茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

水に浮かぶ月

2009年10月03日 | Weblog
雷で目を覚ましました
強い雨です
あーあ
お月様はダメだな
お月見茶会は中止にし
大船の温泉に行きました

正しくは横浜市栄区に
田谷の洞窟とよばれる名所があります
鎌倉時代初期開創といわれる修禅道場で
約1キロにわたる洞窟になっていて
壁にはたくさんの仏様が彫られています
もちろん中は真っ暗
入り口でろうそくを一本もらい
風に揺れる炎を大事にしながら
歩いて巡るのです

そのすぐそばにできた
一日500円の温泉は
この洞窟をイメージしていて
気持ちが落ち着いてなかなかでした
初めて体験する電気風呂で
すっかり元気をとりもどして来ました

気が付けば雨は上がり
どんどん空が晴れてきて
もしやと思っている間に
温泉に映る月発見
平安時代の貴族は
池に船を浮かべ
水に映る月を愛でて歌を詠んだと言いますが
まさか温泉に揺れる名月を観賞しようとは
思いませんでした

今年は中秋の名月の翌日が満月となります
明日の15:00です
明日は葉山の長者が崎で
満月浴を楽しみながら
月点前でも
いややっぱり盆点てかな
ゴザかついで行ってきます

そういえば
去年はススキがまだないと言って
探し回っていましたが
今年はもう開きすぎてしまいました
一昨日床に飾ったススキが
今朝は畳みにばらばらとこぼれていました

いくめぐり過ぎゆく秋にあひぬらん
かはらぬ月の影をながめて
待宵小侍従 (「新勅撰和歌集」)