鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

できました!『わたしたちのカメムシずかん』

2016-09-18 05:33:25 | 日記

 2014年春から、岩手県葛巻町で取材をして制作した『たくさんのふしぎ 『わたしたちのカメムシずかん』」

見本誌ができてきました。

本やさんに並ぶのは、10月1日から5日くらいになります。

制作にご協力くださった、たくさんの方々に感謝でいっぱいです。

来週、葛巻に届けに行きます~

 

 

 


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願いがひとつ、かなった

2016-09-17 16:53:22 | 日記

 

 クズがはなざかり。

もう3年前から探しているクズの花で育つウラギンシジミの幼虫。

クズはいろんなところに旺盛にはびこっている。

あっちのクズ、こっちのクズ、と探し回っているのに・・・・・・

マルカメムシやオオメカメムシはたくさんいるのに・・・・・・

あの花の色に擬態しているウラギンシジミの幼虫には出会えません。

私のそんな嘆きをきいて、虫友のひとりがいる場所をおしえてくれました。

そして、ついに願いが叶った!

 

ウラギンシジミ幼虫がおしりから、一瞬打ち上げる花火。

(ウラギンシジミ終齢幼虫 1センチ)

「花火」はほんの一瞬だけ。すぐにひっこんでしまうので、

ねばって、ねばってやっと撮れたのはこの1枚だけでした。

 

 


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キイロテントウ一族集合

2016-09-15 14:56:45 | 日記

近所にやる気なさそ~な家庭菜園があって、

そこの柵から小さなエノキがはみ出してて、

それがこのところ裏うどんこ病にかかってて・・・

で、いるかなぁ、と見たら、キイロテントウ幼虫、蛹、交尾している成虫とそろっていました。

 

お友達のクモガタテントウもいっしょ。

 

おまけにアカボシゴマダラの卵も。

菌食のテントウムシって、好きだなあ。


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「すごい」尽くし

2016-09-05 08:39:36 | 日記

あーあ、終わっちゃった・・・

美味しい飴をなめ終わるのを惜しみながら口のなかいっぱいに味わい楽しむように贈っていただいた『わくわく昆虫記』読みました。

 登場するのはどれも身近な普通種たち。これらを当代随一の昆虫学者が一種一種ご自身の回想

のなかから思いをこめて語り、これまた当代随一の自然写真家が写真で魅せる―昆虫もすごいけ

れど、筆者も写真家も「すごい尽くし」の1冊。

 しかも写真はどれもこの1年くらいの間の撮り下ろし。

「回想」と「今」が両方ある、というところがいいな。

どの虫も「思い出」のなかだけじゃなくて「今も」いる、ってところが。

特に何枚かあるフィルムカメラの作品の描写力には息がとまった。


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なんか・・・いい夏

2016-08-27 07:38:30 | 日記

 今年は5月から8月半ばまで、来年予定している新刊のための取材で忙しくしていました。

これは主に「達人とフィールドを歩く」というページのためのもの。

野外の取材は、テーマの虫の生息時期、天候や季節のこともあり、延期をやむなくされることもあったのでたいへんでした。

でも、その日の取材が終わって、フィールドを後にするとき、

本をつくるためにいくつもの課題のあった夏って―なんか、いい夏だったなあ、と。

いろいろなことに、いろいろな人に、感謝でいっぱい。

 仕事終わって、日が暮れて・・・・・。

 

 

 私はふだんフィールドでは、どんな虫でも片端からみていくほうですが、

取材では、トンボとか甲虫とか、テーマを決めて、その道の達人に徹底的に

見つけ方や観察の仕方を教えてもらう、ということをやってみて

想像以上に、探す虫によっていろいろな違いがあり、コツがある、と認識を新たにしました。

この夏学んだことを、本の内容に反映してお伝えできれば、と今いっしょうけんめい書いています。

 

 でも、家で仕事ばかりでは・・・・と

飼育しているのが、これら。

ツノトンボの卵から孵化した幼虫。

 

今このくらいになりましたが、まだ4ミリ。肉食なのでエサがたいへん。

アリマキをあげてきましたが、どうも発育状態がいまいち。

 

立派な成虫になってくれるといいのですが。

 

 シンジュサンの幼虫も、いっぱい食べてそろそろ蛹化の気配。

若齢。

 

終齢に脱皮したところ。

 

どんどん青味が増してきた

 

10月のはじめには、足かけ4年かかった『わたしたちのカメムシずかん』がいよいよ発売。

9月20日には表紙のご紹介ができると思います。

初めて会ったときに2年生だった子どもたちが、もう5年生・・・・・・。

印刷があがったら、たくさんの協力をしてくれた葛巻の人たちにさっそく届けに行こう!

 そろそろ11月のジュンク堂での昆虫フェアの準備に取り掛からねば。

11月9日、25日の2回、カメムシをテーマに、ジュンク堂池袋店で、トークセッションをします。

詳しい内容などは、またお知らせします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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オムツをはいた虫さがし

2016-08-13 10:27:53 | 日記

昨夜はアブラゼミの羽化ピークの日比谷公園で、

来年出す本に載せる予定の「羽化を見つける子ども」、の撮影に行きました。

編集Sさんのご子息Hくん2歳のご協力を得て。

今朝画像見ると、面白いのがけっこうある。

ベビーカーを降りていっちょまえに虫かごもって出てくる幼虫をさがしているところとか。

この年から虫に親しめばいいよね。

都会に虫がいないなんて、ウソだよね。

 

お父さんのヘッドライトを装着して羽化を見るころにはちょっと眠そう 。

なんせ昨日は私が集合時間を間違えて2歳の子を1時間も待たせてしまう、というまさかの失態・・・。

日比谷公園には例の人たちがいっぱい徘徊しているので、暗がりも安心して歩けました 笑 。


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ジュンク堂池袋店7FのGOMIMUSHI展

2016-08-11 21:23:27 | 日記

足かけ4年になる岩手県葛巻町の取材をもとにつくった『わたしたちのカメムシずかん』、

ついに初校が出ました。10月はじめの発売まであと少し。これを機に去年につづき、池袋ジュンク堂

7Fで『鈴木プロデュース大昆虫展2016』(このタイトルどうしても恥ずかしいので変えられないかな・・・せめて「大」を取ってほしい)と壁面展示をします。今年はフェア台だけでなく、同時に壁面の展示も担当します。

フェア台で展開する虫本ブックフェアの選者は、『むし探検広場』園長、川邉透さんです。

 壁面正面には、『わたしたちのカメムシずかん』で絵を担当してくださった絵本作家はたこうしろうさんの、原画がずらっと展示されます。

他にも、『カメムシのタマゴ美比べ ~誰のタマゴかな?~by新開孝』

     『向井裕美のベニツチカメムシの保育行動研究』

などなど、カメムシ関連の展示が満載です。

どうぞ、お楽しみに。

 

 ところできのうは展示の打ち合わせに行ったのですが、
今開催されている『GOMIMUSHI』展の福井敬貴さんの作品があまりに素晴らしいので息をのみました。

その標本制作の完璧さで有名な福井さんの標本。

実物を見るのは初めてでしたが、信じがたい美しさ。

そして福井さんの専門は彫刻。

この彫刻作品もスゴイ!

金色のゾウムシ像、欲しいなあ。

20万円だけど・・・・・。

この暑さでフィールドはきついという方、ぜひ足を運んでみてください。


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トンボに接近する法

2016-07-20 21:42:38 | 日記

 

 きょうはトンボの師匠に、トンボに接近する法を伝授してもらいました。

ショウジョウトンボ

 

キイトトンボの交尾

 

指にだって乗っちゃう!

きょう教えてもらった方法は、来年出版予定の本で紹介します。

トンボって、遊んでくれる虫なんだなあと実感。

トンボと遊ぶ観察会もできたらやりたい。

 

 

そこへ、ヤマトタマムシも飛び入り

 

タマムシの死んだ振り、初めてみました。

 

 

 


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宮崎はすごい!

2016-07-03 16:54:07 | 日記

 6月下旬、ずっと願っていた宮崎虫旅に行ってきました。

 宮崎、初めて。

 西も東もわからないけれど、ここは自然も虫も濃く、しかもすごい虫目人がいる、しかもふたりも。

 ひとりは昆虫写真家のSさん、もうひとりは数々の図鑑などで著者から「掲載するのにこの虫がいなくて困っている」という要望に応えて、たくさんの協力をしていらっしゃるYさん。

さらに、去年のボルネオ虫旅にも同行してくれたIさんもいっしょ。

 

 Sさんは宮崎の北部にアトリエがあり、Yさんは南部の海沿い 日南市におすまい。

 そこで、宮崎県を北に南に、あっちこっち。

 梅雨の真っ最中、しかも大雨になることが多い宮崎。

でも、ベニツチカメムシのユニークな保育行動が見られるのがちょうどこの時期なので

大雨にも負けず、突き進むしかないのだ。

旅の途中で宮崎空港に落雷があり、空港が閉鎖、というニュースがながれ

夫、娘、妹たちから「だいじょうぶ?」コールが。

でも、この旅のあいだ、なぜか雨が落ちてこない合間に、虫スポットに居ることができ、

ほぼ予定した場所をまわって観察することができた。

もうね、今年の晴れ運をすべて使い果たした感じ・・・・・・。

 

 私が宮崎まで行ったのは、ベニツチカメムシという、非常にユニークな保育行動をする2センチほどのカメムシが見たい、というのが主な目的だったのだけれど、このほかにもお二人のおかげで、今までの虫遠征でいちばんいろいろな虫―一度見てみたい!と思っていたような―を見ることができました。

 ベニツチカメムシについては、次の著書と、今年11月に開催予定のジュンク堂池袋本店での

『大昆虫展 2016』で多くの方にその興味深い生態を知っていただければ、と思っているので

ブログでは触れないけれど、ベニツチカメムシ以外にも見られたものいっぱ~い。

 

トビナナフシ

 

タケトゲハムシ

 

ルリモンホソバ。トイレに行ったら必ず蛾をチェック。

 

セモンジンガサハムシ

 

おそろしや、タカサゴキララマダニ。

 

シンジュサンの幼虫

 

リンゴドクガの幼虫

前から見ると、色白の顔

 

Yさんちのお庭にいたリュウキュウベニイトトンボ。こんなのが庭に来てしまうのだ!

 

マルウンカ

 

日南で泊まったホテルからの眺め。海と山に囲まれている

 

不明ゾウムシ

 

あっ、アケビコノハ2齢幼虫だ。やっぱり年3化

 

Iさんが捕まえたアカイロトリノフンダマシ。かわいい!

 

イシガケチョウの幼虫!

 

アオバセセリの巣。

 

クロセセリの幼虫。これもYさんの庭のミョウガの葉に。

 

Yさんが採卵したサカハチチョウの卵。

 

クロコノマチョウ幼虫と卵

クロコノマチョウ幼虫は孵化するとお行儀よく葉裏に一列に並ぶ。

 

マダラナガハネウンカ

 

3泊4日の旅からの帰り道、二子玉川駅のホームを歩いていたら

自販機のそばになんとヒゲコガネがひっくりかえってもがいていた。

 最後まで虫に恵まれた(笑) 宮崎への虫旅だった。

 

 

 

 

 


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きょうから開始 竹上妙さんの木版画展

2016-07-01 08:47:51 | 日記

 

 私の著書『虫目のススメ』の、テントウムシのカバー木版画を制作してくれた竹上妙さんの

『探しさがされ』(池袋ジュンク堂7F)、

 

 

と『飛んで、日に日に夏になる』(西荻窪ギャラリーウレシカ)

の、2つの個展が今日から同時開催されます!(ウレシカは7日開始)。

 またこれを記念して、特製 作品集も。

会場での特別販売。1200円 手刷りの帯付き!

 

この個展には私もちょこっと参加しています。

ふたりで大好きなイモムシをテーマに絵本をつくろう、と

この一年間、いっしょにフィールドで見つけたイモムシたちをテーマに

絵本を制作中。

その一部を、今回展示しちゃおうと。

テキストを囲んでいるのはそれぞれのイモムシの食草。

展示でももちろん読めますが、

きょうは1ページ目のテキストを特別公開!

ストーリーはこんな風にはじまります。

 

「やだなあ、ここ。お店も近くになくて不便だし、学校遠いし(歩いて25分なんて・・・)道はボロっちいし、いじめっ子はいるし、なかなか友達できないし、へんな虫いるし・・・・・・。

三年生になった桐子(とうこ)は、おとうさんの仕事の都合で、都会のまんなかから山に囲まれた○○町へ引っ越してきた。

「早く帰ろっ、と」

ホームルームがおわると、桐子は急いで教室をでた。

うろうろしているとまた、背中にいっぱい「ひっつき虫」をくっつけられるから。

カーディガンにいっぱいついていて、ぜんぶとるのに、おかあさんといっしょにすごく苦労した。

あれは誰がやったのかわからなかったけど、たぶんあいつだ、と桐子は思う。

きっと、「イシイくん」って呼ばれているやつだ。背が低くて色の黒いやつ。

  

通学路はひどくぬかるんでいて、水たまりがいっぱい。

朝はあんなに雨降っていたのに、今はもう青空だ。

「ながぐつと傘、じゃまっけだなあ」

「あっ!」

傘をふりまわして駆けだしたときだった。

道のまんなかまで張りだしていた木の根っこにつまずいて、看板が倒れるみたいに、ばたっ、と倒れた。

 頭のなか真っ白。

ヒザとおでこと鼻と肘が痛くて、起き上がれない。

涙がこみあげてくる。

すこーし、痛みがひいてきて、桐子がやっと顔をあげると

目の前に小さくてやわらかそうなササの葉があった。

その一枚の葉の上に、……なんだろう?!

「ネ、ネコの顔……」

これって、何?

それは痛いのも、ころんだ情けなさも忘れさせてしまうほど、ふしぎなものだった。

 

つづきは、ぜひ会場で読んでください。

 

 

 

 


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