Cache-Cache ~かわいいかくれんぼ~

日々の生活の中で“見つけた”なにげない事柄を、
子供たちの育児日記と一緒に・・・

時々

2011年04月04日 | My Life

あの日から、夜中に目が覚めてしまうことがあります。
きっかけは、寝返りを打った弟君のお乳を求める声や、
朝刊を届ける新聞屋さんの音だったりするのです。

そんな時はいつも、家族みんなの寝息があるかどうか
しばらく耳を傾けてしまいます。
それで、ああ大丈夫みんないる、寝ていると、確認する癖がついてしまいました。
癖というより、そうしないと安心できないのかもしれません。

あの日、足元をすくわれるような強い揺れの中、すぐに子供を抱え込んで
歩道の真ん中でしゃがみこんで見た光景。
ビルのガラス窓の波打つ様。
高層マンション、ビルの上層階の揺れる様子と、不気味な音。

最初はフラッシュバックだと思っていたのですが、最近は
自分の取った行動はあれでよかったのかなとか、
思い返しているようにも思います。(いや、そうであって欲しい)

津波警報が鳴り響く中、家に帰ったのも良かったのかとか・・・
中継で津波が押し寄せる映像を観てから、ぞっとしました。
我が家は海岸側なので、これは危険な行為だったと
反省しています。

あの日、夫も一緒だったこともあって、お出掛けの時に携帯しているスリングを
持っていきませんでした。
これも大きな過ちの一つでした。
それからは必ず、ベビーカーで出掛けるときも携帯しています。

今後、神奈川県・相模湾沿岸に大きな被害をもたらす津波が来ると
なったら、どこに逃げるか。
今まで、マンションの上層階でいいんじゃないと思っていましたが、
これも間違い。
10メートル強の津波がきたら、ひとたまりもないでしょう。
近場で、耐震・強度のある高い建物はどこか・・・
非常時にそこに確実にたどり着けるか、入れるか・・・
考えるとキリがないのですが、でも、考えてしまいます。

色々考えているうちに、大概はまた眠りについてしまうのですが、
今夜は目が覚めてしまいました。

いつもは煌々と点く通りの自販機の明かりも消され、街は暗く、それがまた
不安を掻き立てます。
この状況に慣れなければと思う反面、こんな事がいつもでも続くなんて嫌だ!と
反発する気持ちがあります。
節電を否定するのではなく、この状況から立ち直りたい、いや、立ち直るぞと
私にもそんな気持ちがあるのかと、不思議に思うのですが、復興とはこういう気持ちから
始まるのかもしれません。

そして、今回の震災で痛感したことが“情報”の捉え方。
多くの情報の中から読み取るべきものと見抜く力、そして度胸。
最後は賭けかもとさえ思っています。

遠く離れた地に住む私でさえこうなのに、被災地におられる母親の皆さまの
気持ちはいかほどでしょうか。
週末、体調を崩していた弟君をみて、胸が痛むばかりです。
僅かですが、お世話になっている助産師さんを通じて、
日本助産師会に義捐金を送りました。
被災地の小さなお子さんや、母親の皆さまの力になれば幸いです。



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