SENTIMENTAL JAZZ DIARY

感傷的ジャズ日記 ~私のアルバムコレクションから~

BEEGIE ADAIR 「RICHARD RODGERS」

2007年02月26日 | Piano/keyboard

とてもセンスのいいおしゃれなお店があったとしよう。
このアルバムはそんなお店でかかっているのがふさわしい。
ピアノを弾くのはビージー・アデールという白人女性。このジャケットでタバコをくわえている人ではない。
この人はリチャード・ロジャース。このアルバムは彼の作品集なのだ。リチャード・ロジャースはミュージカルの王様ともいえる作曲家で、私も以前から尊敬している人だ。彼が残した曲はどれもすばらしい曲だが、中でも「BEWITCHED」はマイ・フェイバリット。この曲が入っていれば「よし、買おう」という気になる。ここにもあった、あった。だからとっても嬉しい。

ビージー・アデールのアルバムは他にも持っているが、真剣に前のめりになって聴くタイプのミュージシャンではない。バック・グラウンドに流れていてはじめて生きる音だ、なんて書くとファンからは怒られそうだが、そういう聴き方だって立派なジャズ鑑賞だ。要するにこういうピアノトリオを聴きながらコーヒーをすすると美味しいとか、酒を飲むと話が弾むとか、暮らしに潤いと安らぎが生まれるのであれば、それもまた優れた演奏なのだ。
自分のお店をおしゃれに演出したいと思っている方はぜひ店内でお試しあれ。