心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

前川實2009「決戦!八王子城」揺籃社

2009-07-08 09:55:29 | 
前川實2009「決戦!八王子城」揺籃社

「八王子城の謎を探る会」を主宰する歴史研究家の地元の出版社からの5冊目の著書。全88ページのブックレットです。

「茶道太閤記」「小田原記」「北条氏照軍記」「武徳編年集成」「慶安古図」という古い記録と、それらの解説本、そして新たに国立天文台暦計算室での調査資料などを駆使して、豊臣勢が北条勢が守る八王子城を落とした経過を、時刻と場所を追って、地図で示しながら記載していて興味が尽きませんでした。

天正18年6月23日とは、グレゴリオ暦の1590年7月23日なんだそうです。
前日22日22時48分の月の出を合図に、満月から5日後の下弦の月明かりに乗じて、3000人の守備隊に、6隊からなる50,000人が攻撃を掛け、18時間後の23日午後2時頃の決着までを推論していっています。
包囲して談合し無血開城するという戦術ではなく、討ち死約2500、負傷者6000という、死闘があったと伝えています。

ぼくの生まれた街からの兵も参加してたんだ・・・

八王子城は、今では北高尾山陵とも呼ばれている、高尾山との間に中央道を挟む北側稜線に在りました。
昨年夏に歩き、戦国時代の山城で、至るところに遺構があるのと、小さな祠のある狭い本丸跡が印象的でした。
それは「兵どもが夢の跡」を感じさせる山歩きでした。

この小本の地図を持って、また歩いてみたくなりました。


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