千歳桜

信州湯田中の友人の宿にお邪魔して
「宇木の千歳桜」
樹齢約800年の満開のエドサクラを見せてもらいました。

りんご畑をバックに
巨木が一本
静かに咲いておりました。

立派な太い幹の下には
800年の土の記憶を呼び覚ますように
土から盛り上がった根っこがうねってました。

時を越えて変わらず咲き続ける桜の大木

折れた枝が人の手により添え木がされ
大切に手当てされていました。
年老いた木は
なおその手の先に
見事な桜の花を咲かせる。

見上げる桜の大木
時折満開の淡きピンクの花びらが
かすかな風にも舞う。

まるで花が自ら額を蹴って
春風に身をあずけるように舞う。
今も昔も変わらない青き空に
自由の風と共にに舞う。

儚い美しさの影に隠れる強靭な生命力

美しさへの誇示も生命への執着もなく
静かに永き時に身を任せるその姿に

「人間なんてちっぽけなもんだ。」

200年後も千歳桜の下
ちっぽけな人間が
管理人と同じように
この桜を見上げているのだろう。












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