茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

月見団子

2009年10月02日 | Weblog
テレビで
関西の月見団子は
白いお団子に餡の帯をしているが
これは食い倒れの街の大阪人が
上新粉のお団子だけではおいしくないので
餡を巻いちゃったと説明していました
餡の帯をしている月見団子を見たことがなかったので
へ~~さすが大阪!などと思い
デパ地下で関西の月見団子を探しました

画像は京都鼓月さんのお菓子です
これはどう見ても
里芋です
中秋の名月は芋名月と言われますが
この芋とは里芋のこと
ですから餡の帯を巻いているのではなくて
餡で里芋をかたどっているのです
関東では
白い丸いお団子を重ねて
別に里芋を籠に盛ったりしますが
関西では里芋をお団子にしちゃうのですね

でもテレビのお団子は確かに帯でした
テレビの人が紹介した由来もあるのかしら

今、お芋というとジャガイモが一番身近かもしれませんが
ジャガイモがジャガタラ(ジャカルタ)から渡来するのは
17世紀のこと
日本人がずっと食べてきたお芋は
山に生える山芋と
里に生える里芋でした
縄文の頃から食べられていたそうですが
子芋がころころいっぱい付く里芋に
子孫繁栄を托したり
その秋の収穫を感謝したり
愛されてきたお芋です

さすが鼓月さん
ただ餡をくるんでいるようですが
これがなかなか難しいです
私がつくると
チョコレートの「きのこの山」になります
今宵は嵐
明日の名月はいかに