吾亦紅


こちらは、吾亦紅(われもこう)です。
管理人の好きな秋の花の一つです。

吾も「紅」と言う
人はあまり見てくれないけど、
「私だって紅色」と言うのでしょうか?

鶏頭の花や曼珠沙華の鮮やかな紅色が
ひと際目を引くこの時期に
秋の色に染まりそうな吾亦紅の気持ちだったのでしょうか?

吾亦紅は「吾木香」と言う書き方もします。
若山牧水が
『おもひのほかにつややかなのは吾木香であらう。
故あつて髪をおろした貴人の若い僧形といつたところがある。』
と「秋草と虫の音」の中で書いています。

確かに生えている時は牧水の言うとおりつややかですが
摘んで生けると直ぐに色や艶を失ってしまいます。

ドライフラワーのように乾いた印象がありますが
そう、野に咲く吾亦紅は思いのほか、艶やかなのです。

野にある吾亦紅の紅は
深く底に紅色をたたえる
沈静の中に揺らぐ炎のような

それは歳を過ぎ行く女性の
想いににも似る

吾亦紅・吾木香
己を問い、人に問いたい時がある

女は死ぬまで誇り高い「女」で居たいと思う
管理人の尊敬する先輩は
一度も化粧をしない。
理由は「ブスだから」・・だそうです。
(ご本人の言葉通りに書きました)
実際はチャーミングで大変お洒落な女性です。
「でもね・・・」
彼女が言いました。
「棺に入るときは紅を塗りたい」と

紅は女の象徴・証し
吾亦紅は女の魂の花

退紅という洗い染めの色がありますが
吾亦紅の紅は
真逆にありますね。
紅に年月を重ねた沈紅色

鮮やかな紅色より
こんな深い紅色にとても心惹かれるのは、
管理人も一人前に
女としての歳を重ねたこれたお陰かしら・・・

それとも
赤ワインを思い出させるボルドー色のせいかも^_^;

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