SENTIMENTAL JAZZ DIARY

感傷的ジャズ日記 ~私のアルバムコレクションから~

LEE MORGAN 「THE COOKER」

2007年02月25日 | Trumpet/Cornett

リー・モーガンにはずいぶん熱を入れた時期があった。
何せ彼はハードバップには欠かせないキャラクターだ。火の玉小僧とはよくいったものだと思う。
コルトレーンの「ブルートレイン」やジャズ・メッセンジャースの「モーニン」での演奏を聴けば誰でも納得する。
とにかくスカッと爽やかコカコーラみたいな人だ。何の迷いもなく一気呵成に吹く。どこで息継ぎをするんだと思えるほどに彼の肺は強靱だ。しかもアドリブのうまさは天下一品ときた。気持ちいいのなんのって他に類を見ない。

このアルバムは彼のリーダーアルバムの中でもひときわ熱い一枚だ。
最初の「チュニジアの夜」を聴いて欲しい。じっとしていても汗が噴き出すような真夏の夜を体感できる。
ペッパー・アダムスもバリトンで負けじと応戦。ドラムはアート・ブレイキーのようなフィリー・ジョー。
最もブルーノートらしい一枚かもしれない。