SENTIMENTAL JAZZ DIARY

感傷的ジャズ日記 ~私のアルバムコレクションから~

MARCUS SHELBY 「UN FAUX PAS!」

2007年02月07日 | Bass

怪しいのをもう一枚ご紹介したい。
タイトルといいジャケットといい、怪しい感じもここまでくると最高潮に達する。まるでハリウッド映画のサントラ盤のようだ。

さてこの中にどんな演奏が詰まっているんだろう、とちょっとわくわくしながら購入した。
ベーシストがリーダーだったことも大いに期待できる要因だった。ベースのしっかりしたピアノトリオはそれだけでも聴く価値が高いからだ。
実際に聴いてみた。まず全体のバランスのいいことが意外だった。ピアノのマット・クラークとドラムスのジャズ・セイヤーが、リーダーのマーカス・シェルビーより目立っている。二人ともなかなかの腕前だ(マーカス・シェルビーが悪いわけではないが)。
お薦めは5曲目のDelusions of Grandeur、6曲目のWest Coastingsあたり。スローなバラードより、ドライヴ感溢れるスウィンギーな曲に魅力を感じる。

どうやらこのマーカス・シェルビーという人、自分たちの演奏を自分たちが描くイメージで聴いてもらいたいと思っているようだ。それはジャケットをはじめ随所に感じられる。何をどう表現しようと自由だが、正直言ってこれは余計なお世話だといいたい。