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クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

雨の日に読む小説・7(藤沢周平『驟り雨』感想)

2020-04-11 | 本と雑誌

 山本周五郎と、「人情話」

そうへき(双璧)を なす

時代小説家、

ふじさわしゅうへい(かんじ:藤沢周平)

 

 

山形県あたり

はんし(藩士)を描く、

サラリーマン武士の話で おなじみですが、

 

この方も、

江戸のしせい(市井)の人々

けっこう 

書いています。

 

 ここに、一冊の「短編集」が

あります

 

表だい(題)にも なっている

『驟り雨(はしりあめ)』

 

 

これなんか、

まさに

力弱き・町人男女の ひあい(悲哀)と 

助け合いせいしん(精神)

みちていて

 

「儚げな力強さ」を かんじることが

できる・本です

 

 

 全部で、ショートストーリーが

10話・入っており、

このうち、

作中で「雨が降っている」のは 2話だけ

なのですが・・

 

すべての作品の とう(登)場人物の 

人生に

雨が ふっていて

 

ちょっと

かなしくなります。。

 

 たとえば・・・

 

:夫の死後、よたか(夜鷹)に 身をおとした女

:身がって(勝手)な別れ話に 応じる女

:あたまがにぶくて、夫に捨てられた女

:足がわるくて、夫に捨てられかける女

 

etc・・

 

 

 そのなかに、「真の心が 描かれていなければ、

とうてい、読み切れない

 

でも・・

 

人間のあやまち だけでなく、

こうかい(後悔)や

しょくざい(贖罪)を もり込んでくれているから、

 

読んだあと

ガッカリしない

 

 ふじさわしゅうへい(藤沢周平)の ペンで、

江戸の雨は

やさしい

じょうかん(情感)に みちるのでした

 

 

 

 

(次回の雨小説は、道尾秀介『龍神の雨』を、レビューします

 

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雨の日に読む小説・6(山本周五郎「雨あがる」「雨の山吹」「しぐれ傘」感想)

2020-04-10 | 本と雑誌

 「江戸には、怪異の雨のみならず、人情の雨も降る」

 

これは、

時代小説における・定石であり

 

江戸時代を 

ぶたい(舞台)とする小説をよめば、

すぐ・わかります

 

 とくに、「人情雨」を ふらせる

作家

といったら、

やまもとしゅうごろう(かんじ:山本周五郎)

トップバッターで、

 

ひうん(悲運)に 見まわれた人や、

びんぼうくじを 引かされる人々

だいたい・主人公に

しているため、

 

「雨に降られるという・シチュエーションが、やたら・しっくりきます

 

 

<3作品を ご紹介します

 

 その1、映画にもなった

『雨あがる』。

 

これは、

人がよすぎて・士官もままならない

「剣の達人」の話で、

ふうふあい(夫婦愛)が すばらしく、

どくごかん(読後感)が、グ~(good)

 

 また、たんぺん(短編)には

 

幼なじみとして 育ちながら、

主家と家臣という 身分のちがいにより

人生が 大きく枝分かれしてしまった

サムライたちの話、

『雨の山吹』

(切ないやつです・・)

 

 町人物だと・・、「彫り物名人」の男が、

おのれの

しょくにんだましい(職人魂)

つらぬき通す

『しぐれ傘』。

 

などがあり・・

 

いずれも、作中では 

雨が 効果的に ふっています

 

 冷たい雨に 打たれる日があれど

 

りん(凛)として

そこに立つ

いっこ(一個)の人々を 描く

 

それが、山本周五郎の 雨小説なのでした

 

 

 

(次回は、藤沢周平の雨小説、いきます

 

 

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雨の日に読むマンガ(杉浦日向子『百物語』の雨怪談)

2020-04-09 | 本と雑誌

「江戸時代の雨には、怪異がひそむ

と 

いうことを

『雨月物語』から 教わった

クリンですが、

 

それは、

もともと・知っていたような 気がします・・

 

 『百物語』のなかに、

雨のかいだん(怪談)

出てくるからです

 

 

この本は、

小説ではなくて マンガなのですが

 

 描いたのは、すぎうらひなこ

(かんじ:杉浦日向子)という、

「江戸風俗研究家」

です

 

 『小説新潮』に、足かけ8年・れんさい(連載)

された、

ひゃくものがたり(百物語)

 

それは、

日向子さんが

江戸時代の文けん(献)から 拾ってきた

「怪談話」を、

 

1話・7ページで

かんけつ(簡潔)に 紹介した、みじかいマンガ

で、

本格的・かつ、

大人向けに かかれたもの・・

 

 そんなに こわい・仕かけとかは ないのですが・・

 

うす暗い・しょうじ(障子)の

うちで、

雨の音を 聞くような・・・

 

ひょうひょう(飄々)とした

ふしぎな 

かいいたん(怪異譚)

 

 『百物語』中の 2つのお話、「雨中の奇物の話」

と、

「長雨の怪・二話」は・・

 

まだ、

せつめいの つかないことだらけであった

江戸時代の

雨の 匂いを、

はこんできてくれます

 

 

 

(次回は、山本周五郎の雨小説、いきます

 

 

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雨の日に読む小説・5(上田秋成『雨月物語』の雨シーン)

2020-04-08 | 本と雑誌

「追悼の意」を こめて、

古井由吉の作品

など

とりあげましたが・・

 

 「日本における・雨小説

といって

多くの人が 思い出すのは、

『雨月物語』なのではないか

存じます。。

 

 それは、江戸時代・・ うえだあきなり

(かんじ:上田秋成)が

書いた、

かいだん(怪談)・・

 

 ・・・という・にんしき(認識)で、

じっさい、

内容を 知っている人は

ほとんどいないのでは なかろうか・・

 

クリンは 

思いましたので、

どういう話なのか しらべました

(現代語訳付きを、読みました

 

 ・・・そして、わかったのは

 

『雨月物語』は

9つの ストーリーから 成り立っていて、

それらが

大きな ひとつのお皿に のっている

 

と、いうこと

 

 

<9つのストーリー・以下要約

 

 その1、西行の前に、崇徳院の怨霊が現れる話

その2、死してなお、義兄弟との約束を守る男の話

その3、死してなお、夫を待つ妻の話

その4、仮死状態の間に、魚に変身する画僧の話

その5、高野山で、関白豊臣秀次の霊に遭う話

その6、夫の浮気により、怨霊化した女の話

その7、魔性の女に魅入られた男の話

その8、鬼になった僧と、それをやっつける僧の対決

その9、どういう人がお金持ちになれるのか?を説いた話

 

 

(それらが、全体として からみあっています

 

 かいせつ(解説)によると、

これらは 

中国の昔話によるところが

大きく、

「博学多才」な 上田秋成が、

自分の学んできたことを 

じゅうおうむじん(縦横無尽)に あらわした・さんぶつ(産物)である

 

 

ということが わかりました

 

 今回・知ったのですが・・

 

上田秋成は 幼いころに

指を 2本なくし、

かなり・へんくつ(偏屈)な「知恵者」として

生がいを まっとうした

関西人、だったようです。

 

 しん(親)友・チットは、青木正次さんという

研究者の、

とても・ていねいな「注釈」

かんしん(感心)し、

 

上田秋成が何を表現したくて『雨月物語』を書いたのかが、うっすら分かった

本の かんそう(感想)を 

述べていました。

 

 

が・・しかし・・・

 

 けっきょく、物語の中で、

雨って ふっていたか

 

といえば、

さいしょのほうと

中のほうで

少ししか・ふってなくて

 

『雨月物語』は、

「雨」よりも、

「月」に ポイントをおいている・文学作品なのだ 

 

という

「調査結果」に 終わりました。。

 

 ・・・・ 日本一・有名な「雨小説」でも、

この、体たらく

 

 

 

(次回は、もっと・雨が降っているお話を、持ってきます

 

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「日本の名随筆」より、若山牧水の雨の短歌

2020-04-07 | 本と雑誌

 昨日、ご紹介した、古井由吉も

きこう(寄稿)している

『日本の名随筆』

という

エッセイ集に、

 

「雨」を テーマにした 一冊があります。

 

 

 80年代に 出版され、

昭和を 代表する

作家たち

が、

1~3ページくらいで

「雨」についての ずいそう(随想)を

つづっている、

なかなか・ぜいたくな本 

なのですが、

 

 その、48人の作家の 雨エッセイの中で、

クリンが

イチオシするのが

 

わかやまぼくすい(かんじ:若山牧水)

の、

「なまけ者と雨」

です

 

 若山牧水は、自然をよませたら、

そのセンス・ピカイチ

歌人で、

この、

気がねなく書かれた・エッセイにおいても

序文からして、

すばらしいです

 

 <ちょっと・抜粋・・>

 

「雨を好むこころは、確かに無為を愛する心である。

 

・・・

 

すべての企てに破れたようなこころには まったく雨がなつかしい。

一つひとつ降って来るのを 仰いでいると、

いつか心は おだやかに凪いでいく。

 

・・・・

 

梅の花のつぼみの綻びそむるころ、

消え残りの雪の上に降る強降のあたたかい雨がある。

桜の散り過ぎたころの草木の上に、

庭石の上に、

または わが家の屋根、うち渡す屋並の屋根に、

列を乱さず降り入っている雨の明るさは

まことに 好ましいものである。

 

しゃあしゃあと 降るもよく、

ひっそりと 

草木の葉末に 露を宿して降るもよい。

 

・・・」

 

 

 (・・・ステキです

 

 

ちなみに

 

 ここからが 牧水の「本領発揮」で、「雨」を よんだ歌

が、

られつ(羅列)されます

 

 

<お気に入り・4首を、クリンが ピックアップ

 

 「 わが庭の 竹のはやしの 浅けれど

降る雨見れば 春は来にけり 」

 

 「 ぬかるみの 道に立ち出で 大雨に

傘かたむけて 梅の花見つ 」

 

 「 わがこころ 澄みてすがすがし 三月の

この大雨のなかを 歩みつつ 」

 

 「 あきらかに わがたましひを 打つごとき

この夜の雨を 聴けばなほ降る 」

 

 

 

そこへ、

しん(親)友・チットが 

やって来ました

 

 「あ~・・やっぱり、若山牧水はいいね

 

でも・・

クリンがやってたのって、

『雨の日に読む小説』の紹介じゃなかった?」

 

 

「う・・うん。。なんか、あんまりなくて 雨小説・・

 

 

 

(でも、なんとか、小説の紹介にもどります

 

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雨の日に読む小説・4(古井由吉『雨の裾』)感想

2020-04-06 | 本と雑誌

 「雨の小説を テーマに

お送りしている、

クリンの 

ブックレビュー(書評)

 

 

外国の小説ばかり 

でしたので、

ここらでひとつ

日本の作品も 取り上げたいと 思います

 

 古井由吉の、『雨の裾』(あめのすそ)

 

 

 

ふるいよしきち(古井由吉)

とは、

戦後、有名だった

東大出身の「芥川賞作家」

です。

 

 

今年(2020年)・2月に お亡くなりになったそうで・・

家ぞくが 

ひさしぶりに よみかえしていたので、

クリンも 

その存在を 知りました

 

 たんぺん(短編)小説

『雨の裾』

は、

主人公の男が、

死の床にいる・お母さんを みとりながら、

かん(看)病に 来てくれている・彼女と

お母さんを 通じて、

「女」という生き物に 対する、あれや・これや・・

 

を おもう。。

 

 

という、

とりとめのない、エッセイ風・小説です。

 

 うちのチットは、昔、古井由吉の

研究をしていた・友だちに

すすめられて

古井作品を 何冊か

よんだらしいのですが、、

 

その時は、

 

 「概して、モヤ~~~~

っとしてるのよ

 

女を じっと・観察しているような

語り口でさあ。

 

かと言って

見透かされているような感じは 全くないんだけど・・

 

こねくりまわし系の 作風で、、 

あてられちゃったわ。。

 

ディスって いましたが、

 

 「けれど・・ それでいて、

深い精神性っぽいものを

匂わす・・

それが、古井由吉の文章ね

 

ホメてもいました

 

 

 古井さんは、東京生まれ、「東大進学」、

「金沢大学で助手経験」あり、

「カフカの研究経験」あり、

「谷崎潤一郎賞の受賞経験」あり、

いうことで、

 

「高踏的・泉鏡花流・哲学・アンニュイ・ちょいエロ」

の 

作風であることは

おして知るべし・・

 

 「・・・でも、十数年ぶりに読んだら、印象が少し

変わってたよ

 

この人の、

なんていうか・・

朽ち果てていくものへの哀惜を、

それほど重いと 感じなくなったの。

私自身がね

 

とも、

今回、チットは 言っていました。

 

 

つまり

 

そこから・考えるに、

古井作品は・・

 

年をとれば

だんだん・わかってくる(ゆるせてくる)・・

 

そういう・部るい(類)の 文学

で あるらしい。

 

 いつ・やむか また・ふるのか

よめない、

ぐずぐずした

雨空・・

 

「それが、古井由吉の文学である

と 

するならば、

 

雨の日どくしょ(読書)に ふさわしい

作家さんである

いえるかも しれません

 

 

 

(レビューは、つづきます

 

 

 

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雨の日に読む小説・3(グレアム=グリーン『情事の終り』感想)

2020-04-05 | 本と雑誌

『雨』

が、

男女のむね(胸)のうちを 冷たく ぬらす

文学作品

 

と、いえば

 

 『情事の終り』

を、

かならず

あげなければならない

 

と、

しん(親)友・チットは 言ってます

 

 イギリスの国民的作家・グレアム・グリーン

書いた

けっさく(傑作)、

『情事の終り』(じょうじのおわり)

 

 それは、タイトルが 示す通り、

フリン(不倫)の 小説

です

 

 

<さいしょだけ、あらすじ>

 主人公は、そこそこ・有名な

作家

で、

「官僚の美人妻」と 男女かんけい(関係)に 

ありました

 

作家は、

「次の小説では、官僚のことを書~こう

と 

考えて

ネタづくりのために

美人妻に 近づいたのですが、

 

 

やがて 本気になり、

はんもん(煩悶)しはじめます。。

 

 しかも とつぜん・彼女が れんらく(連絡)を

た(断)ってきたものだから

はんもん(煩悶)は

拡大され、

 

 

くやしさ、

かなしさ、

みれん(未練)、

しっと(嫉妬)、

ぎわく(疑惑)、

 

 

全部 かんじなければ ならなくなり、

 

苦しみます。。

 

 

 (・・・この恋は、本気愛ではなく、

単なる情事だったのか

 

 

それを

たしかめたくて、

 

主人公は、

彼女を

たんてい(探偵)に 探らせるのですが・・・

 

 

 「この本については・・文章が最高だから、

皆さまにも読んでほしい。

だから、ネタバレしないで

 

結末を 教えてしまったら

おしまいだから・・。」

 

 

チットが くぎ(釘)を さしてきたので

 

その後の てんかい(展開)は

ナイショです。

 

 ただ・・・

 

物語の「登場人物」たちは、

主人公も、

フリン相手も、

その夫も、

 

みんな・ぜんりょう(善良)

で 

あたまの 良い人たちで、

 

 自分の心に 向き合って・苦しむ、

じゅんすい(純粋)な たましいの

持ち主だった

 

とだけ、

 

申し上げておきます。

 

 (ある一定以上のレベルの人々が「道ならぬ恋」に

ハマると、

こんなふうになるんだ・・)

 

ということが わかる、

大人すぎる・一冊、

『情事の終り』・・

 

 

「婚外恋愛当事者

には、

あらりょうじ(荒療治)となり、

 

「人生経験豊富な読者

には、

人生における・何事かを かくにん(確認)させ、

 

「未熟者」には、

どくしょ(読書)による・「疑似体験」を 

ていきょう(提供)してくれる、

 

よりすぐりの 人間ドラマ、

 

 

言えます。。

 

 

 クリンのような、みじゅく(未熟)者には、

ぜったいに

わからない・りょういき(領域)

ですが・・・

 

 (・・・そ、そのうち、

さんこう(参考)に することも

あったりするのだろうか

 

 

 

ゆづ~~~~

 

 

 

 

 

(明日は、日本の「雨小説」を ピックアップします

 

 

 

 

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雨の日に読む小説・2(アーネスト・ヘミングウェイ『雨の中のねこ』)

2020-04-04 | 本と雑誌

文中の「雨

が、

心の内がわを ぬらしていく

海外小説に

 

 アーネスト=ヘミングウェイの、

「雨の中のねこ」

という

たんぺん(短編)が あります。

 

(←あの、文豪です「老人と海」とかの・・)

 

 

 ・・・小説の ぶたい(舞台)は、イタリアの

リゾートホテル

で、

そこに たいざい(滞在)中の

若い アメリカ人ふうふ(夫婦)

主人公です

 

 この二人・・、いわゆる「倦怠期」に

さしかかっている

カップルで、

 

つま(妻)は、モヤモヤしています

 

 せっかく、イタリアに

来ているのに、

冷たい雨に 

ふりこめられ

うす暗い気分に なるうち

 

たまたま 見つけた

雨の中の

いたいけな・子猫に、

 

ふと・自分をかさねたのか

 

拾いに行く つま(妻)・・

 

 

 

みたいな 話

 

 どこの つま(妻)もが、(一度は、同じように

モヤっとした

経験が あったかな・・?)

 

と 

さっかく(錯覚)する、

 

雨のきおく(記憶)の パッチワーク

のごとき

ショートストーリー

 

 すぐ・よみおわるので、(えっこれだけ

あっけに とられてしまいますが・・

 

かくじつに 

むね(胸)に 何かがのこる、

そんな 作品です

 

 

細々とふるけれど、

いつの間にか 全身をぬらしている

春の雨のような

 

 

しずかにして

アンニュイな お話しでした

 

 

 

(「雨の日に読む小説」~明日は、イギリスの国民的作家・グレアム=グリーンです

 

 

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雨の日に読む小説・1(サマセット=モーム『雨』)

2020-04-02 | 本と雑誌

 ここ数日、雨が ふるように

なりました。

 

  春です

 

 

そこで

今日からは、

春の雨の インドアライフ

沿うような、

 

「雨の日に、読みたい小説」

を、

いくつか 

ピックアップしていこうかな~

 

なんて、思います

 

 

<その1>

 

「雨」といって 思い出す小説、

 

といえば・・

 

 タイトルからして、ずばり

雨』

の、

サマセット=モームの『雨』

が 

外せませんので、

ここから いかせていただきます

 

 ・・・まあ、小説のぶたい(舞台)が

「サモア」の 島なので、

ふる雨も

ねったい・とくゆう(熱帯特有)

ドワ~~~~~~

っていう ごうう(豪雨)であり、

 

日本の春の長雨とは、かけはなれているのですが・・・

 

せっかく・文ごう(豪)が

「雨の描写に、最大の意識を注いで書いた」

名品

 

ですので、

 

ここは、けいい(敬意)を 払って

よんでみたいと 思います

 

 主人公は、伝道にもえる・キリスト教の

せんきょうし(宣教師)

 

たまたま・のった船

が、

けんえき(検疫)に 引っかかってしまい

 

雨りょう(量)が多い

太平洋の島に、

2週間 

たいざい(滞在)することに なりました

 

 その間・・、同じ宿に 泊まっていた、

あばずれ・しょうふ(娼婦)

悔い改めさせよう

せんきょうし(宣教師)ディヴィドソン

しつこく けいもう(啓蒙)する

 

のですが・・・

 

 この地方・とくゆう(特有)

の、

何もかも

押し流してしまうような

はげしい・雨の力に

押し流されて・・・

 

 

ディヴィドソンの りせい(理性)も 

あらがいがたく

押し流されてしまう・・

 

 

そんな、

大人向けの お話しです。(

 

 ・・・・どこにも 行き場がないほど、ふりつづける

不快な雨に 

ひたされつづけると・・

 

人間の 見せかけの小ぎれい(綺麗)さ

なんて、

ふやけてしまうんだよ

 

とでも、言いたいのか

 

 

作者のモームは

(ああ・・)な

ラストシーンを ようい(用意)していますが・・・

 

 「なんだか、新型コロナウイルスで、2週間

閉じ込められた豪華客船を

彷彿とさせるわ~

関係ないけど

でも、

こういう、ただれた文章に 汎用性を持たせるなんて・・

 

さすが、文豪だね

 

しん(親)友・チット

は 

不快そうに、かんしん(感心)してました

 

 

 

 

(明日は、アーネスト・ヘミングウェイの雨小説を、レビューします

 

 

 

 

 

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「WOMEN~女性たちの世界史大図鑑」感想

2020-04-01 | 本と雑誌

さいきん、

「読みごたえ」のある・本ばかり

よんでいましたが、

 

いちばん・しつりょう(質量)ともに 重かったのが、

この本です

 

『WOMEN 女性たちの世界史大図鑑』

 

 

ここには

先史時代~現代までの

古今東西の 有名女性

が、

見開き1ページで 紹介されています

 

 たとえば女王、王妃、巫女、高級しょうふ(娼婦)、

戦士、

スパイ、

医者、

政治家、

学者、

文学者、

アーティスト、

女優、

スポーツせんしゅ(選手)、

 

などの 有名どころから・・

 

 ナイジェリアの女王や、

インドのとうち(統治)者、

軍をしき(指揮)した「ブルターニュ侯爵夫人」、

ザザウ王国の女王、

といった、

 

 「だれそれ

な 

人々まで、

 

実に はば広~く、

知らなかった・女性の世界を

知らせてくれます

 

中には、

男・顔負けの「女性海賊」や、

「女性犯罪者」も

とりあげられていて・・

 

 クリンは、うかつにも アメリカのごうとう(強盗)、

ボニー=パーカーのこと、

(かっこいいな・・

なんて

思ってしまいました

 

 また、生身の女性以外にも・・「不老不死の薬を盗んで

月に逃げた嫦娥(じょうが)」

など、

神話の人物とかも いたりして・・

(※中国の、中秋月餅を食べるきっかけとなった美女です

 

 

いろいろな ヒントをもらえる

しげき(刺激)にみちた 

一冊なのでした

 

 べんきょうになること・この上ないのですが、

 

・新石器時代の女性の腕の骨は、現代のボート選手の腕の骨よりも強靭だった。

とか

・1969年のソ連には77万5000人の女性エンジニアがいた。これは当時のアメリカのエンジニアの総数とほぼ同数だ。

 

など

 

「えええええ~~~~

な 

じょうほう(情報)も あって おもしろい

 

 いけにえ(生贄)や、まじょ(魔女)、男社会の

ぎせい(犠牲)になった

弱き存在としての 

女性たちにも

相当のページを さいており・・・

 

名もなき女性の 日々の営みや、

どれい(奴隷)女性、

じゅうご(銃後)女性、

ろうどう(労働)力としての女性

の パワーや

フェミニズムにも きっちり・ふれていて、、

 

 深みが ありました。。

 

 クリン・・ 女性なのに、女性のことを 

知らなさすぎたな。。

って

はんせい(反省)しています

 

 

 

(ブックレビューは、つづきます

 

 

 

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「宝島」(真藤順丈の小説)感想~なぜ直木賞をとったか?

2020-03-29 | 本と雑誌

昨日に ひきつづき、

「直木賞受賞作」の ブックレビュー

ひとつ

 

 2018年に 刊行された、

小説『宝島』です

 

 

 ぶたい(舞台)は、おきなわ(沖縄)・・

 

 太平洋戦争直後、アメリカの 占りょう(領)下に

おかれた、

おきなわ(沖縄)の若者の

ざらついた・日常を

描いた   作品で

 

 作者は、しんどう・じゅんじょう(真藤順丈)

っていう人です。

 

 

この方、

ねっき(熱気)を おびた文体

ながら、、

「万人受け」は むずかしいだろうなあ・・

ってかんじの

作家さんですが、

 

なかなか・よく 取材されていて

 

おきなわが たどってきた・歴史を、

通りいっぺん

じゃなく

 

リアルに あばき出しています

 

 <以下、一部 抜粋>

 

「コザでいちばんの戦果アギヤー(と、島の言葉で呼んだ。戦果をあげる者って意味さ)は

琉球政府の行政主席よりも拳闘のチャンピオンよりも尊敬と寵愛を集めてやまない、

地元にとって代えのきかない存在だった

(われらユンター(語り部)のあいだでも、そこだけは異論の余地がないところなのさ。)」

 

・・・・・

 

 

よ、

よみにくい。。

 

っていうか、、

 

 (せ、、戦果アギヤー

ってなに

 

 

せんか(戦果)アギヤー

とは、

敗戦後・・

命をとりとめた島民が、

飢えをしのぐために

行っていた、

ごうとう(強盗)や せっとう(窃盗)での 

利益をあげる者

 

のことで、

 

アメリカへの「雪辱戦」として

ぬすみを はたらいていた人たちのこと

 

だそうです

 

 彼ら、アギヤーたちの、スリリングで、タフで

汗くさい

たたかいの日々を、

エネルギッシュに つづった

 

小説、「宝島」・・

 

(今まで、こういうことを扱った「沖縄文学」って、あっただろうか

 

と、

 

しんせん(新鮮)に かんじました

 

 「基地の街」として、

長年に

わたり、

苦しんできた オキナワ・・

 

 明治いこう(以降)、

日本の一部に

されてからは、

つねに「危険」に さらされてきた

オキナワ・・

 

 

太平洋戦争においては、

「本土決戦の防波堤」となり

 

ズタズタにされた

オキナワ・・

 

 そういう・苦しみのかこ(過去)がある

というのは

知っていたけれど・・

 

それは、

本土の日本人が、

教わって知る、

ごく・表面的な歴史にすぎない

 

ってことが、

 

これをよむと わかります。。

 

 この本の中には、「鉄の暴風」に まかれた

オキナワ人の、

決して

「大和魂」などとは ちがう、

あつく

たくましく

ひとすじなわ(一筋縄)ではいかない

 

生身のすがた

かいま(垣間)見えます

 

・・・・・

 

 

もちろん、

 

アメリカや、日本国の「大きな力」のもとに

くっぷく(屈服)する

 

政治力のない 島では

あるのです。。

 

 

が・・・

 

 クリンは、思いました

 

これからは・・

「沖縄の基地問題」やら

なにやらを、

 

わかったふりして 気がる(軽)に 語っちゃ・いけない

 

 

と。。

 

 オキナワには、オキナワの 苦しみ

があり

それを

本土の人が、

「同じ日本人」という・枠組みで 

同じょう(情)し、

いっしょに かなしんだりするのは、

 

おこがましい。

 

っていうか、

「お門違い」

 

だったのです

 

 もちろん・・クリンたち、

オキナワの文化や

自然、

ご当地の人の「なんくるないさー

って 人柄が

大好きですし

 

本土のように

「画一化」していなくて、

どくとく(独特)な ところ

を、

 

うらやましいとも、

ほこらしいとも 思っています

 

 

でも・・・

 

そういう かるさ(軽さ)は、「罪」なんだ・・

 

 

思い知りました。。

 

 さいしょ(最初)に かんじた、「文章の読みにくさ」、

くせのつよさ・・

 

そういう・ししょう(支障)を

のりこえて

 

この作品が

なぜ、

「直木賞に選ばれたのか

 

その理由なるものが、わかった気がしました

 

 

 

(つづいてのブックレビューは、『女性たちの世界史大図鑑』です

 

 

 

 

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「容疑者Xの献身」~石神を救うアフターストーリーを考える!

2020-03-28 | 本と雑誌

 昨日よんだ「ノーベル賞」作家・パール=バックの

小説

には

アメリカがほこる、天才・理系学者

が 

何人も 出てきましたが・・


その中に、

「夜は仕事。昼間は数学をやる。それが僕の人生です」


と 言っていた 天文学者がいて、


クリンは、

「あの人」のことを 思い出しました。


 いしがみ(石神哲哉)です



ひがしのけいご(東野圭吾)の「直木賞小説」、

『容疑者Xの献身』


それは、

ふくやままさはる(福山雅治)が えんじて

大人気になった

「ガリレオ」シリーズの

原作で、


クリンたち、このたび、小説を よみかえしました


 ご存じの方も 多いと思いますが・・


あらすじは、

「主人公のガリレオ先生が、学生時代にその天才を認めていた男の、完全犯罪をあばく


という もので、


「あばかれる男」

というのが、

不ぐう(遇)な 数学の天才、石神です


<以下、ネタバレ>


 石神は、アパートのとなりに住む、

ささやかな母子を 見守っており

母親のほうに

恋をしています


ある日、

母親である「靖子」が 

もと夫を 殺してしまい

彼女のつみ(罪)を かくすために

石神は ほんそう(奔走)


その、天才的ずのう(頭脳)を フル回転させます


 ・・・映画では、つつみしんいち(堤真一)が 

えんじていたため、

カッコいいイメージの 石神

ですが、


原作では・・

ダルマのような

ようし(容姿)の男として、

若干・不気味に 描かれています


 そんな、、女性とは えん(縁)がない

計算ばかりしている

中年男が、

れんあい(恋愛)に かんしては

計算高さを 

まったく見せないで


さいごは、

彼女の代わりに つかまって(逮捕されて)あげよう

とまで

けんしん(献身)する。。



「高学歴・理系の、一部男子」の

メンタリティ

を 

完全にりかい(理解)する作者が 世に送り出した

切ない

ラブ・ストーリー

なのでした。



 石神の けんしん(献身)は・・

かんしゃ(感謝)こそ

されますが、

その恋心が 受け入れられることはなく、、


そこが

きっと、多くの読者を ナミダさせる

ポイントなんだろうな~・・


ということは

わかります。


 ですがクリンたち「献身的な文系女子

には、

このラストは

とうてい・うけがえるものでは

ありません


 そこまで、自分を救おうとしてくれた男の人の

まごころ(真心)

に、

こたえなくて どうするの


って


思うから


 だから、クリン・・・


石神を 救うべく


「石神が幸せになれるアフターストーリー

考えることに したのです



ひとりじゃ ムリなので、

しん(親)友・チットに 

そうだん(相談)しました


すると・・

チットは こう言いました。


 「いいね 私もその

考えには、賛成だわ


靖子だって、

殺人を犯したんだから、刑務所に入るわけでしょう?


もう、彼女の相手は、石神しかいないじゃん


私が靖子なら、

刑務所から出てきたら

石神と結婚するよ


 そのころは、子供も 

独立しているだろうし・・

誰と一緒になろうが

問題ないでしょ


世間が何と言おうと、

自分に そこまでの愛を見せてくれた人と

一緒にならなくて どうするの


石神の示してくれた献身愛

こそ・・

一生をかけても 追い求める価値のあるものだよね


それが手に入るなんて、幸せだよ


しかも、相手は ただの人じゃない

天才なんだよ


 私には、数学のことは

さっぱり分からない。。


でも・・


頭の中に小宇宙が広がっていて、

それを生涯・追い求める人のそばに

いられたら・・


それだけで ワクワクするよね


まあ・・

夫婦そろって『前科者』ってことになれば

周りは 

後ろ指さすでしょうから、


このさい、日本を脱出して

二人で アメリカにでも行くわ


 世界には・・、前科持ちだろうがなんだろうが

優れた頭脳を持つ人間を、

雇う組織は あるからね


かならず彼を

活かす場所は あるはず。

一緒についてくわ


 石神とちがって、靖子は、情状酌量されるから、

刑期も 短いでしょ


先に出所して、、

すぐにでも 動けるように、

なんとかして、お金を つくる


もと犯罪者だと、

アメリカ行っても

入国審査が 通らないかも しれないけど・・


そこらへんをどうするか

ってことも、

刑務所に入っている間に、かんがえるよ


 ムショ暮らしの数年間で、英語もマスターできるだろうし・・


石神は、

刑務所の中でも

数字や数式を処理するのに 忙しいだろうけど、


こっちはこっちで

語学の勉強その他で 忙しくなるから、、

ちょうどいい 結婚準備期間だと、思えばいいよね


・・・・


どう

この、アフターストーリーは


石神も靖子も、ふたりとも 幸せになれると

思うんだけど


 (よく言った、チット さすがクリンと同じ

「献身的でお花畑な、文系女子」・・




(次回のブックレビューは、直木賞受賞作『宝島』です


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「神の火を制御せよ」パール・バックの小説(感想)

2020-03-27 | 本と雑誌

 先日、映画「Fukushima50」を見た、

という記事を 書いたら

お友だち(みゃー大工さま)

が、

 

「こんな本あるから、読んでみて

紹介してくれたので、

 

クリンたち、よんでみました

 

 『神の火を制御せよ』

っていう本です

 

かんそう(感想)を 一言でいうと、

 

すっごく、おもしろかったです

 

ただ・・

「おもしろかった。」

と 言っていいものか

 

 ふくだい(副題)にある通り、

それは、

「原爆をつくった人々」(科学者)

たちの、お話なのです

 

でも

 

 作者の、パール・バックさんが、

さすが「ノーベル賞の腕前

だけあって、

 

とにかく

よみあきない 

よみつかれない

 

ページをめくる手が、止まらない

 

 「原子物理学」なんて、

きいても

チンプンカンプンな 

クリンたちにも、

何となく・わかるように

かみくだいて くれてるし

 

政治的にも ふみ込んだ、重いテーマなのに・・

よむと

あたかも

自分にふりかかった・もんだい(問題)

のように 考えてしまう・・

 

そんな 仕かけが、ほどこされています

 

 広島と、長崎の げんばく(原子爆弾)を 開発した

アメリカの、

いわゆる「マンハッタン計画」

 

それに さんか(参加)した

3人の学者が、

この本の 主人公です。

 

 

 1人目:計画責任者の中年男「バート」

2人目:若き最高の頭脳「スティーブ」

3人目:この2人の妻帯者から愛される、美人科学者「ジェーン」

 

 

この3人が、

ふつうの人と 同じような

「感受性」をもって、

恋に ゆれたり

 

「精密機械」のような のう(能)力を

はっき(発揮)して

原子力の 何たるか

に 迫ったり

 

 いざ 軍用化されるだん(段)に なって

理性や

良心の はざまで

かっとう(葛藤)したりする

 

 

これは、

そういう、お話。。。

 

 

 ・・・科学を おしすすめて

「人口の太陽(原爆)」

を つくり

「神の領域」に しん(侵)入しておいて、

自問自答で

がんじがらめになる・・

 

むじゅん(矛盾)にみちた、

弱き 

人間。。

 

 小説のさいご(最後)で、

女性科学者ジェーン

「原爆使用」に 反対して

研究所を去り

戦後、

「太陽光エネルギー

研究に シフトしていくようすが 描かれます。

 

 クリンたちは、おそろしい

げんばく(原爆)

つくった 人々が、

 

ロバート=オッペンハイマー

みたいな

「功名心」に とりつかれた天才

ばかりでなく、

 

なやみ、苦しみを かんじていたことに

少し 

あんど(安堵)いたしました。。

 

 とはいえ・・

 

あの人たちの

ものの考え方には、

いぜん

いわかん(違和感)を きん(禁)じえません

 

 

「原子爆弾を邪悪な代物だと言うなら、なぜ連中は 最初にそれをつくったのか。」

 

これは、

とう(登)場人物である

アメリカの将軍

の 

つぶやきですが、

 

 まったく、同かん(感)です

 

しん(親)友・チット

そこに 

文句を 言っていて・・

 

 「パール・バックさん、すごい深い思想の持ち主で

何か所も メモしておきたいような

文章が あったけど・・

 

1か所、

気に入らないところが あったわ

 

科学者は人類のどのグループより 方向性を誤りやすいが、

それでいて、最後に永遠に正しいのは彼らだった。

突然変異のパラドックス』

 

の 部分ね

 

 「永遠の正しさ」を、彼ら科学者が、必ず

持っているとは

思わない

 

あの人たちの頭の中には、

『人間も生物の一つ、いや、宇宙の構成物のひとつ』

という観点が

強く ありすぎるよ。

 

 その考え方は、ある意味で

正しいけど、、

 

そのことで

何か

重要なものを見る目を、欠損してると思うんだよね

 

だって、、

私ら・文系のお花畑人間は、

原子力って、軍事転用されなくても

ヤバそう

ってこと、

 

直感で わかるじゃん

 

そして、分かったら、

そこに 向かわないようにしようとするじゃない

 

でも、、

 

ここに出てくる科学者たちもだけど、

『科学は抑えられるものじゃない。人間の頭脳に歯止めはかけられない』

とか ほざくのよ

 

ねじれているわ

 

頭脳には 歯止めをかけられなくても、

心の部分で、

歯止めをかけるのが 人間でしょ

 

神の火は、

技術で 制御するんじゃなくて、心で制御すべきものだわ

 

そう思わない

 

 

吠えていました。

 

 それをきいた・クリンは・・

 

人間社会という、

せまいはんい(範囲)における

たいきょく(大局)を 見わたすには

 

いがいと

「文系・お花畑人間」の存在も ひつようなのかもしれないな

 

と、

 

 数学と理科が、さっぱりできなかった

しん(親)友・チットの

ことを、

少し 見直しました

 

 

 

(ブックレビューは つづきます 次回は、東野圭吾『容疑者Xの献身』です

 

 

 

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刺さない美容鍼

2020-01-27 | 本と雑誌

「・・・で、けっきょく、イチオシな本って どれだったの?



しん(親)友・チットに きくと、


うーん・・、これかね~。」と言って、

ごうかふろく(豪華付録)本

出してきました



タイトルは、



「フェイスラインのゆるみに喝! 刺さない美容鍼ですべてを上げる!」


です。


 (・・・・・は



きけば、

ここ・1~2年くらいで

有名になった・エステ「ハリジェンヌ」が 

かんしゅう(監修)した、

「美容鍼つき・小顔矯正ムック」

で、


 エッフェル塔の形をした・小さい・びようばり(美容鍼)


 「リフトアップメソッド」がつまった・トリセツ(取扱説明書)

入っているのだそうです。(2千円ちょっと)


 「マッサージでは届かない

細かい筋肉までほぐせます。」(byトリセツ)



 ふつうに、コリそうなところを ツボ押しの

ようりょう(要領)で

グリグリする

気もちいいのですが、


 おそらく・チットがやりたいのは、「ほうれい線」

を 消すことなので、


 ほうれいせんに沿って

くるくる・まわしながら 

押してみます。



(くるくるくるくる・・



イタキモ~・・



 「どう?ビフォー・アフター」

「・・クリンちゃんの ほうれい線は、消せないと思う。」




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最近読んだ本

2020-01-26 | 本と雑誌

「社会派」な しん(親)友・チット

は、

さいきん、

こんな本を よんでいました。


6冊、ご紹介いたします


 1、『FACT FULNESS(ファクトフルネス)』

(ハンス=ロスリング著)


「国境なき医師団」の そうせつ(創設)者

書いた、

マインドフルネス本で、


「思い込みじゃなくて、正しいデータで

世界を見れば、考え方が変わるよ」

という 

けいもう(啓蒙)が、


じゃっかん・うっとうしい

本です


 2、『官僚たちのアベノミクス

~異形の経済政策はいかに作られたか』

(軽部謙介著)


(ジャーナリストが 取材し、安倍さんと「経産省」「日銀」たちとのかけひきをメインに書いた本です。

ブロ友さんがよんでいたので、チットは、気になってよんだそうです

アベノミクスが良いかわるいか?ってことについては、書いていません。)


 3&4、へんしゅう(編集)者・つづききょういち(都築響一)

さんの本2冊。


『夜露死苦現代詩(よろしくげんだいし)』

『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』


 まち(街)にあふれる・キャッチーな言葉を

あつめた「よろしくげんだいし」

と、

こだわっている・全国の本屋さんを 紹介した本。


(かなりB級な内容です・・)


 5、『一〇〇年前の女の子』(船曳由美著)


明治のおわりに生まれた・テイちゃん

くらしをつづった、

「戦前農家の日常・ノンフィクション」


時代のフンイキというものが

よくわかる・本なので


近代日本を もっとりかい(理解)したい方

ご高れい(齢)で、昔のことを 思い出したい方


には

オススメだそうです


 6、『探偵が早すぎる』(井上真偽著)


テレビドラマが 

とてもおもしろかったので

原作を 手に取りました


(ドラマの広瀬アリスちゃんが、とても魅力的でした。ドラマのほうがいいかな~。)


(ブックレビュー、あとひとつ・いきますね


コメント (7)
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