SENTIMENTAL JAZZ DIARY

感傷的ジャズ日記 ~私のアルバムコレクションから~

NEW YORK TRIO 「The things we did last summer」

2007年02月15日 | Piano/keyboard

このアルバムは明らかに私の中のベストだ。
どんなに嫌なことがあってもこれを聴くと癒される。誰に何といわれようと知ったことではない。三度の飯より好きだ。
ジャズファンをやっていて何が楽しいかというと、こういう自分だけのベストアルバムを持つと、これを超えるアルバムを探すという目標ができることなのだ。これがやめられなくなる最大の原因だ。

ちょっともったいないような気もするがまた聴いてみよう。
まず「いそしぎ」の静かなピアノソロが終わり、その余韻のままタイトル曲へと移る。問題はここだ。主旋律に入るところでリズムが替わり、一瞬の間をおいてベースとドラムスがゆったりと絡んでくる。この瞬間が至福の時だ。何度聴いてもこの時ばかりは体が硬直する。そんな大袈裟な、と思うかもしれないが本当なのだ。
その後も感動は止まらない。夏が過ぎていくさみしさが、夕暮れ時の波打ち際のように寄せては返す。
このアルバムと出会えて本当によかった。