茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

海苔とお茶

2009年10月29日 | Weblog
人生で初めての歯痛に襲われ
夜は眠れない朝は起きられない
お弁当など作れない
ちょー手抜きで
海苔弁をつくったら
たいそう喜ばれました
ラッキー

ところで
海苔といえばお茶屋さんで
よく扱っている商品です
海苔とお茶は一緒に売られていますね
なぜかというと
海苔もお茶も取り扱いが似ていて
繁忙期がずれているから
一つのお店で両方を取り扱うようになったのだそうです

どちらも湿気を嫌い
香りが命です
海苔は10月初旬に種付けがはじまり
11月初めから3月下旬まで
のりの原藻の摘み取りが行われます
海苔もお茶のように
初摘みのものは柔らかく香りがよいそうです
そして2週間もすると海苔芽が伸びて
二番摘みができるそうです
これもお茶と同じで
回を増すごとにこわくなるのだそうです

海苔も古代から食されていた記録はあるものの
流通が整うのは江戸の後期
お茶と同時期なのですね
3月で海苔の仕事が終わると
4月からはお茶の季節
夏の番茶が終わって畑を整えると
海苔の種付けの季節
山と海のよいサイクルがあったのですね

お茶に海苔のような香りを
感じることがあるかと思いますが
これは
いつも一緒にいるからではなく
お茶の中に
ジメチルスルフィドという海苔香の
成分があるからなのです