やぶらん


やぶらんの実が付き始めました。
もう秋です。
藪の中に生える欄のような葉が名前の由来です。

やぶらんはいろんな顔を見せてくれます。
初めはブドウの房のように小さな薄紫の実
でもこれは実ではなく
蕾だった事を後から知り驚かされます。

蕾が開き、
中から鮮やかな黄色の笑顔を無邪気に覗かせます。
小さな小さな花は、それはそれは可愛い(#^.^#)

秋の風が吹くと花は枯れ
次は、初めより何倍も大きな緑の実を付けます。
その実は、冷えた空気と共に
すべてを隠す黒に変ります。

花言葉は、隠された心

「隠された心」とは
本当にやぶらんに似合った花言葉です。
様々に色を形を変え
まるで本心を隠すかのように
人を翻弄させます。

隠された心は
暴くものではありません。
安っぽい正義の剣で傷をつけてはいけません。
何故なら、それは別名「隠された真実」だから

「隠された心」
隠さなくては壊れてしまいそうなもの
自分でしか守れないもの
偽りなき心
触れられたくないもの
言葉にしてはいけないもの
神と自分のみが知るもの
真実

人は多くの心を持ち
真実とは一つではないと思う。

例えば
心のままに生きるの事が、
心への真実
でもそれは、
人が思う真実とは異なる事がある。

どちらも正しい時がある。
そんな時
隠すのです。
捨てられない真実を・・・

幼い頃、
ゴミ捨て場からセルロイドの人形を拾って来た。
母に叱られ直ぐに捨てるように言われた。

捨てられなかった。
そっと隠して部屋に持ち帰り
洋服を洗い、顔や身体を磨き
ベッドの下に人形の寝床を作って隠した。

悪い事と思った。
でもそれでもいいと思った。

母に嘘をつくことは大変悪い事で
捨てられた人形を可愛がる心は悪い事ではないと思った。
それに・・・
可愛そうな人形を捨てることは、
私の中では、してはいけないことだった。

人形は私を呼んでいたし
私も彼女がとても気に入っていた。
でもそれは、
母に言えば「屁理屈」で終わる話だった。

口にしては壊されるものがあった
心のままに生きる事が難しいのは、
大人に子供の意見が通らないからだと思った。

でも大人になっても
言えない言葉が出来た。

私は心を隠す場所を見つけた。
それは、自分の中にしかなく
隠れた心は「純粋と言う真実」

自分の心のままに思うことが
他人・世間の判断と違う事がある。
でもその判断は、
神のみぞ知るところ・・・

まさかこの実が蕾だったなんてと驚かされた
やぶらんの淡い紫に包まれた
黄色い小さな小さな花は
実に無邪気で美しい!

やぶらんの見せたあの一時の笑顔が
もしかしたら
「隠された心」なのかも知れないと
管理人は思いました。







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