クラージュせたがや ~Courage Setagaya~

元はベルマーレ応援サイト「STweb」の別館で2005年7月開始も、2010年12月の韓国赴任を機に半ば休業中。

プロを夢見るとある10代の選手の話

2007-08-06 00:00:16 | サッカー(その他)
ここしばらく、ベルマーレ関係のネタしかUpしていなかったので
ここはそれとはあまり関係が強くない話を。
あまり・・・と書いたのは、その話ができたきっかけが
ベルマーレだからである。


昨年12月3日の日曜夕方、シーズンクラブ感謝の集いの後のこと。
平塚市街を歩いていたら、偶然某旅館のおかみさんと再会した。
某旅館のおかみさんとは、その息子(2人兄弟で兄のほう)が
ベルマーレユースのキャプテンだったことからほんのちょっとした知り合いであった。

家の中に入れていただいて、少し歓談をしていたら
その日の宿泊者が1人やってきた。高校生だった。彼も話の輪に加わる。
聞くと、明日開催のベルマーレのセレクションに参加するためのこと。
彼は口調から関西人とわかった。神戸弘陵高校のサッカー部とのことで、
その前は地元姫路のクラブユースでサッカーをしていたという。
「ここまでずっとサッカーに打ち込んできたんだから、どうしてもプロでやりたい」
という思いで、Jクラブの中でセレクションを実施している湘南の門を叩いたのだという。
しかも、湘南は04年末に実施したセレクションから1人採用している。
彼の所属チームはプロ選手こそ何人か輩出していて、A代表も輩出している。
また、彼の1つ上の先輩はヴィッセルに入団したとのこと。
とはいえ、彼のいる間はプリンスリーグにこそ1回参戦したとのことだが
全国大会出場はしていないはず。
彼がどこまでできる選手なのかはその段階では正直いって未知数だった。

セレクションの結果は、既成事実からわかるように残念ながら合格者ゼロだった。
最近、ふと彼のことを思い出して、彼の名前をネット検索してみた。
検索してみたら、彼の地元のクラブ(関西リーグ1部)に彼が入団していることがわかった。
・・・彼はどうしてもプロにチャレンジしたかったんだな、と改めて思った。
そのクラブはJリーグ入りを目指しているからだ。

そのクラブは今年も関西リーグ1部で優勝した。
そして、彼は最近の2,3試合に出場して得点もしている。
気持ちを強くもち、チャレンジすることの大事さを改めて感じたね。
もちろん、彼の前にはまだまだ困難がたちはだかるだろうけどね。
チームのJFL入り1つとったって、また、彼の出場機会と活躍1つとったって。
また、プロサッカー選手はごく一握りの選手を除けば必ずしも儲かる仕事とはいえない。
それを乗り越えて、遠く湘南の地を訪れた時の気持ちを忘れることなく、夢へ向かってほしい。
また、やりたいことをやってメシを食えるのは、仕事をする上での幸せの1つなのは確かである。


寺光峰竜(じこうみねたつ)くん、君に幸運あれ。