埼玉県秩父・長瀞「小さなホテル セラヴィ」の管理人(オーナー)が綴る、日々のあれこれ。
小さなホテルセラヴィの「時を愛でるよもやま話」
命日
[もう4年なんて、早いね。」母が言った。
皆が納得した。
去年も一昨年も母は同じように言っていた。
9月1日父の命日である。
なんというか実感が薄い。
この世にいないことは知っているが
あまり深く考えたことがないので
未だ思い出して涙することなぞはない。
泣いたのは亡くなった日からお葬式の日までの数日だけ。
フャザコンでその上泣き虫なのに不思議でならない。
父が逝ってから時間は速度を増した。
4年といわれてそうなのかって思うくらい。
過ぎ去った日々が思い出せないほど忙しかった。
年々時間が経つのが早くなるらしい。
時は重って行くのではなく
新幹線の窓から見る景色のように
猛スピードで通りぬけ
こころに留まらない。
貴方が旅立たれて4年
いつも貴方に褒めてほしかった娘は
0.1ミリでも成長は出来ていますか?
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