に たくしてきた、

 

 

ホタル

 

 

 

やっぱり、

ホタルほど

はかないこの世に ふさわしいイメージって、

ないんじゃないかな・・

 

って

 

クリン、思います。

 

 

 

 に、してもね~え・・

 いつも 気になるところだけど・・

 

兵部卿の宮が 

帰った後、

玉鬘の部屋に 散らばしたホタルは、

ちゃんと全部、片付けたんだろうか



嫌だわ

 

朝起きたら、

部屋のあちこちに、ホタルが ウジャウジャいるの

 


 


しん(親)友・チットは、 

ゆめ(夢)を 打ち砕くようなこと

言ってました

 

 

 

 

 

 

<おすすめ度:当たり前に良い>

 

 

 

(次回は、谷崎潤一郎『細雪』を レビューします この中に、蛍狩の名シーンあるんで

 

 

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蛍が出てくる小説・9『螢草』(葉室麟)

2020-08-27 | 本と雑誌

 時代小説には、ホタル(蛍)が 似合います

 

今から・数百年前の

日本を描いた・お話の中では、

 

さまざまな ホタルが

江戸・京坂に 

飛び交っていますが・・

 


ここは一つ

 

 はむろりん(葉室麟)

の 名作

『螢草』を、

取り上げてみとう・存じます

 


(BS時代劇でもドラマ化されたので、知ってる方、多いかも・・)




主人公は、武家の娘・なな(菜々)

っていう

女の子

 


お父さんが

「藩の悪いやつ」に 

はめられて 切腹し

 

お母さんも 死んじゃった

かわいそうな 16さい(歳)

で、

よその家で ほうこう(奉公)しています



でも

 

この 

ほうこう(奉公)先の 若夫婦が

とても ステキな人たち

だったので・・

 

菜々は

幸せな日々を 送っていました

 


しかし、、


 ステキな「奉公先の旦那さま

が、

菜々のお父さんをはめた

「悪いやつ

はめられてしまい

 

奥さまも 病死、、

 

二人に かわり、

子どもの 面どう(倒)を

みることになった菜々

は、

 

父と 旦那さまの カタキを討つため、

細うで(腕)で がんばる



という・・


 「忠義孝行」を 地で行くように

見えて

その実、

青いつぼみのようなラブストーリー」

が 

かくされた、お話です

 



 

 お読みに なった方は、

同かん(感)してくださる

思いますが、、


主人公・菜々の、

けなげ(健気)さ

明るさ

上回る・印しょう(象)を のこすのが、

 

「奥さま」です

 


 若く、美しく、秋草のように

はかなげな 品のある

奥さま

は、

10代の ポキポキした・菜々 

に、

 

やわらかい言葉で

さまざまなことを 教えます



 「 月草の 仮なる命に

ある人を

いかに知りてか 後も逢はむと言ふ 」

 



月草とは

「露草」のことで

俳句の世界では「螢草」と いうのですが・・


この『万葉集』の歌を ひいて、

 

奥さまは こんなことを言います

 


「菜々には、まだ早いかもしれませんが、ひとは相手への想いが深くなるにつれて、別れる時の辛さが深くなり、悲しみが増すそうです。

ひとは、皆、儚い命を限られて生きているのですから、いま、このひとときを大切に思わねばなりません」

 



 「おなごは命を守るのが

役目なのです。」

を 

はじめとする、

奥さま名言集 に ふれるだけでも、

 

読む価値が 

見いだせる本

 

と、


親友チットは だん(断)言しています

 

 

でしたが・・

 

 「 ねえ・・、クリン 確かに『螢草』は 

名作だけど、、

 

この本は、

「蛍」じゃなくて、

ほたるぐさ(蛍草)だよ



 蛍は、、一匹も 出てこないんだよ

 

 

チットが、重大なことを 告げてきました

 



 「蛍が出てくる小説特集」で

紹介していたのに

 

 

 

 

(しくじりました・・ 次回は気をとりなおして、蛍が出てくる古典を ご紹介します。。

 

 

 

<おすすめ度:けっこう>

 

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蛍が出てくる小説・8『蛍』(織田作之助)

2020-08-26 | 本と雑誌
 昭和の大家って、文章がしっかりしてて いいね
 
と、
 

 しん(親)友・チットは、
 
今度は、
 
おださくのすけ(織田作之助)に 手を伸ばしました


 
 おださく、、
 

それは
 
『夫婦善哉』で 知られる、なにわぶし(浪花節)作家
 
 
 少し・カラッとした、
庶民の
 
お話を 求めて、
 
この『蛍』という作品の ヒロイン
 
「お登勢」に、
 
期待をかけて みたのです

 
 
 「婚礼の間」に ふと・迷いこんだホタルを、白い手で
 
つかまえようとした、花よめ(嫁)・「お登勢」・・
 
 
 
彼女が
 

姑にいびられ

婚家の商売を 切り盛りし

果てには 維新志士の世話までし

坂本龍馬にしたわれ
 
 
 
 
(んっ⁉️)

 「予備知識なし」の
 
まっさらな状態で 
 
よみはじめたから、
 
引っかかりながらも スルーしちゃったけど、、

 
 
これって・・
 
 
てらだやおとせ(寺田屋お登勢)

 
 
 
 
 
 
 
ばく(幕)末・・
 
薩摩の定宿」となった 京都の 寺田屋、、
 
 
 その おかみ(女将)である
 
おとせ(お登勢)
 
と いえば・・
 
大河ドラマにも出てくる、世話好きの 女けつ(傑)
 
 


・・・・・
 
 
 
途中まで、
 
耐える嫁の薄幸話の 体で すすめておきながら
 
途中で 
 
ガラッと矛先をかえ
 
坂本りょうま(龍馬)などを ブチこんでくる
 

そのスピードかん(感)・・

 
 
 
 
 
若干・ついていけないものを かんじつつ、
 
 
 チットは、 でも、上手いね!」と、
 
明るく
 
笑っていました
 
 
 
 
 

<おすすめ度:まあ、そこそこ>
 
 
 
 
 
(次回は、葉室麟の『螢草』を レビューします
 
 
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蛍が出てくる小説・7『螢川』(宮本輝)

2020-08-25 | 本と雑誌

 直木賞つながりで、もう少し『文学』をよみたくなった

 

しん(親)友・チットが 言うので、


 

みやもとてる(かんじ:宮本輝)の 短ぺん(編)

『螢川』

を 

えらんでみました。

 

 

出だし→「銀蔵爺さんの引く荷車が、雪見橋を渡って八人町への道に消えていった。」


 (まちがいない 

これぞ、文学



(※新潮文庫では、名作『泥の河』と カップリングされています

 

 

『螢川』は、

連想としての ほたる(蛍)

ではなく、

蛍狩りを ラストシーンにすえた、

ちゃんと ホタルが描かれている 

小説です。



 しかし ただ・ホタルの生たい(態)が

記されている

わけではなく

 

 

よるべない庶民の、

フワフワした・運命や、

いっしゅん(一瞬)のきらめき

が、

ホタルに

しょうちょう(象徴)されているのは、


明らか・・

 



 「北陸の町外れに住む、

母と息子が、

事業に失敗して 死んだ父

想いながら、新天地へ向かう、、」


いうところで、ふいっと 終わる

 

 

 

まるで・・

 

蛍火のような ストーリーです。。

 

 

 

 

宮本てる(輝)や、 

山本周五郎 あたりの

ヒューマニズム系作家には、

必ず 

苦労疲れした、市井の人々

と いうのが 出て来ますが、

 

 

物語の

どこかに・・

ひとすじの光を 差し込ませているから

 

 

どくごかん(読後感)は、

ほのあかるい・・

 

 

 それが、「ホタルの希望」と いうものか・・



 

 

 

 

『螢川』は 

宮本さんの「芥川賞受賞作

ですが、

平成以降の「芥川賞作品」と 

ちがって

 

全く、奇をてらっていない

ごく・ふつうの設定の、地味とも言える作品

 

です。




でも・・・

 

 それでいて 読ませるのが、

「文学」ですよね

 

 

 

 


<おすすめ度:そこそこ>

 

 

 

(次回は、織田作之助の『螢』を レビューします

 

 

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蛍が出てくる小説・6『雪蛍』(大沢在昌)

2020-08-24 | 本と雑誌
同じく「ベテランで、ひとくせある作家」
 
の 作品から、
 
ホタル(蛍)小説を もう一
 
 
 
 おおさわありまさ(大沢在昌)
『雪蛍』、いきます
 
 
 
 
 
大沢さんには、何といっても
 
代表作『新宿鮫』シリーズが 
 
ありますが、

それとならんで 人気がある「探偵・佐久間公シリーズ」

だい(第)16作目に あたるのが、

これです。
 


 かっこよくて、しんが強くて、やり手で 
かろやかな
 
 
たんてい(探偵)、さくまこう(佐久間公)・・
 
 
 
 

彼が、
 
ある女性実業家の孫娘の しっそう(失踪)のなぞ
 
を 追いながら

ヤクザと やり合うはめに おちいる・・
 
 

という、
 
 
 
「水戸黄門」レベルに 型にはまった、たんてい(探偵)物語
 


 そこに、もう1つ別のお話・・
 
 

すなわち、
 
「薬物中毒で放火癖のある、青年・蛍の、更正情話」
 

からまって、
 

ちゃんと センチメンタル・ヒューマン・ハードボイルドに 仕上げています

 
 
 
 
こういう作品って、

あまり、深く考えないで どんどん読めるし
 
 

 開始5ページくらいから ぼうけん(冒険)が
 
はじまりそうな予かん(感)
 
 

ザッツ、エンターテイメント
 
 
 


スマホがない・90年代の 六本木の夜の描写は・・
 
 

やはり!
 
『新宿鮫』の作者の表現で、いさい(異彩)を 放つのでした
 
 
 
 
 
 
 

<おすすめ度:なかなか>
 
 
 
 
 
 
(次回は、宮本輝の『螢川』を レビューします
 
 
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蛍が出てくる小説・5『蛍』(村上春樹)

2020-08-23 | 本と雑誌

似たり寄ったりじゃない、独特の文体が読みたい

と 

言い出した

しん(親)友・チットが、

本だな(棚)から 

探りあてたのは・・

 

 むらかみはるき(村上春樹)

ホタル小説です。(タイトルはズバリ『蛍』

 


 (ちなみに、ハルキの名作である

『納屋を焼く』と 同じ文庫に所収されているから、

この本、お得です)

 


 たんぺん(短編)『蛍』

主人公は

男子大学生

 

彼は 

高校の時に

仲が良かった友だちに 自殺され、

もやもやしていたところ・・


自分以上に もやもやしていた友だちの恋人

と、

 

もやもやを 抱えたまま

よりそってしまい、


けっきょく(結局)・・

「消化不良の悲しみ」を、

 

 あまり・光らない、弱々しいホタルに

のせて

こくう(虚空)に 飛ばしてみた、、



という・・


これが あらすじの 全部です。。


 わずか・40ページくらい

の 

短い作品ながら、

 

・こんきょ(根拠)のたしかな 苦しみ

・本人には 不確かな、やるせなさ

・スノッブな こどく(孤独)

・甘く「責任感」のうすい恋

 

など・・


「ハルキな要素」が ふんだんに さんけん(散見)される

と 

ともに、

「今ほど技巧はないけど、ハルキの魅力がつまった・30年以上前の文体

見られ、

 

<村上春樹が、なぜ支持されたか

を 

はっきりと、伝えてくれます

英文の翻訳みたいな、オシャレな文体の中

にあるとさ、、

『トランジスタラジオ』や

『クリスマスプレゼントの手編みの手袋』

っていう固有名詞が、

やけに 目新しく光るの

多分、

早稲田の寮の周りの風景を書いているんだけど、、

あの辺、

とくに

目白のあたりの景色って、今も昔も あまり変わらないから、

 

作品の新鮮さを そこねなくて いいね



 

 世間のひょうか(評価)以上に

チットは 

この小説を 気にいっている・もようです

 

 


<おすすめ度:けっこう>

 

 

 

(次回は、大沢在昌の『雪蛍』を レビューします

 

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蛍が出てくる小説・4『東京ホタル』

2020-08-22 | 本と雑誌

ラノベっぽいのじゃない、もう少し、しっかりした軽めの本 を読みたい

という

オーダーが出たので、


クリンは、名のある・5人の作家さんの「共同短編集」

持ってきました。


 『東京ホタル』です。

(中村航、小路幸也、穂高明、小松エメル、原田マハ)

 いずれも・・ すみだがわ(隅田川)で

行われる

「東京ホタル」という・LED点灯イベント

を おだい(題)とした

短い小説で、

(一話だいたい・30分もあれば 読めるかな

という、

「疲れない、夜のお供」

です



 <さっくり・あらすじ>



第一話、別れた女と、友達の結婚式で再開した男の話

第二話、進駐軍の米兵と仲良くなった祖父の、思い出話

第三話、東日本大震災で被災し東京に出てきた若者が、故郷の川を想う話

第四話、孫と話していたら、いつの間にかそれが子ども時分の父に変わっていた話

第五話、夫になる男性と温泉に来たら、出てきた仲居が昔離婚して出ていった母親だった・・という話


 主人公たちが 若いためか 作家さんの年代が

40~50代と 近いためか


「なんだか、全部、同じ人が書いているみたい」

しん(親)友・チットは

所かん(感)を 述べていましたが・・



 同じぶたい(舞台)を 用意した「アンソロジー

で あるから、

「編集部」のほうで、

はじめから 

テイストを そろえたのかもしれないな

って

クリンは 思いました



こなれた・ペンで サラサラ書かれた

ショートストーリー

は、

何の はたん(破綻)も、

てらいもなく、

気もちよく 読めたそうです



 ちなみに、、


いちばんナイスだったのは

第一話」の

「マンダリンオリエンタルのトイレが、めっちゃすごい

っていう 

ホテルじょうほう(情報)でした


たぶん、「首都圏」に お住いの読者は、

食いつくこと・うけあいです





<おすすめ度:都民→まあまあ、道府県民→ふつう>



(次回は、村上春樹の短編『蛍』を レビューします


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蛍が出てくる小説・3『波打ち際の蛍』(島本理生)

2020-08-21 | 本と雑誌

「蛍が出てくる小説特集」・・


しょっぱなから・れんぞく(連続)

で 

重すぎたので


(ここらで 軽いものに逃げよう)と 思い

若い作家さんの本を 

手に 取りました。


 島本理生『波打ち際の蛍』

です。



 1ページ目:(れんあい(恋愛)小説

なんだな

主人公の彼氏の名前が、「蛍」っていうのかあ~

 2ページ目:(・・ん 

主人公の女の子、

セラピー受けてる?

なんか イヤな予感、、)



前の2冊に、

病んだ人たちが たくさん出てきたので

今回は、

「気楽な恋バナ(話)

求めたのでしたが、、




 この本も、、、



 主人公は、せんさい(繊細)な、20代の

女の子


彼女は、

SM(加虐嗜好のある)ハイスペック男

の 

言いなりになって

デートDVを うけているうち

追いつめられて 自殺未すい(遂)・・



でも


新しい男の人が現れて、恋をする



けど 

PTSD で

彼を 受け入れられなくて、どうしよう、、


と 

なやむ、

ちょっと 「普通じゃないタイプの恋愛小説」

でした、、




 いっしょに読んだ・しん(親)友のチットも、


「心を痛めている主人公に、文句をつけても しょうがない

と 

しつつも・・


好きな人が、昔の彼女や女友達の話をするのを、まあまあ平気で聞くって・・どういう神経なんだろう

かなしくないのかな・・


しかも、

初ドライブで 彼が乗ってきた車が、

『前に付き合っていた子のために買った車

なんだよ



私だったら、そんな車、乗りたくない



なのに、

この主人公ったら、

「(彼って、恋人のことを)当たり前のように大事にできる人なんだ

って、

逆に 評価するの


ありえん・・。


若いころって・・

何でも、相手のことを良く解釈してあげよう

っていう気持ちが 

強いし、

そこが

健気で かわいいところでは あるんだけど・・


ちょっと がまんしすぎというか・・


このへんが、

前の男にDVされる、彼女の気質なんだろうね。」





ため息を ついていました・・


 作者の しまもとりお(島本理生)さん

この作品を

書いたのは、20代前半、、



それなら、

きっと ハタチ前後の読者は、

こういう

「自己嫌悪」や「もどかしさ」

に、

いっぱい 共かん(感)できるのかも しれないな、、


クリンは 思いました


 でも・・・



がまんって

ずっと・できるものじゃないから

もし

「真剣に付き合いたい」と 思える人が

あらわれて、


その人と ずっといたいのなら・・



『はじめから、自分の気持ちは 正直に相手に伝え、素の自分で付き合った方がいい。』



って、

ろうばしん(老婆心)ながら

しん(親)友・チットは 

アドバイスしたいのだ、


と 思いました。


それこそが、

サスティナブル(持続可能)な

の ひけつ(秘訣)🌎



 「ちょっと なんでいちいち私に

『老婆心』

とか つけるのよ

余計でしょ

言っとくけど、

私・・

全然、老婆っていう トシじゃないからね


何が サスティナブルな恋

 あんたなんて・・、彼氏いない歴38年の

くせに」(チット)

 「・・・なっ、なんてことを


 「ク、クリンは・・、ゆづ狙いなんだから、

だきょう(妥協)なんかしないの

ほっといて




・・・・・

 と、まあ・・「共感力」が 

とおくへ 

行っちゃった

いいトシの 

クリンたちでしたが・・


島本さんの 

若い文しょう(章)の

ここには、たいへん・共かん(感)いたしました


「夏が終わるのは、秋や冬が終わるのとは全然違う。すごく面白かった本を読み終えてしまったような、

クラスメイトたちとすごく仲が良かったのにクラス替えを迎えてしまったような、そういう特別な時間の

終わりに似ていた。」




ステキですね




<おすすめ度:ふつう>


(次回は、現代作家5人の共作『東京ホタル』を レビューします

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蛍が出てくる小説・1『蛍の航跡』(帚木蓬生)

2020-08-19 | 本と雑誌

 ホタルって、死のイメージが あるよね。」

 

という

しん(親)友・チットが、

ちょうど

「終戦記念日」ころから、

 

‟戦死した人の魂を、ホタルに 仮託した小説″

を 

よみはじめました。

 

 その中でも、名ちょ(著)と

いえるのが、

『蛍の航跡』(ほたるのこうせき)

です。

 

 

この本は、

太平洋戦争に じゅうぐん(従軍)した

軍医たちの「体験記風・物語」

で、

すごい・リアリティーだそうです

 

 「いや~、もうね~。。第1話からして

読ませるんだわ

 

戦地では、兵隊たちも 病んじゃうでしょ

 

兵団長の 精神鑑定のために

ビルマに行かされる精神科医の診察に 並行させてね、

当時の陸軍の

細かい作戦やら、

その成否やらが 上手く絡めてあるわけよ


勉強になるわ・・。

 

その前に、読み物として面白いけど・・」

 

チットは ほめています

 

 作者の、ははきぎほうせい

(かんじ:帚木 蓬生)さん

は、

「精神科医」で、

これまでに何冊か、「心の病もの」を 書いています。

 

 


映画にもなった

『閉鎖病棟』は、

かんじゃ(精神病患者)さんの あいだでおきた事件を

書いているのに、

 

読んだ人に

必ず・りかい(理解)の涙を ながさせる

心にひびく・けっさく(傑作)

で、

 

 「そもそもは 仏文学部出身という、

作者の 

土台の けんご(堅固)さ

かんじさせてくれます。

 

 そんな・ははきぎさんが、


「軍医たちへのレクイエム

として

丹念に 

取材して 書いた本書は、

 

 (・・病気ってだけで苦しいのに、さらに

狂気の戦場が 舞台なの


読者を うんざりさせてしまう

重苦しさに みちているかと 

思いきや


かえって、

リアルを 追及した・話運び

により、

重さよりも きょうみ(興味)が 先行する形で

どんどん リードしてくれるし


 太平洋のジャングルという「極限の地」

主人公たちに

汗を 流させているためか

苦×苦

の 相乗効果で、

 

かえって 苦しさは、相殺されるかんじ・・

 

 

「これは決して、心の悲惨マヒ現象 ではない。」

 

と 

いうことですので・・

 

ステレオタイプでない「太平洋戦争もの

を 

お探しの 読書人さまへ

この小説を オススメ いたします。

 

 

おすすめ度:いっぱい>

 

 (すみません「蛍が出てくる小説特集」

戦争もの、といったら、

名作『火垂るの墓』に 

決まっているのですが、

こちらは

でんどう(殿堂)入りとさせて いただきますので、

今回は 入れません あしからず・・

 

 

 

<次回は、石井光太『蛍の森』を レビューします

 

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「蛍が出てくる小説特集」はじめます。

2020-08-18 | 本と雑誌

会食の おり・・

 

 「ねえ、お母さんって、最近

どんな本読んでる?」

娘のチットが ききました。

 

すると、

「読書家」の お母さんは、

 

最近は、ずっと『アレクサンドリア四重奏』

ね。

分厚くて、4冊もあるの~

今、3冊目。

 

 

ちょっとした・苦労を 打ち明けました。

 

 しかし その ため息は、どくしょ(読書)に

うえてる

チットには まぶしかったようで

 

 「私も、ちょっと休みあるし・・ 少し本でも

読もうかな~。」

 

言わしめ

 

 「ほら、この夏、京都に

ホタルを見に行くプラン

立てていたじゃない?

 

あれ、中止になっちゃったけど・・

 

私、何冊か、

『蛍が出てくる小説』を 

読んでいたんだよね。

 

気分を 高めようと思って・・

 

 まだ 読んでいない本も あるから、この休み

のあいだに 読んでしまおう

 

クリン、ブックレビューする?」

 

 

ていあん(提案)させたのです

 

 

「する!」

 

 

 

(というわけで、明日から『蛍が出てくる小説・特集』を れんさい(連載)します

たぶん、10冊以上

 

 

 

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雨の日に読む小説・10(『雨の日文庫』麦書房)

2020-04-14 | 本と雑誌

さて・・

 

長らく お送りしてきた

「雨の日に読む小説・特集」

ですが、

 

 なぜ クリンたちが、この

とくしゅう(特集)

やろうと 思い立ったのか

 

その、

理由となる 本の紹介

しておきたいと 存じます

 

 その本とは クリン家に、

40年くらい前からある、

『雨の日文庫』

です

 

 

 あめのひぶんこ(雨の日文庫)

とは、

「雨の日に、お家で読みなさい

っていういみ(意味)で

あつめられた、

分冊シリーズで、

 

 これくらいの うすい本が、1はこ(箱)につき

20冊くらい 入っています

 

いちおう、

子ども向けに 刊行された

ものであり、

 

 今も「むぎ書房」という名で

世田谷に 存在する、

国語教育・充実系出版社、

「麦書房」が 

作りました

 

 小学校・低学年向けの、「ごんぎつね」とか、

 小学校・中学年向けの、「カシタンカ」(ロシア文学)

とか、

 今じゃ、あまりお見かけしない、児童文学者

豊島与志雄や筒井敬介 etc・・)

作品など

 

昭和を かんじさせてやまない

なつかしくも

良しつ(質)な 作品が、つめこまれています

 

 (表現上、さいきんじゃ、タブーっぽいタイトルも

あったりして、

ワクワクします

 

 

うちのチットは、

この ぶんこ(文庫)

を 大切にしており

 

 「生涯、捨てない」って、言っています。

 

 「雨の日に1冊ずつ読んでも、

我が家には『雨の日文庫』が

4セットあるから、

80冊

 

いくら雨が降ろうとも、問題ないわ

 

チットは むねを はりました

 

が・・・

 

 しらべると・・、東京の

「平均降雨日は、年間100日

くらいはあり、、

 

80冊では

足りないのではないか・・

 

クリンは 気づいてしまったのでした。。

 

(言いませんでしたが・・)

 

 

 

(次回、最終回は、あの人の名詩をよみます

 

 

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雨の日に読む小説・9(半村良『雨やどり』感想)

2020-04-13 | 本と雑誌

人生のかげ(陰)とともに、

よもやまのドラマを 運んでくる

 

それが、

他の場所より 多めに ふっているのが、

夜のまち(街)です

 

 今日、ご紹介するのは、

はんむらりょう(かんじ:半村良)

「直木賞受賞作」、

『雨やどり』です。

 

 「新宿馬鹿物語」という、れんさく(連作)の

一話で、

ぶたい(舞台)は 

かぶき町(東京都新宿区歌舞伎町)、

主人公は

バーテンダーです

 

 ・・・ある日、自分のマンションに、ぐうぜん

雨宿りした

キレイで 品のある

ホステスと、

一時、恋に落ちて

しあわせだった

バーテンダーが、

 

「結婚を考えた時」に ホステスに 去られる・・

 

 と いうだけの、みじかい

ストーリーなのですが、

この バーテンダー

および

ホステス

が、

かたぎ(堅気)みたいに 初々しい 2人であるため、

 

クリンたち、

昼間のにんげんでも、入り込めます

 

 

(しかし・・やっぱりラストは、夜の世界っぽい、世知辛い・別れ方です。。

 

 昭和の「歌舞伎町」と、令和の「歌舞伎町」

では、

はたらく人の フンイキも

だいぶ・ちがうのかな・・?

 

とは 思いますが、

 

 

2人が 

おうせ(逢瀬)を かさねる

マンションのある、

「新宿~四谷」の まち(街)の フンイキは、

作中と

あまり

かわっていませんので・・

 

 

あの辺りのフンイキの良さを 知る方には、

オススメしたい作品です

 

 

 

(次回は、「雨の日文庫」をご紹介いたします。ラスト2

 

 

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雨の日に読む小説・8(道尾秀介『龍神の雨』感想)

2020-04-12 | 本と雑誌

「雨を背景にした小説は、あまりカラッとしていない

と 

いうことは、

時代せってい(設定)を 問わず

どうも いっしょのようで・・

 

 先だって・ご紹介した、時代小説家、

山本周五郎の けいふ(系譜)を

引く

現代小説家・みちおしゅうすけ(かんじ:道尾秀介)

の 雨小説も、

わりと

びしょぬれです

 

 「道尾秀介」とは、1975年生まれの 

若手ミステリー作家

 

今を生きる人々の、

こどく(孤独)や

いたみ(痛み)を

描きつつも、

 どんでん返しで、ラストを

しめくくるのが

好きな、

「直木賞作家」です

 

 この方が書いた、『龍神の雨』(りゅうじんのあめ)

という小説を、

今日は 

ご紹介します

 

 お話は・・「家庭環境が複雑な 二組のきょうだいが、

一つの殺人事件で 絡み合う

いうもので、

 

二組とも、

まま(継)父や、まま(継)母と くらす

子どもたちです。

 

 

 かれらが・・、のっぴきならない・状況に 

追いこまれ

ぜつぼう(絶望)したり

号泣したり

大人のワナに はまって

苦きょう(境)に 立たされる

 

おも~い・お話。。

 

 ・・・でも そこに しんじつみ(真実味)が

あり、

(作者は、決して 趣味嗜好でダーク小説に走っているわけではない)

という、

やさしい心が

かんじられます

 

 世の中には、「不幸な境遇

の人がいて、

その人たちに 

さしのべられる手は、

あたたかい手ばかりではない

 

・・・・・

 

もし、

あたたかい手を さしのべられても、

にぎり返し方が

わからない

 

 「そんな人々を、切り捨てることは できますか

いや、

できないでしょ

 

と 言わんばかりに、

 

 さいごは、雨を 小やみにさせて、少し、救いを

もたせる

 

みちおしゅうすけ(道尾秀介)

って

そんなかんじです。

 

 

 ・・・ひさん(悲惨)な きょうぐう(境遇)と

むえん(無縁)に 生きる、

「順風満帆な読者

からは、

いまいち・りかい(理解)されないところも

ありますが・・

 

 セーフティネットな 考え方を もっていそうな

道尾さんのこと、

(良い人なんだろうな

思い、

クリンは

この小説にも、

おおむね・まんぞく いたしました

 

 

 ひとつだけ・・

「龍神が、手賀沼に あらわれる」

って

いうのはなあ~・・

 

だって、てがぬまだよ

あびこ(千葉県我孫子市)の。。

 

まつど(千葉県松戸市)出身のクリンとしては、

 

いわかん(違和感)しかない。。

 

 

あの、てがぬまに、りゅうじん・・って。。

 

 

 

(次回の雨小説は、半村良の直木賞受賞作『雨やどり』です

 

 

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