お菓子教室Cakes&Tea(ケーキ&ティー) わかこのお菓子な生活


福島県会津若松市にある洋菓子、パン、和菓子の教室です。

お菓子教室開業前

2007-02-25 | お菓子教室を始めるまで

Photo_17  実は、お菓子教室を台所でやる事を決心した理由がもうひとつあります。教室を始める前の年にシステムキッチンを購入したのです。それまで30年前に製造された流し台を使っていて、気に入らなくて何度もペンキで塗り替えを繰りえしていました。でも、流し台より気に入らなかったのは、床。10年以上前にその家を建てた時大工さんに進められたピンクの小石模様の床は、たくさんの隙間にゴミがたまってしまい半日かけてブラシでこすってきれいになっても3日ともたない最悪なものでした。それが気持ち悪くて本当は床を直したかったのです。

 システムキッチンをほんとに買ってもらえるなんて思ってもいなかったのですがたまたまガス展で3日間展示したキッチンを激安で売っていたのです。サイズも我が家にぴったり。父を説得してついに購入してしまったのです。ついでに床も木目模様に貼り替えてもらいました。取り付け費用や床も混ぜたら結構いい金額になってしまいましたが薄汚いイメージの台所から憧れのイメージに近づいて、お菓子教室の夢を現実に見るようになったのです。

 お菓子教室を始めるために太郎庵を辞めた直後からお菓子教室の準備を始めました。

 なるべくお金をかけないで始めようと思い古くなった台所の壁紙を自分でペンキで塗ったり、飾りつけ、家庭のものをなるべく隠す大掃除をしたりしました。それまでの家庭のイメージからかわいい教室のイメージに変更するためにお金をかけない工夫をたくさんしました。

そんな事で教室にイメージが出来上がり、太郎庵を辞めて2ヵ月後ついにお試しコースを5ヶ月間に渡って始めました。パソコンもワープロもできない私は、手書きで案内を書いてあちこちにおいてもらえるところを捜しました。そして月刊誌の会津嶺に情報として送ったら掲載してもらいました。

 5ヶ月間にわたるお試しコースは大反響でした。もちろん毎日参加者がいるわけではないので太郎庵を辞めて教室を本格的に始める7ヶ月間は、太郎庵にバイトとして通いながらの日々でした。

 今考えれば、お試しコースのために準備した道具はほとんどありません。安いボールと鍋を数個そして100円ショップで細かな道具などを買ったくらいで今まで好きで集めてきたお菓子の道具をここでまとめて使った状態です。狭いキッチンで6人同時に作ることもあり、要領がよくなるわけがありません。

 それでもたくさんの方に喜んでいただき、アンケートでたくさんの意見をいただきました。

 本格的に教室を始める時には、ミキサーと1ドア冷蔵庫、1万円のオーブン1台、ワープロを買い、入会金の分で泡立て器orパレットナイフ、カード、ゴムベラをプレゼントにしたのでたくさん購入して教室用にもおろしました。今考えるとここまでお金をかけずに仕事開業をする人はいないんじゃないかと思ってしまいます。

 教室開業の案内は再び会津嶺に掲載してもらい、知り合いの紹介で情報紙の週刊あんぐるにも記事として掲載していただき、初年度のみですが広告料0円でした。v(^ ^)v

 そして、想像をはるかに超える入会希望の方からの連絡がきたのです。


お菓子教室を始めるまで

2007-02-24 | お菓子教室を始めるまで

 私がお菓子作りに目覚めたのは、高校生のとき。それまでお菓子を全く作ったこともありませんでした。好きなことといえば、工作。料理やお菓子に関しては全くの無知だったのです。

 姉が製菓学校に進んだ事で私も影響されて、突然目覚めて選んだ高校の家政科…。それが私にとって自分の好きなことを見つけることができる楽しい授業でいっぱいでした。

 高校のときに学校に作って持っていったオーブントースターで焼いたクッキー。それを食べた褒め上手の友達が、「すごい才能ある」とめちゃくちゃ褒めてくれて、本気で才能があるんだと思い込んでしまい。お菓子作りに目覚めてしまいました。(^ ^;

 念願のオーブンレンジを買ってもらった次の日から『平成』になり、テレビが面白くないとお菓子作りをしまくっていたことを懐かしく思えます。(今もそのオーブンを教室で使用しています。)

 今日の料理と3分クッキング、その他の料理番組で週1回お菓子をやっていたのでとにかく録画したりして、見まくっていました。でも、その頃なかなか材料を揃えることもできないとか材料が売っていないものもたくさんありました。

 高校を卒業して販売業に就職しました。高校の頃と違って自分お金でお菓子の材料も本も買うことができたので、いろいろなお菓子作りに挑戦しました。

 2年間勤めた会社を辞め、憧れだった辻製菓専門学校に入学しました。友達には、そんなに好きなら初めから、行けば良かったのに…といわれましたが、私にとって、就職した2年間があったからこそ、お菓子を知って専門学校に行くことができたことがすごくプラスになっています。全くわからないで授業を受けて全てが始めてなことよりも、知っているつもりだったのに知らなかったことを知ることができたり、先生の話してくれるお菓子の雑学が楽しくて、どんどんお菓子の世界に溶け込んでいきました。でも、不器用でのんびりの私は、実際に実習の時間になると、要領が悪かったり、流れをつかんでいなかったり…人より練習したのに、人より仕上がりがよくなかったり…。 器用な人がうらやましい限りでした。

 卒業後、地元に帰り太郎庵に就職しました。ここでも、不器用とのんびりの性格では、かなり苦労しました。でも、いつしか仕事も早くなって自分に自信が持てるようになりました。でも、早いと雑になるのが欠点ですが…(^ ^;

 太郎庵に就職した年に依頼を受けた、茶道の青年部の和菓子講習の依頼…。憧れのお菓子教室の第1歩と思い受けてしまいました。お菓子屋さんの仕事は朝早くて夜遅く、試作やレシピ作りは大変だったけど、なんとかこなし講習をすることができました。要領が悪く、内容も懲りすぎで時間を大幅にオーバーしてしまったけどとにかく私の念願の第1歩を踏むことができました。

 太郎庵に行ってる頃に楽しみにしていた月1回の中合友の会のお菓子教室。その頃は、辻学園の講師を勤めていた中合会津店の店長さんの奥さんが講師を勤めていました。毎回行くことは出来なかったけど、全てが楽しかった。

 ところが数回通った頃、店長さんの転勤で先生が教室を辞めることになり、楽しみの教室がなくなってしまいました。中合さんに聞いても、「先生がいないからもう終わりです」

 そして…悩んだすえ、私は言ってしまいました。「私にやらせてください」と。こうしてお菓子教室の講師とデビューを果たしたのです。正直、始めはずっとぎこちないものでした。でも、少しずつ自信にもつながっていきました。でも、忙しい太郎庵にとって月1回の教室と両立させることはとても過酷な日々でした。

 そんな時、中合教室の会場として使わせていただいていた、東北電力からもお菓子の講師の依頼を受けました。これ以上、講師の仕事を受けるのは、今の自分には無理。でもこれは、私とって最高のチャンスと思い、東北電力の仕事を受けました。そして、同時に5年間勤めた太郎庵を辞めて本格的にお菓子教室を自宅で開くことを決めたのです。


ひな祭りの部屋

2007-02-20 | カントリーキッチン

2003 Img_1065 Photo_11 Fh000111 季節ごとに変わるカントリーキッチン

でも、毎年ひな祭りに関しては、あまり変化がなかったかもしれません。

くまのぬいぐるみに小風呂敷を2、3枚重ねて待ち針でとめて、空き瓶の黒いふたに厚紙を貼り付けて、おだいり様にかぶせて、お菓子の包んであった紐をあご紐にして、アイスのへらをもたせて…。

お雛様は、コーヒーミルクの空き容器に金紙を貼り付けて、ラッピング帯で冠を作って、厚紙に金紙を貼り付けて扇子にしました。

まさに、オリジナルのリサイクル雛人形!!

あまりのもお気に入りで毎年、2月になるとこのリサイクル雛人形を飾っていたので同じようなパターンになってしまいました。実は、以前「模様替え」で紹介した今年のモンチッチもこの熊のお雛様に使っていた小物を使ったのです。大きいものは小さく作り直しましたがほとんど同じです。今は、熊よりもモンチッチの方がお気に入りです。

来年は、どうしようかな~(^ ^;


猪苗代のケーキ屋さん

2007-02-03 | まち歩き

Photo_7

 昨日、猪苗代にオープンしたケーキ屋さんです。

『Fuchs Berg 「お菓子工房ふくすべるぐ」』というお店で塩川線を磐梯町方面から来て、猪苗代のガソリンスタンド(出光!?)を右に曲がって(同じ場所を左に曲がると裏磐梯です。)猪苗代駅方面に向かう途中にあります。定休日は月曜日だそうです。

 これでまたひとつ、猪苗代にケーキ屋さん増えました。

 会津には、洋菓子専門店が少ないのでもしかすると、会津で一番専門店が多いのが猪苗代のような気がします。

 以前から有名な『ビルゴ』も12月に新装オープンしてイメージもガラッと変わり都会的なお店にと変わりました。 焼き菓子に力を入れたり、ケーキもフランス菓子中心で見た目はシンプルで味にこだわる都会的なイメージがあります。会津で、洋菓子専門店と言ったら一番ビルゴが有名なのではないかと思います。

 『デセールカワウチ』は、洋食もやっていて、ケーキの店内飲食もできますが、ケーキは主にテイクアウトに力を入れている気がします。マジパン人形やシュガークラフトなんかも販売しているようで本格的なケーキ屋さんと言っていいと思います。クリスマス近くになると毎年、ケーキバイキングやることで知っている方も多いかもしれません。

 カフェでおすすめなのが『TARO CAFE (タローカフェ)』猪苗代湖が一望できる絶景の場所にあります。49号線沿いですが若干奥にあるために見逃しやすい場所ですが、知る人ぞ知るおすすすめスポットです。デザート中心のカフェの為、食事はありませんが毎日多くの人が訪れるようです。確か…20代の男の人2人で始めたお店で(今は30代!?)シンプルでおしゃれな雰囲気が漂う店内です。ひとつひとつの器や小物もとってもおしゃれで洋書が置かれていますがそれがまたマッチした感じで、海外のカフェにでも来たような気分にさせてくれます。教室の生徒さんの中でも何人かお気に入りのお店と言うことで話題になった事があります。

 それから、忘れちゃいけないのが(^^;『太郎庵』(以前、私が勤めていました)もちろん太郎庵は会津に9店舗もあるので同じケーキもありますが、ここでおすすめなのが猪苗代店にしかないジェラート工房。他にもジェラート屋さんはありますが、太郎庵のジェラートは自然の野菜や果物を使っているので素材の味がします。「太郎庵が美味しかったから、他のお店で同じ名前のジェラートを頼んだら、香料の味だけで美味しくなかった」と話してくれた人もいました。

 特におすすめがこの5店、これだけで猪苗代のケーキ屋さん巡りができそうです。

 もちろん、柏屋も三万石もありますので、興味があったら、ケーキ屋さん巡りに来て下さい。

 猪苗代ではありませんが、磐梯町の役場の近くにある。栗田豆腐店の20代の娘さんの経営するだいずを使った手作り菓子の店『comaya』もおすすめです。

 ちなみに私は、お菓子屋さんの大変さを身にしみてわかっているので、お菓子屋さんを開く予定がないので対抗意識が全くありません。それに今やっているお菓子教室がとても大好きなのでこれからもお菓子教室を続けていくつもりです。

 


ロングバケーション

2007-02-02 | インポート

 1月25日~2月14日まで教室休業していますが、もうこの休日も半分が過ぎようとしています。

 本当なら、猪苗代は豪雪できっと若松まで通えないだろう。と思って休みにしたのですが、今年は雪が少なく、こんなんだったら休みにしなくてもよかったみたいです。

 8年前に教室を始めてから一番長い休みですが、休みと言っても毎日毎日、来年度4月からの試作をしたり、レシピを打ったり実習だけが仕事ではないので、試作に追われる毎日です。

 半分の休みが終わっても、まだ半分の試作も終わっていません。正直、この仕事のなかで一番嫌いな作業です。

  もちろん作るのは嫌いではありませんが、めんどくさがりやの私は作り始めるまでがおっくうで、イメージどおりにいけば楽しいのですが試作の場合、何か問題があると納得いくまで作る直さなくてはいけないのです。

 しかも今年は、慣れた教室の部屋ではなくて同居生活のキッチンで教室のようには、道具も材料も揃っていないので要領が悪くなってしまいます。

 そんなこんなで試作していると教室の生徒さんの「ここだと作業が楽だけど、家では…」という気持ちがよくわかってきます。

 でも、作ったお菓子をおいしいといってもらえると単純に嬉しくて、またたくさん作ろうという気持ちになってきます。

 思えば、去年の今頃、今よりずっと忙しい毎日でした。

というのは、教室の実習の他に今年度の試作とレシピ作り、そして、そして…(*^^*)

 自分の結婚式ので夢をかなえるためのシュガークラフトのデコレーションケーキ作りと、約100人分の引き菓子の9種類の焼き菓子作りやその冷凍生地作りと、その引き菓子のラッピング用品作り、それからケーキビッフェ用の冷凍デザート作り。その他にティアラとネックレスとイアリング2種類はビーズで作りました。

 これを1月~3月までに全て教室が終わってから来る日も来る日も作り続けました。

 ただでさえも一番忙しい試作の期間中によくなったな~と我ながら、関心してしまいます。

 先の見えない試作が終わるまでは、何か重荷を背負っている感じですが、去年の自分を思い出して、そしてなにより、自分のお城(教室のキッチン)でお菓子教室をやっている時間がとても楽しくてこれからもずっと続けて行きたい自分のためと、私のお菓子をおいしいと言って喜んでくださる生徒さんのためにこの先の休みも試作をし続けて、来年度の予定を作りたいと思っています。

 ちなみに今日、猪苗代に『ふくすべるぐ』というケーキ屋さんがまたひとつオープンしました!!