Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

猫目く~ん!

2006-06-11 00:24:58 | movie



大学のサークルの先輩に誘っていただいて、観にいってきました『猫目小僧』
渋谷ユーロスペースにて。
『猫目小僧』は、以前CSで放映されてた、紙芝居っぽい手法の不思議なアニメーションが印象に残ってますが、今回は実写です。

映画館前に着くと、猫目くんのお面をつけた軍団がステッカーを配っていたので、もちろんもらいました。
3階の劇場に行くと、あれれ、なぜか子供さんたちが。
そう、なぜか親子連れがけっこういたんです。
これってそういう映画なの??
ウメズだよ?井口昇だよ?
ユーロスペースに小学生、ってのがなんか奇妙でした。

しかし、映画観るとちょっと納得。
おお、確かに子供でも観れるわ、この映画。
田舎ののどかな風景の中で行われるゆる~い(変態)特撮モノ、といった雰囲気。

だけど、大人としては、あらゆるところに差し込まれた、井口監督のフェチズムに反応してしまいますよ。
美少女たちが口に異物を突っ込まれる、その様子がほんとに好きなんでしょうなあ。そういうシーンがやたらとねちっこく撮られています。
しかも、最初は普通にオーラルセックスを暗喩しているのかと思いきや、いやいや、この口から寄生する妖怪の形状から考えると、これはもしや・・・。
そういえば、前読んだ井口監督のエッセイ本にはスカトロ話が満載だったし、そういうAV撮ってたらしいしなあ・・・。

と、いろいろ妄想を広げて楽しむ作品でした。
子供とお父さんでは感じるものが全く違いそうな。

面白かったです。
猫目くんのもったりした体付きも、主人公の弟の過剰な小学生演技も、パンをぶつける美少女も、載寧龍二演じる性格悪い色男も、つぶやきシローも。
意外に笑える作品でびっくり。
ヒーローものっぽい雰囲気もあり、ゾンビもののテイストもあり、切ないラブもあり、そしてコンプレックスについて考えさせられる部分もあったりして、オススメですよ。
私も、今度叫ぶ機会があったら、石田未来のように、両手の指を思いっきり開いて口の前にあててみよう。