お菓子教室Cakes&Tea(ケーキ&ティー) わかこのお菓子な生活


福島県会津若松市にある洋菓子、パン、和菓子の教室です。

 会津産上新粉でお菓子作り

2009-05-31 | インポート

 今日は、4度目の米粉のお菓子作り講習を頼まれて、再び柳津に行ってきました。

前回と場所は同じですが、今回は坂下の小さなの方達の集まりでした。昨年11月から4度目の米粉の講習ですが、主催者が違うので毎回講習の内容はほとんど変わっていません。

でも、毎回使う米粉が違っていたり、主催者側の米粉に関する知識が違っていたりで毎回発見があります。

 今回の発見は、地元で製粉したキメの粗い米粉でも私の作った米粉レシピは通用するということ。つまり、製粉技術の発達で広がった米粉ケーキ。ケーキ専用の米粉があちこちで売られるようになりましたが、今回頼まれて使った米粉は、市販の上新粉よりもずっと、キメの粗いものすごくざらつきのある米粉だったのです。

 「この米粉で講習してください。」そう頼まれて持ってきていただいた米粉のサンプル10gあるかないかのわずかの量だったので、試作してみる事もできないまま講習日当日を迎えました。

 あまりのざらつきに仕上がりが想像できなかったので、食べ比べていただくのもいいかな?と思い、用意していただいた米粉とまんまーじゃでも売られている会津産米粉を両方使って食べ比べてみる事にしました。

 その結果、シフォンケーキは地元製粉のものが多少ざらつきはあるものの、しっとり感の方が強く、今日食べ比べて頂い16名が全てがざらつきは、全く気にならないということでした。

 カップケーキも作ったけど、こちらは主催者ギリギリの量だったので私は、食べていないけど、見た感じはケーキ用米粉と表情がちがいます。ざらつきがあったという声は聞いてないけれど、残りの米粉をいただいてきたのでキメの粗い米粉でどの程度のお菓子ができるかいろいろ作ってみたいと思います。

 ちなみに中華点心の大根餅も講習しましたが、餅はさすが米粉の得意分野。全て、用意していただいたキメの粗い米粉で作りましたが全くざらつきなく問題なく作ることができました。

 1回目に頼まれた米粉講習は、主催者が郡山で製粉してきたというきめの細かい米粉を使いました。2回目の講習は、北塩原産の四国で製粉してこれから販売予定というものすごくキメの細かいパウダーライスを使いました。3度目の講習は米粉は私が用意したので、北塩原産のパウダーライスと喜多方産の米粉ミックス(まんまーじゃに売られているもの)の2種類を使い分けました。

3年前にも若松市役所の農政課で頼まれて米粉のお菓子講習をしたことがあったけどその時の米粉も会津産でキメが粗かった。でも、今回の米粉のキメの粗さはそのとき以上です。

市販の上新粉よりずっと粗いので、試した事がありませんでした。その米粉で問題なくお菓子が作れる。それこそが地産地消につながるのでは…と感じました。今まで、米農家の方が多く講習に参加してくださったのに、ケーキ用米粉を勧める自分に矛盾を感じていました。だからと言って上新粉を用意しても会津産ではないので 結局、会津産のケーキ用米粉を買って用意していたのです。

 …と言っても、ケーキ用米粉でないとざらつきのある仕上がりになるのは、事実。つまり、配合や作り方によって、ケーキ用米粉でなくても作れるのです。

 応用コースでも今実施している米粉のケーキ。上新粉でも美味しいケーキ作りをもっと提案したいと更に思ってしましました。