SENTIMENTAL JAZZ DIARY

感傷的ジャズ日記 ~私のアルバムコレクションから~

ERNST GLERUM 「OMNIBUS ONE」

2007年02月06日 | Bass

こういう何者かわからない怪しいアルバムが増えてきた。
決して否定的な話ではない。むしろ大歓迎だ。
我々はとかく「安全パイ」の中で音楽を聴く傾向にある。いや、音楽に限らず新しいものや異質なものを真っ先に取り入れようとはしない。誰かが安全かどうかを試してくれるのを待っているのだ。そうこうしている内に鮮度がどんどん落ちていく。ジャズファンたるもの、これではいけない。

さてタイトルにはERNST GLERUM(エルンスト・グレルム)のリーダーアルバムと書いたが、これは間違いだ。本当はGLERUM OMNIBUS(グレルム・オムニバス)というグループ名のようだ。そのリーダーがERNST GLERUMなのだ。...たぶん。
この人、本当はベーシストで紹介されることが多いが、ここではピアノを弾いている。ますます怪しい人だ。しかもかなりうまい。Clemens van der Feen(クレメンツ・ヴァン・デル・フィーン)のダブルベースも完璧。HAN BENNINK(ハン・ベニング)のスネアもメチャクチャ切れがいい。録音もよくオーディオ的にも満足できる。

ついでにERNST GLERUMのサイトもちょっと面白かったので興味ある人は覗いてほしい。この人、よほど車好きらしい。しかも何だかアンティークだ。こういうセンスにあこがれてしまう。