cahors日記

美味しいものを求めて東へ西へ

fromage voyage11 pierreさんのクロタン工房

2012-04-13 | 旅(海外)
随分と間が空いてしまったけれど

フランス・チーズ旅行の続き



ロワール滞在中は

始終、和子さんにお世話になりました。



朝食後、和子さんが迎えに来てくれ

車に乗り込み向かったのは…。




Pierre WEST。

ピエール氏のクロタン工房です。

クロタン農家は数あれど

ここは絶対に行きたかったところ。



というのも、仕事仲間のK君がかつて

ここに住み込んで山羊の世話からチーズ造りまで

お手伝いしていた地なのです。

彼は帰国後、地元で山羊を飼っていて

なかなか家を空けることができないため

ピエールさんへの贈り物をしっかり抱えて

伺いました~。



看板犬がお出迎え。




ピエールさん登場

ピエールさんのお顔の写真はないけれど

チーズ農家のおじさん、というよりは

パリのダンディなおじ様、な素敵な雰囲気。



早速、山羊小屋へ。

アルピーヌ種オンリーでした。



秋に妊娠して冬から春に赤ちゃんを産む山羊。

訪れた2月末はちょうど出産ラッシュ!!

赤ちゃん子山羊で一杯!



生後1~2週間の子山羊たちが

可愛らしい声をあげてました♪




赤ちゃん山羊は人間と同じ、好奇心いっぱい。

指を差し出すとオッパイと思って

歯もまだ生えてない口で

チュウチュウ吸ってくれます。



この子が可愛くて抱っこしたり

ずっと撫でてたら私に懐いてくれて。




ずーっと私の後を追って付いてくる姿、今も忘れられません…。

今はもう大きくなってるかな…。



この可愛い子山羊たち、130匹中100匹ほどは

売りに出されるそう。

その1匹の単価、なんと2.5ユーロ。

素人には命あるものの価格とは思えませんが

これが山羊農家の現実です。



ご厚意に甘えて

工房の中も見学させていただきました。




チーズ工房特有の湿気が多く暖かい空気。

とても清潔に保たれ嫌な匂いは一切ありません。




型入れしたカード。




AOCに認定されているクロタンは

造り方も材料も厳しく規定されています。




これがクロタン規定の型。




カードを型に入れた状態。

ここで余分な水分を抜きます。




型から出されたクロタンは

横の乾燥室へ移動。

普段目にするものより1回り大きいです。

ここから熟成を進めてどんどん水分を飛ばしていきます。



乾燥を進める送風機。




熟成が進むにつれて小さくなり

土地特有の青カビや白カビもまとってきます。




手前はかなり熟成が進んで

灰っぽいカビで覆われてます。




木炭(サンドレ)をまぶしたチーズも。




熟成違いでこれほど

見た目にも味わいにも差が出てきます。

手前から12日間熟成、3週間熟成、1ヶ月熟成。

右の茶色いのは2ヵ月ほど経ってカビも死滅した状態。

(ここまでくるとクロタンとしての価値は低く
 いわゆる見切り品として安く売られます。) 

熟成が若いと酸味が豊かで優しい印象。

時間ともに酸味が旨みやコクに変化していきます。

味の好みは十人十色。

私はしっかり熟成が好きだから

茶色を選びました。



山羊小屋と工房を見学させてもらい

満足していたら、何とお宅にまで。。






素敵なインテリア。




ピエールさんのパートナー、ダニーさん。

平日は会社勤めでご不在なのですが

見ての通り、怪我に遭われていて。

心配する私達に

この怪我のおかげで皆さんと

会えたからいいのよ~と

お人柄を表すような温かいお言葉…。



K君からの贈り物、日本酒もしっかり渡して。。




サンセールとともに。。。




クロタンの熟成違いをいただきながら

K君の住み込み時代のお話に花が咲きました。








これだけ厚いおもてなしを受けたのも

K君と和子さんのおかげ。



心から感謝してます

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2012-04-16 18:32:05
カミコ です。
お邪魔します。
クロタン工房楽しんでいただけて良かったです!
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感謝 (cahors)
2012-04-20 15:01:45
コメありがと~。

こちらこそ感謝感謝です。

懐いた子山羊、日本に連れてかえって
カミコさんに育てて欲しかったワ(笑)。

カミコさんもいつか再訪できるといいね。。
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