Cache-Cache ~かわいいかくれんぼ~

日々の生活の中で“見つけた”なにげない事柄を、
子供たちの育児日記と一緒に・・・

先にあるもの

2014年05月22日 | 子育て日記

一番下の息子の、お友達の話。
大概、幼稚園の降園後1時間は、園庭開放があるので遊んでいくのですが
最近、(ちょっと)乱暴な男の子(A君とします)もいるのも見かけます。
私たちもいるし、相手の親もいるので、普段の園生活ほどの心配はないかなと
そこにいる他のお母さんたちも、一応は気に留めつつ、一緒に遊ばせています。

しかし、それは起きました。

何人かと鬼ごっこをしているときに、急に泣き声が聞こえたのです。
うちの子?と、その場にいたお母さん方は、一斉に泣き声のするほうに目を向け、駆け寄ります。
泣いていたのは、息子のお友達。
自分の子じゃないと分かると、今度は泣かせたのが誰なのか、皆その犯人を捜し始めます。
幸いと言っていいのか・・・我が子は、その鬼ごっこには加わらずでしたので、一安心。
そして私も、その目に加わるのですが・・・

犯人は、A君でした。
そして、その子のお母さんじゃない人(Bさん)に注意されていました。
それからは、A君とそのお母さん、泣いている子のお母さん、Bさんの話し合いになるので
みな、その場を離れて見守っていました。

後日。
A君を注意したBさんと、泣いたお子さんのお母さんが
その日の出来事を話してくれました。
泣いていたのは、鬼ごっこの鬼役だった子。
数を言い終え、さあ探そうかとしたら、そのA君がやってきて
お腹にパンチをしたそうです。
たまたまBさんが傍にいたので、すぐに諌めたら

「〇君(たまたま近くにいた別の子)がやれって言ったんだよ。」

と、言い訳をしたそうです。
その別の子は、そんなこと言っていなかったのを、Bさんは知っているので
それも注意したそうです。
で、ここから、A君のお母さんが登場するのですが
A君は、お母さんに泣きつきながら
「〇君がやれって言ったんだよ」の一点張り。
Bさんが、違うよねと話しても、泣いているばかりで本当のことを言いません。
そして、A君のお母さんは・・・
「〇君がやれって言っても、やっちゃいけないでしょ。ママね、言われてやってるの見てたんだよ。」
その言葉に、Bさんも、泣いていた子のお母さんも唖然としたそうです。

その後、何度もBさんが違うことを説明しても、A君のお母さんは、子供の言い訳を問いただすことはなく
殴ったことだけを謝るだけだったそうです。

A君のお母さんは、私の印象では、A君に期待をしていて多くの習いものに通わせたり
園にも意見を言う、教育や育児にこだわりがあり、積極的なお母さんといった感じです。
ただ、そのこだわりがちょっと強く感じることがあり、正直、苦手な方です。

今回のような、A君が誰かのせいにするやり方は、初めてではないそうです。
Bさんの話を聞いて、他のお母さんは「ああ、またか」といった表情でした。
自分の子が言うことを、信じてあげないのは可哀想なことです。
しかし、その一方で事実を見定める冷静な目も必要です。
期待が強ければ強いほど、見えなくなるものがあるという事でしょうか。

子供が話してくれる言葉の先にあるもの、真実、願望などなど・・・
私たち母親は、どこまで見えているのか、理解しているのか
A君を見ていると、常々そう思うばかりです。
また、自分のウソをそのまま引き受けてしまう母を、
子供はこれからどう感じて見て、生きていくのでしょうか。